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99の恋のお話

あいつがやって来た

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おはようございます。今日は「99の恋のお話」です。

リクエストをいただいたのは、「びびあさん」です。

ありがとうございます。すっかり遅くなってしまい、本当にすみません。

では、どうぞ・・・・・。









 彼が空港に降り立つとひと際目を引いた。
 高い身長に端整な顔立ち。浅黒い肌は艶を帯びて、タンクトップから出た腕はがっちりしている。
「ふう……ここが韓国ですか」
 大きなキャリーバックを引きながら彼はゲートに向かった。

「え? コフィがソウルに? はい、分かりました。ありがとうございます」
 ミニョは携帯を切ると少し慌てはじめた。
「どうしよう、もう着いてる時間よね。空港に急いだほうがいいわね。あ、着替えなきゃ」
 バタバタと忙しなくリビングを走り回る。
「どうした? 電話誰からだよ? それからコフィって誰だ?」
 テギョンの質問に答える余裕はない。
「ああ、お財布! それから、鞄! それから、それから……」
「おい! 何そんなに慌ててるんだ?」
「ええっと、忘れ物は……」
「おい、ミニョ?」
「ちょっと黙っててください!」
 ミニョがいきなり大声で怒鳴った。
「……はい」
 テギョンはびっくりして素直に返事をした。
「あっ……ごめんなさい。私ったら慌ててるからってオッパを怒鳴るなんて……バカバカ!」
「いや、それはいいけど、何を慌ててるんだ?」
「それが、今、ボランティアでアフリカにいたときにお世話になったシスターから電話があって、コフィが韓国に来てるって言うんです」
「コフィ?」
 訊きなれない名前にテギョンが復唱した。
「はい。向こうにいたときに一緒にボランティア活動をしていた人で……」
 ピンポーン。
 玄関のチャイムが鳴った。
「こんな時に誰かしら? はーい」
 ミニョは玄関に向かった。
「何だ? ボランティア活動してた女が韓国に来たのか? それであんなに慌ててるのか?」
「ミニョ!!!!!!」
 玄関からいきなり大声が聞こえて、はははははは!! という大きな笑い声も聞こえた。
「コフィ!!」
「コフィ? 何だ?」
 テギョンは慌てて玄関に向かった。
「ミニョ! 会いたかったよ!」
「コフィ! 私もです」
 きゃあっとミニョは叫びながらコフィと呼ばれた大きな男と抱き合っている。
「お、おい! ミニョ、そいつから離れろ!!」
 テギョンはぶるぶると身体を震わせながらミニョの腕を掴んだ。
「え? あ、オッパ、彼は」
「いいから離れろ! このヤロウ! お前、何だ? 何でミニョに抱きついてる!」
「あの、だからオッパ、彼は……」
「はっ! まさかお前、ミニョのストーカーか何かか!?」
「違いますよ! オッパ、誤解しないでください! 彼はコフィといって、アフリカで一緒にボランティア活動をしていた人です!」
「……え? ボランティア活動? コフィって女じゃないのか?」
「え? 私、女性だなんて言いましたか? コフィは男性ですよ。でも、コフィ、よくここが分かったわね?」
「ミニョが韓国帰るとき教えてくれた。でも、住所違ってたよ。インチョ様からここだって聞いた」
「修道院に行ったのね! ごめんね。あの時は修道院がそうだったから。でも、会えて嬉しいわ」
「僕も、ミニョに会えて嬉しいよ」
 言いながらまたミニョとハグをする。
(こいつ! ジェルミにすら許してないハグをさっきから何度もしやがって!!)
「おい、コフィさん。あんた何しに来たんだ? 観光か? 留学か? それとも……」
「ミニョに会いに来たよ」
「!!!!!!」
 テギョンが一番訊きたくない答えが返ってきた。
「とりあえず上がって。すぐに冷たい飲み物持ってくるから」
 ショックで凍りついたままのテギョンをその場に、ミニョはコフィをリビングに案内した。
「オッパ? オッパもどうぞ」
「い、言われなくたって、ここは俺の家だ!」
 ぷりぷりと怒りながらテギョンもリビングに向かった。
 リビングの一人用のソファにコフィが座り、その真向かいにミニョが座った。テギョンは二人の間に割って入るようにしてミニョの隣に座った。
「オッパ、紹介しますね。彼はコフィ・ミルズと言って、私がアフリカにいたときにお世話になったボランティア職員の方です。コフィ、こっちはオッパよ。ファン・テギョンさん」
「オーッ!! あなたが『オッパ』さん? ミニョから話は聞いてます」
「オッパさんだと? 俺の名前はファン・テギョンだ!」
「落ち着いてください、オッパ。コフィは『オッパ』って呼び方を名前だと勘違いしてるんです。私が向こうにいたときいつもオッパの話をするときにそう呼んでた……あっ!」
「お前、俺がそう呼べって言ったときは改まらなくてずっと『ヒョンニム』だったのに、オッパってちゃんと呼んでたのか?」
「あの、それは……練習してました」
