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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
決着、その後に……

決着、その後に…… 12

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「グッジョブ! グーッジョブ!!! 良かったぞ、A.N.JELLたち!!」
 控え室に戻って来た五人をアン社長は両腕を大きく広げて出迎えた。
「ミニョさん、あなたも良かったですよ! 最高です!!」
「……ありがとうございます」
「明日の新聞もテレビもテギョンの愛の告白で持ちきりになること間違いなしだ! これで、A.N.JELL人気もますます盛り上がるぞ!」
 一人ほくそ笑むアン社長を無視して、テギョンは、
「俺たちは先に帰ってるよ。ミニョも疲れただろうから」
 と言って、ミニョの肩を抱くようにして控え室を出た。
 車の中でようやく二人っきりになるとテギョンはミニョを引き寄せた。
「頑張ったな。もう大丈夫だ」
「はい……」
 涙ぐむミニョの涙を唇で掬い取ると、頬に軽くキスをした。
「頑張ったご褒美だ」
「オッパ……」
「さっき言ったことは本当だからな。俺には死ぬまでお前だけだ」
「……はい」
「お前は?」
 ん? と言う顔でテギョンがのぞき込む。
「わ、私も……オッパだけです」
「可愛いヤツだな」
 テギョンはたまらずにミニョをきつく抱き締めた。
 二人にとっては、愛を確認することができた、大切な日となった。

 アン社長の言ったとおり、翌日のテレビ、新聞等はA.N.JELL一色となった。
『ファン・テギョン、笑顔で彼女に愛の告白! コ・ミニョさんだけです!!』
『カッコいいファン・テギョン! ネットでも彼の人気がうなぎ上り!』
 などの言葉が紙面やテレビ画面を飾った。
 ネットでもA.N.JELLやテギョンへの応援メッセージが多数寄せられ、ファンクラブへの入会が増えるなど、アン社長の嬉しい悲鳴が事務所中に響き渡った。
 ドラマのほうもすべて放送されることが決まり、ユナの会見さえ、今では忘れられかけている。
 一部では、まだネットなどでユナへの批難があるものの、ミニョの発言によって彼女も少しは救われた形となった。
 それどころか、会見を行って以降彼女は、その発言や態度からバラエティ番組などへの出演が増えている。
「あの女、何考えてるんだ?」
「さっぱりしてていいって評判らしいよ」
「バラエティに出ても、何でも素直にしゃべっちゃっうから、たまに禁止コードにひっかかるみたいだけどな」
 ミナムが笑いながら言う。
「良かったじゃないですか。このまま芸能界追放、なんてことにならなくて」
 ミニョが嬉しそうに食事の支度をしながら言う。
「まあ、お前がそう言うなら、いいけど……」
 つまらなそうにテギョンは言う。
「ミニョ、俺も手伝うよ」
 シヌがキッチンに言って、お皿などを運ぼうとした。
「ありがとうございます、シヌさん」
 それを見ていたテギョンは慌てて、キッチンに向かった。
「俺がやるからいい! お前はあっちでテレビでも見てろ!」
 シヌからお皿を取り上げた。
「はいはい」
 ふっとシヌは苦笑すると、リビングに戻った。
「まったく、皿を運ぶぐらいで焼もち妬いてたんじゃ、この先どうなるんだよ」
 呆れたようにミナムが言うのへ、
「それもミニョには嬉しいみたいだぞ」
 シヌは笑いながら言った。
 三人がキッチンに目を向けると、ミニョは嬉しそうに笑っている。
 思わず三人の顔にも笑顔が浮かぶ。
「今日はチゲ鍋をしますね」
「俺もやろうか? 何からするか?」
「オッパはいいですよ。あっちでみなさんと座っててください」
「いいから、任せろよ」
 イチャイチャしながら料理を始める二人に、まず最初にミナムが脱落した。
「見てらんねぇ」
 次にシヌが、「こっちの脳がチゲ鍋になりそうだ」と言って二階に上がり、しばらくしてジェルミが、
「やっぱりミニョはヒョンと家に帰った方がいいよ。俺、おかしくなりそうだ」
 と言って部屋に行ってしまった。
 そんなこととは知らない二人はラブラブ、いちゃいちゃしながら熱々のチゲ鍋を作った。

