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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
私、バイトします!

私、バイトします! 5

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 あそこというのは最近、テギョンたちがお気に入りの喫茶店だ。
 カフェと呼ぶには古びた店で、喫茶店と呼ぶにふさわしい店だった。最初はマ室長が通い詰めていたのだが、そのうちテギョンたちも知るようになり、全員が気に入った。
 マスターはこれまた店同様に古びた感じの中年のおっさんだが、どうしてどうして、このマスターの淹れるコーヒーが絶品だった。
 すぐに虜になって通うようになった。
 マスターのコーヒーへのこだわりはシヌと似たところがあり、豆から厳選している。
 このマスターのおかげでシヌまでコーヒーを飲むようになり、今ではすっかりお気に入りの様子だ。
 ただ、コーヒーは美味しいが、他の物はマズイ。食べ物と言ったら、喫茶店にふさわしいようなものがメニューに載ってはいるが、マスターの気が向いたときにしか作らないから、常連客でも食べたことがないという人もいるほどだ。
「いらっしゃい」
 丸いメガネをかけて、もっさり頭のマスターが出迎えた。
「マスター。その頭もうちょっとどうにかしたら?」
 椅子に座ると同時にジェルミが言った。
「何で?」
「だって、あんな美味しいコーヒー淹れる人が、こんなむさいおっさんだなんて思うと、コーヒーが可哀相だよ」
「コーヒーが美味いマズイのに、俺の容姿なんて関係ないんだよ。嫌なら飲まなきゃいい」
「ええっ! 癒されるために来たのに、コーヒー飲めないのは困るよ」
「じゃあ、へらず口叩いてないで黙って待ってな」
 ここのマスターは口が悪い。それでも常連客がついているのは、やっぱりその味の美味さからだった。
「どうぞ」
 運ばれてきたコーヒーは芳醇な香りを漂わせている。
「うーん、いい匂い」
 普段はジュースしか飲まないジェルミですら、ここのコーヒーだけは飲む。
 みんなそれぞれひと口のんで、思い思いに過ごす。音楽らしい音楽はここには流れていない。
 マスターの淹れるコーヒーの音が、唯一の音楽とも言える。
「ねえ、マスター」
「何だ?」
「ここってマスターだけでしてるの?」
 コーヒーの熱さに顔を顰めながらジェルミが言った。
「ん? まあな。何でだ?」
「だって普通だったら若い女の子とかいるでしょ? その方が店も繁盛するんじゃない?」
「若い女? いらんいらん! そんなもんいたら邪魔なだけだ」
「そんなもんって……」
「でもさ、若い女の子がいたほうが華やかさがあっていいんじゃない?」
 ミナムまで話しに加わる。シヌとテギョンは耳だけを話しに傾けて加わろうとはしない。
 いつもここではこうだ。
 この店の常連客はマスターの淹れるコーヒー飲みたさに通い続けている人が多く、けっして無駄口はたたかない。マスターもあまり話したがらないタイプのようだ。
「華やかさ? そんなもん必要ない。コーヒー飲むだけなのに、華やかさがあってそれが何の足しになる? 若い女は無駄口ばっかり叩いて、役に立たないからいらないよ」
「うわっ! 偏見!」
 女好きのミナムからしたらマスターの考え方は有りえない。
「でも確かにここに若い女の子は似合わないよね」
 ジェルミが店内を見回して言った。確かに、おしゃれなカフェとは言い難い。築何年なのか分からないほど古びている。
 味がある、と言ってしまえばいいのだが、ただ単に「古い」のだ。
「でも、一人じゃ大変じゃない?」
「別に。一日、百人も二百人も来るわけじゃないんだし、俺一人で充分だ」
「ふーん」
 ジェルミは続く言葉を飲み込んだ。「よくそれで店もってるね」ということは言わないことにした。
 話はそこで終わった。マスターはあまりしゃべるのが得意ではないようだ。
 常連客としゃべっているのを見たこともない。
 初めは、若いこの四人を敬遠していた素振りさえあった。若い女の子だけじゃなく、若くてイケメンなのも好きじゃないようだ。
 いつもならワイワイおしゃべりしながらコーヒーを飲むところだが、ここはそんな雰囲気じゃなかった。
 何よりもジェルミが驚いたのが、メニューに一応ジュースの記載があるのに、
「うちはコーヒーがメインだ!」
 というマスターのひと言でコーヒーを飲まされたことだった。
 そのおかげで美味しいコーヒーの味を覚えたのだが……。
 コーヒーをあらかた飲み終わったとき、テギョンはあることを思いついた。そして、豆を挽いているマスターのほうをちらっと見やった。
(一応……男だが、中年だし、もっさりしてるし、イケメンとは言い難いおっさんだ。私服にただ黒エプロンしてるだけ。しかも、必須条件の事務所とは目と鼻の先だ! あとは……)
 じろじろっとテギョンに見られていることに気がついたマスターが顔を顰めて、テギョンを見返した。
「何だ? 俺の顔に何かついてるか?」
「え?」
「あんただよ。さっきから俺のこと見てるけど?」
「あ、いや、別に」
 最後のひと口を一気に飲み干して、
「じゃあ、俺は先に帰ってるぞ」
 と言うなり、さっさと店を出て行った。
 外に出たテギョンは店を――「ミンドゥルレ」という店の看板を見上げて、ニヤッと笑った。





おはようございます。朝から寒いです。晴れてはいますが・・・。
最近、カラオケに行っていません。理由は「K-POPしか歌わない」からです(笑)
旦那と行くことが多いんですが、「韓国語で歌われても分からん!」って言われて、嫌がられます。かと言って最近の歌に疎くなってしまった私には、最後にいつ日本の歌歌ったかな?って感じです(笑)
「分かった! K-POPは極力歌わないよ! 魔法戦隊マジレンジャーとか、ジェットマンとか、ゴーカイジャーとかゲキレンジャーとか」「もういい」って途中で遮られました(泣)
だって、日本の歌じゃないですか。日本語だし(笑)

今日も寒いので風邪などひかないように気をつけてくださいね。

いってらっしゃいといってきます。

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~ Comment ~

読みたいものがまたできました

いつも楽しい時間を私にくたさってありがとうございます。
新しいお話をみると、更新はまだかと
ページをあけるのにもワクワクします

そしてコラボ企画、お相手の方も大好きでよき読ませていただいているので
すっごくすっごくたのしみでなりません

Re: Kirari or mysuk さん

ありがとうございます。
そう言ってもらえると嬉しいです。
のあさんとのコラボは夏以来なので、ドキドキしてますが、
楽しんでもらえるようなコラボにしたいと思ってます。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

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