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99の恋のお話

星のペンダント

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こんばんわ、なつあおいです。
今日は本編を更新しようかと悩んだのですが、みなさんからいただいたリクエスト
「99の恋のお話」をずっと更新していなかったので、そのお話にしようと思います。
このお話はドラマとリンクする形なので、ミニョの名前はまだ「ミナム」のままです。
また、お話の中にペンダントが出てきますが、いろいろ考えてこうしました。
「おかしいよ」ってもし思われましたら、ごめんなさい。

リクエストしてくださったのは、nogimamaさんです。
ありがとうございます。




 ミナムと思いが通じ、お互いの気持ちが通じ合ったことで、テギョンはすごく幸せな気持ちだった。
(人に愛されるって、こんなにいいものなんだな……)
 これまで誰からも愛されることがなく(ファン以外にという意味)、誰も愛したことがなかった。
 ミナムと出会い、彼女を愛することで、愛される悦びを知った。
(俺は幸せだ! 世界一の幸せ者だ!!)
 そう叫びたい気分だ。
 でも、不思議とミナムの前に出ると、素直に「好き」と言えない。
 この気持ちを言葉にしない代わりに、何かで表現できないかと思った。
(何がいい? 手紙か?)
 手紙の内容をアレコレ考えてみた。

『コ・ミナム。お前が俺を好きでいることを許可してやる。俺もお前が好きだ。だからと言って、調子に乗ってアレコレ言うなよ。言ったら……』
 
そこまで考えて、
(ダメだ! ダメだ! こんな内容じゃあいつに嫌われる! せっかくの100点が減点されるじゃないか!)
 慌てて打ち消した。
 今度は、二人っきりでご飯を食べに行くことを思いついた。
(あいつは案外、食い意地が張ってるからな。この前の鮨だって、結局俺の分は取ったくせに、自分の分は寄こさなかった。今度は、もっと違うのがいいな……)
 またアレコレと考える。
(炭火焼肉にするか? アレだったら、たらふくお互い食えるしな。……いやいや、その後のことを考えたら、焼肉クサイのはな……)
 妙な妄想を膨らませて、顔が思わずニヤける。
(じゃあ、パスタか? パスタなら大丈夫だろう?)
 ミナムがパスタを食べる姿を想像した。

『ヒョンニム! このパスタ、おいしいです!』
 ミートソースを飛び散らかしながら、口いっぱいに頬張るミナムが頭に浮かんだ。

 ぶるぶるぶるっ!!!
 テギョンは慌てて頭を振った。
(ダメだ! これもダメだ! 口の周りにミートソースだらけのあいつとなんて、ムードもくそもないじゃないか!!!!)
 パスタも却下だ。
(もう、食い物はやめにしよう! 他だ他!)
 ミナムの好きそうなものを考えてみた。
(あいつには前に、ピンをやってるな。あれは女に戻ったら使うとか言ってたが……)
 リボンの飾りのついた可愛いピンを挿したミナムを想像した。