 その夜、食事を終えた五人はリビングでテレビを観ていた。
 あるバラエティ番組にゲストとしてイ・ユナが出演している。
「あ、ユナさん」
 ミニョはびっくりした顔で言った。
 司会者の男性が、早速ユナに突っ込んで聞いている。
『ホントのところどうなの? ぶっちゃけ、ファン・テギョンさんと付き合ってたんじゃないの?』
 その質問に、テギョンの顔が歪む。
「あの司会者、何くだらないこと訊いてるんだ?」
「まあまあ、ヒョン」
『え~? そんなことあるわけないじゃないですか。ファン・テギョンさんは、彼女一筋ですよ。他の女なんて全く見えてない野暮天でしたよ。ふふふっ』
「や、やぼ、野暮天だと!?」
 今にもテレビを叩き壊しそうな勢いのテギョンをジェルミが止めた。
「ヒョン! 落ち着いて! テレビに罪はないから!」
「離せ! この女、ぶっ殺してやる!」
「ヒョンがぶっ殺しそうなのは、テレビの方だよ」
『それに、あの彼女が側についていたら、幸せすぎて他の女なんて必要ないですよ』
『と言う事は、ユナちゃんは振られたってこと? 失恋しちゃった?』
『失恋とは違いますね。端から相手にされてませんでしたから。あははは』
 テレビの中のユナは前のような少し大人びた笑いではなく、年相応の可愛らしい笑顔だった。
「彼女、変わったな。何か、前のよりもいい感じだ」
 シヌがお茶を飲みながら言った。
「ああ。こっちのほうが彼女らしくていいな」
 ミナムは食後のデザートと言いながらアイスを頬張っている。
『私もいつかはあの二人みたいに信頼し合える人と出会って、恋をしたいです』
 ユナは満面の笑顔で最後にそう言った。
 番組を見終わって、ミナムがテギョンとミニョを見て言った。
「お前ら、そろそろ帰るんじゃないの? もう、追い掛け回されることもないしさ」
「えっ?」
 ミニョがミナムの顔を見て、テギョンを見た。
「ああ……そうだな。もう、いいかもな」
 歯切れの悪い言い方をテギョンはした。
(ミニョはどうなんだろうか? このまま宿舎に残りたいんじゃないのか?)
「ヒョンたち帰っちゃうの?」
 寂しそうにジェルミが言った。
 目の前でいちゃつかれるのは嫌だが、二人がいなくなるのはやっぱり寂しい。
「……ミニョは、どうしたい?」
「えっ? 私は……」
 ちょっとの間だが、懐かしい宿舎で過ごして、ミニョとしては居心地がよかった。
 テギョンと暮らすあの大きな家も好きだが、この宿舎でみんなと騒ぎながら暮らすのはもっと楽しい。
「私は……」
「ダメだ、ダメだ! とっとと帰れよ!」
 ミニョが何か言う前にミナムが言った。
「お兄ちゃん?」
「お前らに毎日ここでいちゃつかれる身にもなってみろよ。彼女のいる俺はいいけど、こいつらはどうなるんだ? 欲求不満がたまって、それこそBL小説になっちまうぞ!」
「なっ! BLだと!? ミナム、お前なぁ!!」
 ジェルミが怒ってミナムの頭を叩いた。
「何だよ、ホントのことだろ?」
「うるさい! あれはファンが書いてる小説の中の話しだ!!」
「分かってるよ、そんなこと」
「……それもあり得るな」
 ぽつりとシヌが言った。
「えっ? シヌヒョン?」
「うん。このままだとホントにヤバイな……」
「な、何言ってんの、シヌヒョン?」
「毎日、いちゃつく二人を見てるせいか、どうにもたまらないんだ。思わずジェルミと……!」
 言いながら、ジェルミに近づく。
「わあっ!! シヌヒョン、待った! 嫌だ! 俺はノーマルだよ!!!!!」
 ポカッ!
「バカ言うな。俺だってノーマルだ。でも、考えても見ろ。これから毎日、ラブラブな二人を見せ付けられて、お前、耐えられるのか?」
 叩かれた頭を撫でながらジェルミは、頭を振った。
「だろ? だったら、やっぱり二人には家に戻ってもらうのが一番なんだよ。そういうことだから、さっさと荷物をまとめて帰れよ」
 あっさりとシヌにまで言われて、テギョンとミニョは顔を見合わせた。
 テギョンの部屋に戻った二人は、荷物をまとめはじめた。
「……お前、ホントはここにいたいんだろ?」
「ええっ!?」
「そんなに驚かなくたって、お前の心の中ぐらいお見通しなんだよ」
「……ごめんなさい」
「分かってるよ。あの家に戻れば、またお前は一人ぼっちになるもんな。ここにいれば、みんなでワイワイやれる。……いいさ、ここにみんなで住もう」
「オッパ? いいんですか?」
「ああ……。ほら、ミナムにそう言って来い」
「はい! ありがとうございます」
 部屋を飛び出していくミニョの後ろ姿を恨めしく思いながら、テギョンはミニョがそれで喜ぶならと思った。
 ミナムの部屋に行ったがいない。
「お兄ちゃん、まだ下かな?」
 階段を降りようとして、ミナムはテラスの方から声が聞こえるのに気づいた。
「お兄ちゃん……と、シヌさん?」
 薄明かりの中で二人は何か話している。
「お前、さっき何であんな心にもないこと言ったんだ?」
「心にもないこと? 何のことだ?」
「あいつらにさっさと帰れって言ったことだよ。ホントは、ミニョにいてほしいんだろ?」
 ミナムに言われて、シヌの顔がピクリと引き攣った。
「えっ?」
 テラスに続くドアを開けようとしたミニョの手も止まった。
「隠すなよ。お前がミニョのことを好きだったのは、見てれば分かるさ。てっきり俺はお前もジェルミみたいに引き止めると思ったのにさ」
「……引き止めたいよ。ここでまた、あの頃みたいに一緒に暮らしたい。朝、起きたらミニョがいる。仕事から帰ってきたら、ミニョがいる。それが当たり前だって思える暮らしがしたいよ」
「じゃあ、何でそうしない?」
「それをしていいのはテギョンだけだからだ。ミニョとすべてを共有していいのは、テギョンだけだ。俺じゃない。ジェルミでもない。まして、お前でもない。だから、これ以上ミニョが側にいるのはツライんだ」
「お前って、健気だな……」
「何だよ、それ?」
 シヌは苦笑した。
「俺は今回の記者会見で、つくづくテギョンのミニョへの気持ちの大きさを思い知らされたよ。俺はあそこまでミニョを愛せない。テギョンのミニョへの愛は本物だ。……だから」
「だから?」
「ようやく、ミニョを諦める決心がついたんだ。もう、ミニョのことを愛する女性として見ない。お前の妹であり、大事なメンバーの彼女として、これからは見ることにした」
「……やっぱり、健気だよ」
「バカにしやがって」
 二人はおかしくて吹き出した。
 ミニョはそっと部屋に戻った。




