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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
愛に狂う

愛に狂う 5

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「ファン・テギョンさんて、あの、ファン家の人なんですよね?」
 何か話さなきゃと思い、思いついたのがテギョンの出自だった。
「え? ええ、そうよ。ジュンス君も知ってるのね」
「知ってますよ。知らない人のほうが少ないんじゃないですか?」
 ちょっと皮肉めいた言い方になった。無理はない。テギョンの話をした途端にミニョの顔に笑顔が浮かんだんだから。
「韓国でも有名なファン家。音楽家だけじゃなく政治家や教授など多方面に渡って著名人を輩出してる家柄の跡取り息子じゃないですか」
「そうみたいね」
「つまり、何の苦労も知らないお坊ちゃまってことですよね」
 テギョンへの敵愾心からペラペラ喋ってしまい、ジュンスははっとした。ミニョを見ると、少し困ったような悲しいような複雑な顔をしている。
「あ、あの……」
「やっぱり、そう見えちゃう?」
「え? あの……」
「何も知らないジュンス君から見たら、オッパは苦労知らずのお坊ちゃんに見えちゃうんだろうね」
 ふうっとミニョは息を吐いた。
(どういう意味だ? 言葉のままじゃないのか?)
「ジュンス君のご両親はどんな方?」
「…………え?」
 聞かれてジュンスの顔が険しくなった。
「俺の、ですか?」
「うん。どんなご両親? 優しい? それとも厳しい方?」
「俺は…………知りません」
 苦々しそうに言った。
「知らないって、どういう意味?」
「そのままの意味です。俺は両親の顔も、どんな人かも知りません。生まれてすぐに捨てられたから」
「…………」
 ミニョは申し訳なさそうに俯いてしまった。
「あの……ごめ」
「あなたが謝ることはありません。ホントのことなんだから。逆にミニョさんのご両親ってどんな人ですか?」
「私は……私の父さんは、優しい人だったわ。私とお兄ちゃんを可愛がってくれた。母さんは……母さんは……」
 ミニョは言葉に詰まった。
 一度も会ったことのない母。その母のことをミニョが知っているのはわずか。歌手だったこと。身寄りがないこと。父さんと愛し合ったこと。たった一人で自分たちを産んだこと。その後、亡くなってしまったこと。それだけだった。
「母さんのことは……知らないの。私とお兄ちゃんを産んですぐに亡くなったから」
「え?」
「父さんも子供の頃に亡くなって……。だからあんまり記憶がないの」
 父さんは、優しい人だったわ。ミニョがさっき言ったことを思い出した。過去形だ。
「父さんが亡くなって、伯母さんに引き取られたんだけど、すぐに孤児院に預けられちゃって……。ここに預けられたの」
「ここ!? じゃあ、ここで育ったんですか?」
 自分と同じだと思った。孤児院に来た理由は違うが、結局は孤児院育ちに変わらない。ミニョへの思いが増した。
(俺のつらさと、ミニョさんのつらさは同じだ)
「つらかったですか?」
「うん、そうね。『親に捨てられた』ってよく虐められたな。そのたびに泣いてた」
「俺もです」
「そうなの。ジュンス君、兄弟姉妹は?」
「いません。……多分」
 多分と言う言葉にミニョは悲しい気持ちになった。孤児院に捨てられた時点で、『一人』だったんだろう。その後の親の消息を知らないからこそ『多分』になる。
「私にはお兄ちゃんがいたから。だから、何とか耐えれたし、それに院長様もいたから」
「院長様って、あの優しそうな方ですか?」
「ええ、そうよ。お母さん代わりみたいな方なの」
「俺にもいます。俺の育った孤児院にもここの院長様みたいな方がいて……。俺の母代わりでした」
 でも、もういない。一年前に亡くなったから。ジュンスは泣いた。自分にとっては唯一の『肉親』と呼べる人だったから。
 話をすればするほどミニョとの共通点が見つかる。それは今のジュンスにとって何よりも嬉しいことだった。
(ミニョさんなら、俺のツライ気持を分かってくれるかも)
 淋しくぽっかり空いた心を埋めてくれるかも……。ホントにそう思った。
「ミニョさ」
「オッパがね、私を救ってくれたの」
「…………え?」
「オッパと出会って、私は救われたの。それまでお兄ちゃん以外味方がいなくて、淋しかった私に、神が引き合わせてくれた人なんだって思うのよ」
 それまでのつらそうな表情とは一変して、テギョンのことを語るミニョの表情は可愛い。
 ジュンスはぐっと拳を握りしめた。
「……ファン・テギョンさんに、ミニョさんのつらさが分かるんですか?」
 聞く声が震えた。怒りで。
「そうね。ジュンス君からみたらそう思っちゃうかも。でも、オッパには分かるのよ」
「……親の愛情を一身に受けて、何不自由なく暮らして、今だって世間の注目を浴びてる人が?」
「……ジュンス君? どうかしたの?」
 トゲのある言葉にミニョはちょっと顔を覗き込んだ。
「あいつになんか、何も分からない! 親に捨てられた子供の気持ちなんか、あいつに分かるわけがない! つらくて孤独で、誰も味方のいなかった俺の、あなたの気持ちなんか分かるはずがないんだ!!」
「ジュンス君、どうかした?」
 もう一度ミニョは聞いた。心配になった。
「あいつは、幸せな子供時代を送ったんでしょ? 親に大事にされて、愛されて。そんな奴に何が分かるって言うんですか?」
「それは違うわ! オッパだって……!」
 不遇な子供時代を送った、と言おうとしてミニョはやめた。それを言ってしまえば、モ・ファランとテギョンの関係も話すことになる。それはできない。
「どう違うって言うんですか? 父親は世界的有名な指揮者。母親こそ世間に知られてませんが、大物有名人だってもっぱらの噂じゃないですか。つまり、両親そろって有名人だ。恵まれた環境、恵まれすぎた両親! ……くそっ!!!!」
 いきなり蒲団を激しく振り払うとジュンスはミニョに抱きついた。





おはようございます。今日も朝から天気が悪いです。
昨日、グンソク君の夢を見ました。夢の中なのに興奮しまくりです。
何をしてもかっこよくて、目覚ましの音で目が覚めたときには、思わず二度寝を決め込みました(笑)
でも、もう見れなかった・・・・。
すぐ寝たら続きが見れると思ったのに(笑) そう甘くはないですね。
昔はよく、こうしたら好きな人の夢が見られるっておまじないを実行しました。
パジャマを裏返しに着て寝たらいいとか、好きな人の名前を書いて枕の下に敷いて寝たらいいとか。
結果は・・・・まったく見ませんでした(笑)
おまじないって・・・・当たらないの??(笑)

今日も一日みなさんが健康でありますように。

いってらっしゃいといってきます。
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Re: りらりらさん

こんばんわ、りらりらさん。

自分と近い境遇にいるミニョにますます親近感湧いちゃいますね。
そうなったらもうジュンスの思いは止められない?
テギョンがいたらぶん殴られてただろうな。

Re: みうさん

こんばんわ、みうさん。

テギョンの本当の淋しさとかつらさってジュンスは分かりませんよね。
いつかそれを知ることがあったら、どう思うでしょうか?
世間的にはテギョンは恵まれてますが……。

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Re: ふーちゃんさん

こんばんわ、ふーちゃんさん。

切ないです。テギョンの子供の頃のこととか、母親のことちゃんと
言えたらいいのに、それは口にできない。
ジュンスの誤解を解ければ一番いいんですが。

二度寝。速攻したらうまくいくかもって思ったのに(泣)
前の日の夢の続きを見れるっていいですね。
私もないかな? 
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