 顔を真っ赤にしてミニョは打ち明けた。
(こいつが勝手に押しかけてきたのも、少しは許してやれそうだ)
 自分の知らないアフリカでのミニョの話を訊けたことでテギョンは少し嬉しかった。
「ミニョはすごく優しい子ね。子供たちにとても好かれてた」
「ところで、あんた、韓国語が上手いけどどこで習ったんだ?」
「教えてもらったよ。ミニョたちに」
「たち? たちって他にも韓国人のボランティアがいたのか?」
「ええ、数名」
「ミニョ、元気そうでよかったよ。子供たちもミニョに会いたがってる。もちろん僕も会いたかったよ」
 言いながらミニョの手をぎゅっと握った。
(こいつ! さっきの言葉は撤回だ! 誰が許してやるもんか!)
「ミニョが帰っちゃってすごく淋しかった。すぐに会いに来るつもりだったけど、忙しくて来れなかったよ。でも、会えたから嬉しい」
「コフィ。私もです。子供たちは元気にしてる? シスターたちは? ボランティアの人たちは?」
「みんな元気だよ。ミニョにみんな会いたがってる。一度遊びに来てよ。エナも待ってるよ」
「エナが? 懐かしいな。うん、会いにいくね」
(おいおい! 勝手に決めるな! 俺に相談してから決めろよな!)
 さっきからやたらとベタベタと馴れ馴れしくミニョに接するコフィに、テギョンはムカムカしぱなし。
 二人の間に割って入るようにして、さりげなくミニョの手を掴んでコフィから放した。
 その行為に一瞬ぽかんとしていたコフィだったが、次の瞬間クスッと小さく笑った。
(何笑ってんだコイツ! 何がおかしい!?)
「ミニョ。そろそろ出かける時間だろ。さっさと支度してこいよ」
「え? 出かけるってどこにですか?」
「どこにってさっき言っただろ。宿舎に遊びに行こうって」
「そんなことは言ってま」
「いいから着替えて来いよ! このコフィさんの相手は俺がしとくからさ」
 ミニョの背中を押して二階に追いやった。
「すみませんね、コフィさん。俺らこれから出かけるもんで。まさか、急にお越しになるなんて思わなくて」
 遠回しにさっさと帰れと言っている。
「大丈夫。ごめんなさい。急に来てしまったからね。『宿舎』って何ですか?」
「ん? ああ、それは俺の仲間が住んでるところで、ミニョの兄のミナムもいるところですよ」
「オーッ! ミナムもいるの? ぜひ、ご一緒させてください」
「ああ、ご一緒ね……って、はぁ!?」
 テギョンはもろに嫌そうな顔をしてみせたが、コフィはおかまいなし。
「ミナムのことはミニョから聞いてるよ。双子の兄さんで顔がソックリだって。ぜひ会ってみたいよ」
「冗談だろ! いきなりのこのこやってきた上に、俺たちの団欒まで邪魔するつもりか!?」
「……オッパさん?」
 いきなり怒鳴られてコフィはびっくりして大きな身体を縮めた。
「あっ……悪い。ちょっと……」
「いえ、僕が悪かったですね。ミニョに会えて嬉しくて浮かれちゃってたよ。僕はこれで失礼します。ミニョによろしく言ってください」
 そう言うとコフィは帰って行った。
「あれ、コフィは?」
 二階から降りてきたミニョはリビングにコフィの姿がないことを不思議に思った。
「……帰ったよ。お前によろしくって」
「どうしたんですか? 何かあったんですか? オッパ、まさか何かしたんじゃ?」
「何だよそれ!? 何で俺のせいみたいな言い方するんだよ。だいたい、あいつが勝手に来るのが悪いんだろ? しかもお前に会いにきたなんて図々しい奴だ!」
「オッパ! 何てこというんですか! まさか、コフィと私に何かあるなんて思ってるんじゃありませんか? もしそうならコフィに失礼ですよ!」
「何でだ! 失礼なのはあいつの方だろ! 馴れ馴れしくお前にハグしたり、手なんか握ったりして! ホント、ムカつくヤロウだ」
「オッパ! 向こうじゃハグなんて当たり前です。それにコフィにはフィアンセがいるんですよ!」
「フィアンセ!?」
「はい。さっき話しに出てたエナがそうです。彼女も韓国から来ているボランティアさんです。向こうでコフィと知り合って結婚も間近に控えてるんですよ。コフィはきっとエナの故郷である韓国に来てみたかっただけです。それをそんな言い方するなんて最低です!」
「ミニョ……。俺、何も知らなくて……」
 しゅんとしてしまったテギョンにミニョは、
「謝るならコフィに謝ってください!」
 と言うと家を飛び出した。テギョンも慌てて後を追う。
 コフィは近くのバス停にぽつんと大きな身体を小さくして立っていた。
「コフィ!」
「ミニョ! オッパさん!」
「ごめんなさい。オッパが失礼なこと言ってしまって」
「悪かった! 俺、何も知らなくて。ごめん!」
「いいですよ、オッパさん。ミニョは幸せですね。こんなに大切にされて。僕もエナをオッパさんのように大事にしたいです」
「コフィ、おうちに来てよ。泊まっていって」
「でも、これからお出かけじゃ?」
「え? あ、あれは中止にしたんだ。せっかくコフィさんが来てくれたのに、出かけるなんて失礼だからな。あはははは、さ、家に行こう」
「はい、ありがとうございます」