こんばんわ。私はこことは別にアメブロでも美男ですねのお話を書いています。
通常、あちらはアメンバー限定にさせていただいていますが、
数話のお話と、これから更新するお話はしばらく、公開にしています。
お時間がありましたら、覗いてみてください。
少しでもみなさんに、笑顔になってもらえたら、という気持ちです。
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Re: JULIAさん

おはようございます、JULIAさん。

私は今、普通に生活しています。
被災地の方のつらさ、不安を考えると、なんと幸せなことかと思います。
だからこそ、今の生活に甘えることなく、自分にできることを
頑張りたいと思います。

お話の方は、ちょっと切なかったですね。
でも、シヌの中でようやく区切りがついて、これで彼も一歩前に
歩き出せると思います。
後は、みんなが幸せになることです。
ユナもですね。

Re: 水夢さん

おはようございます、水夢さん

ようやく、みんなが前向きに歩き出せるようになりました。
テギョンとミニョは家に戻って、また新しい生活を始めます。
ミナムやシヌ、ジェルミにもそれぞれ新しい生活が
起こると思います。

Re: ねこすけさん

おはようございます、ねこすけさん。

ご無事でよかったです。
でも、怖くて不安な毎日を送っていらっしゃいますよね。
数年前にこちらでも、毎日地震が続いた日があって、眠れない日が続いたことも
ありました。
あの時の恐怖は、思い出しただけでも震えます。
被災地の方のことを思うと、さらにそれ以上の恐怖を味わったことと思います。
今の私にできることを何とか、やってみる。
それが小さなことでも、頑張ります。

らぶらぶ

おはようこざいます。なつあおいさん。
お話更新ありがとうございます。

テギョンとミニョの仲が良い様子にホッとします(^-^)
シヌは優しいですよね。本当に健気で・・・
でも時々はちょっかい出してテギョンをからかって欲しいです(笑)

昨日また石巻の知人の消息がネットを通じて知ることができました。
無事で実家に避難できているって!
つらい情報も多いけど、嬉しい情報も沢山入ってくるようになりました(^-^)
前を向かないと!節電頑張ります(^^)/

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Re: ちゃこさん

こんばんわ、ちゃこさん。

石巻の知人の方がご無事でよかったですね。
ネットってこういう時には、頼りになります。
つらい情報の多い中で、嬉しい知らせは本当に心が
癒されますね。

お話もようやく、シヌの心にも決着がついたようです。
でも、ミナムたちと一緒にちょっかいは出してほしいです。

Re: Ranさん

こんばんわ、Ranさん。

東京にお住まいなら、計画停電などで大変な思いをしてらっしゃるでしょうね。
でも、こうやって来てくれて、本当に嬉しいです。
被災地にいらっしゃるご親戚の方がご無事でよかったですね。

今、私にできることはお話の更新だけなので、
毎日更新! っていうのを努力します。

Re: たじさん

こんばんわ、たじさん。

みなさんのご無事が分かってよかったですね。
仙台までは道路も寸断されたりして、大変でしょうが、
ご主人様の到着をみなさん、きっと待っているでしょうね。
こちらでも、電池の買占めが始まって、すでに店頭には
無い状態です。
今はまず被災地に送るのが先決なのに、嫌な話です。

私のお話で少しでもホッとして、笑顔になってもらえるのなら、
どうか、いつでも来て下さい。

Re: シネちゃん大好きさん

こんばんわ、シネちゃん大好きさん。

シヌってどうしても切ない役柄でしたよね。
ドラマで観たとき、シヌが好きになりました。
大人で、ロマンチックで優しくて・・・・。
その優しさが時にはまどろっこしいこともありましたが。
テギョンみたいに俺様キャラでミニョに積極的になってたら、
きっと違ってたでしょうね。
シネちゃんとの新しいドラマは楽しみです。
どんな風に恋が展開するのか。
でも、やっぱり相手はグンソク君がいいな。
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