『どうですか、ヒョンニム? 似合いますか?』
 髪も伸びて、女らしくなったミナムにそのピンは似合う。

(可愛いけど、何か足りないな? 何だ? ……う~ん)
 ミナムの頭のてっぺんから、足の爪先まで想像してみた。
(アクセサリーだ! ピンだけじゃ、物足りないんだ!)
 アクセサリーと言ってもいろいろある。
 指環、ピアス、アンクレット、ブレスレット、ペンダント……。
(指環はマズイな。あいつはまだ男だ。女がするような指環はマズイ。ピアスもいいが、これも男用じゃないとマズイ。そうなると、アンクレットもブレスレットも却下だ。残るのは……)
 ペンダントしかなかった。
(ペンダントなら、服に隠れるし、男用か女用かなんて分からないよな? ペンダントにしよう!)
 テギョンはすぐに、ブランドを扱う店に向かった。
 来店したテギョンを見た店員は驚いた顔をしたが、すぐに営業スマイルで、
「何をお探しでしょうか?」
 と訊いた。
「えっ? ああ、ペンダントを……」
「プレゼント用でしょうか?」
「ああ、はい……」
 途端に店員の顔が曇るが、テギョンは気づかない。
「あの、女性用でしょうか?」
「えっ? ……いいえ! 男性用です。あ、自分用に!」
「あ、ああ……そうなんですか」
 店員は営業スマイルを崩さないまま、いろんな形のペンダントを出して見せる。
「こちらなど、いかがでしょうか? ただいま、大変人気の商品でございます」
 見せられたのは、クロスのペンダントだった。
「……あの、星の形をしたモノはないですか?」
「は? 星、でございますか?」
 店員は目をくるくると動かした。
「大変申し訳ありませんが、そのような商品は取り扱っておりませんが……」
「そうなんですか。じゃあ、いいです」
 テギョンはあっさりそう言うと、さっさと店を出た。
 数店を回ってみたが、テギョンの欲しいペンダントは見つからない。
「意外にないものなんだな……」
 どうしようかと思っていると、アクセサリーを取り扱っている露天が目に付いた。
「あれはちょっと……」
 迷ったのも無理はない。
 最初にプレゼントしたピンも露天で買った3千ウォンの安物だった。
 恋人になって最初に贈るものまで露天の安物、というのはテギョンのプライドが許さない。
 それでも覗いて見る気になったのは、安物のピン一つでも喜んでいたミニョを思い出したからだ。
 その露天にはいろんなアクセサリーが売られていた。
「星の形のはないのか?」
 一つ一つにゆっくり目を通していると、
「あっ!」
 それはあった。
 まさにテギョンの望むペンダントだった。
「これだ、これ、これ!」
 嬉しくなって思わず手に取った。
 星の形といい、大きさといい、テギョンの思い描く通りのペンダントだ。
 値段は……1万ウォンとやっぱり高くない。
「どうする? これを買うか? いや、これはあんまりだろ? でも……」
 これを逃がしたら、もう出会えない気がした。
「あいつなら、こんな安物でも大事にするだろうな……。でも……」
 どこかで、自分のプライドが許さなかった。
(ファン・テギョンがたかが1万ウォンのペンダントを贈るっていうのは……)
 ペンダントを握ったまま悩んでいる様子のテギョンに露天のオバサンが、
「お兄さん、何、悩んでるか知らないけど、買わないならどっかに行ってよ。商売の邪魔よ!」
 と怒鳴った。
「えっ? ああ」
 テギョンはもう一度ペンダントを見てから、
「これをください!」
 と言った。
「ありがとうございます。彼女へのプレゼント? きっと喜ぶわよ。これはね、孤児院で暮らす子供たちが作ったものなのよ。幸せになってほしいっていう気持ちがたくさん込められた作品よ」
「孤児院の子供が?」
「ええ、そうよ。この近くにある孤児院の子供たちがね」
「そうなんですか……。ありがとうございます、いいことを教えてくれて……」
 テギョンは可愛い袋に包まれたペンダントを嬉しそうに握り締めた。

 数日後――。
 事務所の渡り廊下にミナムを呼び出した。
 あの日以来、ミナムは星を探している。今日も三つの星の写真を撮ってきた。
「ふん。今日は三つか。星にはあんまり興味がないんだな」
 嫌味まじりにテギョンは言った。
「これでいいんです。私の一番大切な星はいつも側にいますから」
 恥ずかしそうにミナムが言った。
 テギョンがじーっと見ているのに気づくと、ミナムは慌てたように空を指さした。
「あ、あの、毎日、夜空に見えるんです」
「ああ……。それで、お前の言う大切な星はどこにあるんだ?」
「ヒョンニムには見えないから、知らなくてもいいんです」
「ふーん。お前があんまりにも自慢するから、望遠鏡を買ったんだ。これなら、俺にも見えるだろ?」
「買ったんですか?」
「そうだ。お前の自慢の一番星を今夜見せてもらうからな」
 少し嬉しそうな顔をしながらテギョンはミナムを見た。
「コ・ミナム。今夜は星とのファンミーティングをするからな」
「はい! では、またあとで」
 去っていくミナムの後ろ姿を見ながら、テギョンは空を見上げた。
「今夜は曇りで星は見えないかもな。いいさ! 星はたくさんは要らない。俺が一番星だからな。コ・ミナムには俺さえ見えていればいいんだ」
 ポケットから大事そうにペンダントを取り出すと、
「お前は俺の分身だ」
 ミナムの去っていったほうを見ながら、テギョンはニンマリと笑った。

 この後、モ・ファランとの関係を知り、ペンダントは渡す機会のないまま長く放っておかれた。
 あの愛の告白の後、テギョンからミニョの手に渡った星のペンダントは今、ミニョの胸で幸せに光り輝いている。

 テギョンはミニョにはペンダントのことは言わなかった。
 どんな安物であろうとも、ミニョならきっと大事にして、喜んでくれると思ったからだ。
(ブランド物なんかにしてたら、あいつのことだ、遠慮して付けなかったかもな……)

 ミニョの宝箱に、また一つ大切な物が増えた。





どうだったでしょうか? やっぱりあのペンダントはブランドものでしょうか?
けっこう、手の込んだ作りになっていましたから……。
子供の手で作れるようなものじゃないような気もしましたが、
私の中ではブランドのペンダントよりも安くても心がこもったものならばって
思っちゃいました。
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~ Comment ~

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すっごく好きです♪

このお話!!!!