 その夜、ミニョの手料理でささやかながら歓迎パーティーが行われた。
 初めて食べる韓国料理に目を白黒させながら、「おいしいです」と何度もコフィは言った。
「そう言えばさっき、あんた、俺見てクスって笑ったよな。何でだ?」
「さっき? ああ、あの時ですか。あれは、オッパさんがミニョが言った通りの方だったからですよ」
「ミニョが言った通り? ミニョは何て言ったんだ?」
「あっ! コフィ! それは内緒よ! 言わないで」
 途端にミニョが慌て出した。
 テギョンは焦るミニョの口を塞いで、「何て言ったんだ? 教えてくれ」ともう一度言った。
 コフィはまたクスッと笑うと、こう言った。

「ミニョはオッパさんが世界一、ヤキモチやきだって言いましたよ。ホントにその通りだと思って、笑ったんです」




どうだったでしょうか? やきもちテギョンはたとえ相手が誰であろうとも、気は抜きません。
それが外人であっても・・・・って外人さんの方がヤバイかもですね(笑)

今日は朝から肌寒いです。
私は今からお昼ご飯を食べに熊本の王将にドライヴがてら行ってきます。
みなさんも楽しい三連休をお過ごしくださいね。
あ、私は明日は仕事です(笑)

お仕事の方、いってらっしゃい。
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~ Comment ~

お子ちゃまね!

なつあおいさん、
おはようございます 

もう、やきもちやきのテギョン君には、笑わせてもらいました!
ほんと、だれかれかまわずやきもち焼くから、こっちが恥ずかしくなります!!
王将と聞いたら、餃子が食べたくなった…夕飯餃子にしょっかなぁ。
  • #12071 にこにこひまわり♪ 
  • URL 
  • 2011.09/23 09:46 
  •  ▲EntryTop 

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No title

テギョンの眉間のシワ復活!!(笑)

人間だけじゃなく動植物なんかにもやきもち妬いてそうですね。
朝からほほえましく読ませていただきました
ありがとうございます(^^)

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Re: にこにこひまわり♪ さん

こんばんわ、にこにこひまわり♪ さん。

いつにもましてヤキモチが炸裂したテギョンです。
この先、何人のオトコがミニョに群がるのかと思うと、
テギョンは気が気じゃないでしょうね。
王将はおいしかったです。

Re: みゆりんさん

こんばんわ、みゆりんさん。

朝からテギョンの焼もちが炸裂しています。
いったいいつまで続くんでしょうか??(笑)
はい、一生です(笑)

Re: dejitokki2009さん

こんばんわ、dejitokki2009さん。

あははは! 確かに!
テギョンの眉間の皺が復活したでしょうね。
もうずーっと皺が寄って、唇が尖がってたはずです。
この先不安だらけ??

Re: たくみままさん

こんばんわ、たくみままさん。

王将はおいしかったです。久しぶりなので、なおさらでした。

私もテギョンの焼もち大好きです。
みなさんもそうみたいで、リクいただいたお話のほとんどが
ヤキモチをメインにした感じです。
テギョンとヤキモチは一生切っても切れない関係ですね。

おなかがすきましたぁ・・・

この一月の間 偶然あなたさまのブログを発見し、毎晩深夜に拝読しています。

仕事柄深夜近くの帰宅。イヌの散歩と洗顔をしてゆっくりと楽しんでおります。

しかし、いつもこの時間は小腹との戦い!!
しかも、食事のシーンやなつさんが出かけたであろう
「王将」の文字に空腹の虫が グゥと泣き出しました。

あなたの更新をひそかな楽しみにしています。
これからも 楽しいお話や胸キュンなお話待っています。

Re: らんちさん

おはようございます、初めまして、らんちさん。

お越しいただきありがとうございます。
お話も読んでいただきありがとうございます。

お仕事遅くまでお疲れ様です。
夜遅くまで起きていると、確かに小腹との戦いになっちゃいますね。
私自身、食べることがすごく好きなので、ついついお話の中にも書いちゃいます(笑)
昨日の王将は久しぶりだったので、余計においしく感じちゃっていっぱい
食べすぎちゃいました。←いつものことですが(笑)

これからもいつでも遊びにきてください。
待ってます。

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Re: ふーちゃんさん

おはようございます、ふーちゃんさん。

テギョンの焼もち。
たとえ相手が誰であろうとも、気は抜きません!
それが子供でも(笑)
ジェジンで実証済みですね。
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