可愛い!!!!今・・やることに追われ・・PCへと現実逃避をしていたら・・こんな優しいお話のアップ♪嬉しいです♪♪

孤児院の子供たちの手作り・・素敵ですね!!!
ミニョなら大喜び、間違いなしですもの。
ありがとうございました♪

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☆おはようございます☆

おはようございます。
朝から素敵なお話が読めて嬉しいです。
ドラマでどんなふうに買ったのかな って思ってました。
なつあおいさんのお話のようにきっと色々と悩んだんでしょうね(^^)
なんだか想像してしまいました!
いつも素敵なお話をありがとうございます。

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Re: ピロンさん

こんばんわ、ピロンさん。

はい、一番ですよv-410
星のペンダントはどこから来たのか?
ブランド品にしようかと思ったんですが、
何か違うような気がして、こういうお話にしてみました。
でも、結構手が込んだ作りでしたよね?

Re: のあさん

こんばんわ、のあさん。

ありがとうございます。
お話書いた後で、DVD見直したら、あらら?
手の込んだ作りのペンダントに、困ったなって思っちゃいました。
でも、子供だって作れるよ!って開き直りました(笑)

Re: dekotinさん

こんばんわ、dekotinさん。

ありがとうございます。
たまにはドラマのお話を書いてみるのもいいですね。
懐かしいです。

Re: 水夢さん

こんばんわ、水夢さん。

このお話をいただくまで、ペンダントのことを
考えたことはなかったです。
テギョンのことだから、ブランドものかな?って思ってたぐらいで。
でも、アレコレ考えてるうちに、こういうお話に
なっちゃいました。

娘さんのお名前かわいいですね。
私は昔、プーさんものを必死で集めてました。
今は・・・・やっぱりご当地チョッパーストラップかな?
って言っても、まだ3つだけですが(笑)
旅行で行くと、つい買っちゃいます。

Re: kenzoママさん

こんばんわ、kenzoママさん。

これからも、こういうお話を書いていきたいです。
ありがとうございます。

Re: ちゃこさん

こんばんわ、ちゃこさん。

テギョンならブランドものでもあげられますよね。
最初はそうしようかと思ったんです。
でも、何か違うなって思って。
手作りのものをあげる。それがたとえ、安くてもって
思いました。
ミニョなら何をもらっても喜びそうなんで。

Re: もぐもぐらさん

こんばんわ、もぐもぐらさん。

きっといろいろ悩んだと思います。
ドラマでそんなシーンも見てみたかったです。
好きな人にもらったものなら、それが安くても
嬉しいですよね。

Re: ぴっぴ!!さん

こんばんわ、ぴっぴ!!さん。

ホント、久しぶりの99の恋のお話になっちゃいました。
ずーっと本編ばっかり書いてたから、なかなか
書けてなかったです。

ドラマでニンマリしてるテギョンの顔を見ながら、
このお話は書きました。
そう思ったら、この後が切ないですよね。

Re: みうさん

こんばんわ、みうさん。

もしミニョがペンダントのお話を知ったら、もらった
時以上に喜ぶと思います。
ミニョってそんな性格ですよね。
ピンでもあんなに喜んでたし。

Re: せぶんさん

こんばんわ、せぶんさん。

ドラマを見直しながら、幸せそうに星のペンダントを
見ていたテギョンを見たら、この後がつらいのにって思っちゃいました。
ペンダントをあれこれ悩みながら買ったであろうテギョンを
思うと、その想像(妄想?)が面白いです。
ミニョのためにいろいろ考えたでしょうね。

Re: ファイティンさん

こんばんわ、ファイティンさん。

グンソク君の載ってる雑誌がすごく出てますよね。
何から買ったらいいのか分からなくて、ワクワクしてます。
まるで二十代の頃の自分を思い出します(笑)

星のペンダントは二人の大事な思いが詰まってますね。
テギョンって基本がお坊ちゃんだから、ブランド品買うかな?
って思いました。
それでも良かったんですが、何か違うような気がして、
今回のようなお話にしてみました。
値段よりも気持ちですよね!

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Re: nogimamaさん

こんばんわ、nogimamaさん。

お話はよろこんでもらえたでしょうか?
アレコレ悩みながら用意したであろうペンダントです。
多分、買ったときも渡そうと思ったときも
ドキドキだったでしょうね。
リクエストありがとうございました。
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