スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←思惑 2 →思惑 4
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png ちんまり
もくじ  3kaku_s_L.png 中編
もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 99の恋のお話
もくじ  3kaku_s_L.png てのひらのお話
もくじ  3kaku_s_L.png 甘甘なお話
もくじ  3kaku_s_L.png コラボ企画
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 2012CRISHOW Ⅱ
もくじ  3kaku_s_L.png tinnmari
  • 【思惑 2】へ
  • 【思惑 4】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
思惑

思惑 3

 ←思惑 2 →思惑 4
 シン・ダヒョンのお茶の知識はシヌをはるかに超えていた。日本茶だけでなく中国茶、アジアンティーと呼ばれる紅茶や英国の紅茶、果てはインドの豆茶まで網羅している。
 最初に嵌ったのが日本茶だったようで、これは母親の影響が大きいと言った。
「私の母は日本人なのよ。しかもお茶店の娘。日本に留学してたパパと知り合って結婚して、こっちに来たんだけど、口癖が『日本茶は世界一!』なのよね。それで私も小さい頃から日本茶に親しんでて、いつの間にかお茶が趣味になったの」
 サークルの新入生歓迎会(と言っても新入生はシヌのみ)をお茶で乾杯しようということになって、あれから数日後、またシヌはここにいる。
 そこでお茶で気持が高揚したダヒョンが“自分とお茶”と題して、話し始めたのだ。
「お母さんが日本人なんですか?」
「うん。京都って知ってる? 日本の古都って呼ばれてるところ。あそこの出身なのよ。夏にはよく家族で行くのよ。カン君は行ったことある?」
「はい。京都なら、つい去年の夏に仕事で」
「へー、仕事で京都にね。って、あなたいくつ? 去年なら高校生だったんじゃない?」
「あははは。違いますよ。俺、先輩より年上ですよ。……多分」
「多分って……私は二十二よ」
「じゃあ、俺のほうが上ですね」
「ふーん」
 ダヒョンはちょっと小首を傾げたが、それ以上何も聞かなかった。
 シヌも自分のことは言わない。言わなくてもいずれは耳に入るだろうと思ったからだ。
「ママの田舎は京都でも老舗のお店なのよね。もう百年以上続いているお店なのよ」
「すごいですね。何てお店ですか? 俺も去年、銘茶を求めてお店巡りしたんですよ」
「え? ホントに? ママの実家はね“茶保庵(さほあん)”って言うの。京都の四条通にあって」
「茶保庵? あの美人のおかみさんがいる?」
「はい? シヌくん、叔母さんのこと知ってるの? え? どうして? え、ええ?」
「俺、去年そのお店に行ったんですよ。あのおかみさん、俺のこと知ってて『A.N.JELLのカン・シヌよね』って。あはは、すごい偶然ですね」
「…………」
 ダヒョンがいきなり目を大きく見開いて黙り込んだ。
「シン先輩?」
 名前を呼ばれて、みるみるダヒョンの顔が赤くなっていく。
「え? あの、先輩?」
 まずい! と思ったのかジュンソが慌ててちょっと渋めのお茶をダヒョンに手渡した。それを一気に飲み干すと、ダヒョンは渋みに顔を顰めて、俯いた。
「あの……俺、何か悪いこと言いましたか?」
 じろっとジュンソがシヌを睨みつける。
「だから反対したんだよ」
 意味の分からないシヌは目をぱちぱちさせるばかり。
「私……ちょっと」
 と言うとダヒョンはいきなり部屋を飛び出した。
「あの! 先輩?」
「お前のせいだ」
「はい?」
 ますますワケの分からないシヌはちょっとムッとした。
 いきなり自分のせいにされてはたまらない。
「それどういう意味ですか?」
「…………」
 ジュンソはっちっと舌打した。可愛い顔に似合わない仕草に、シヌはちょっと驚いた。
「…………ダヒョンは……お前の大ファンなんだよ」
 苦々しい口調でそう言った。
「……はい??」
 ジュンソの言う意味が分からない。
 大ファン? どういうことだ?
「え? でも、俺が名前を名乗った時は無反応でしたよ」
「だろうな。だって、あいつお前の名前知らないもん。ただ“A.N.JELLのカッコいい人”ってだけで覚えてるから」
 なんともアバウトな覚え方だと思った。
「どういう意味ですか? 普通顔を覚えてたら名前も」
「ダヒョンは人の名前を覚えるのが苦手なんだよ。俺ですら名前を覚えてもらうのに、三年かかったんだぞ。子供のころはそれこそ、“くるくるちゃん”なんて呼ばれてたんだから」
 つまらない自分の過去を暴露してしまい、ジュンソはますます苦虫を潰したような顔になった。
「え? それでも顔見たら分かるんじゃ?」
「あいつ、目が悪いんだ。普段は眼鏡してるんだけど、この前は眼鏡が曇るからってはずしてて……」
 なんというオチだと思った。
 名前を覚えれない。目が悪い。この二つが重なってダヒョンはシヌを“A.N.JELLのカッコいい人”だと分からなかったのだ。
「マジかよ……」
 思わずシヌは呟いていた。
 そう言えば、今日も眼鏡をかけていなかったとシヌは、今になって思い出した。
 真っ赤な顔で飛び出して行ったダヒョン。
 目の前でムスッとした顔をしているジュンソ。
 この二人とこの先、サークル活動をするのかと思ったら、シヌはまた思った。
(早まったか?)






おはようございます。今日は山が真っ白です。大雪になると言って旦那が大喜びしてましたが、まったく降ってません(笑)
一緒に働く女性のお子さん(4歳)は「鬼」が怖いらしいです。それも「ピンクとブルーの鬼」らしいです。そう言えば11歳になる甥っ子は3~4歳の頃「ゾウさん」をすごく怖がってました。
アフリカンサファリという自然動物園の入口にかなり大きな象の置物があるんですが、子供にはそれが怖いようです。
甥っ子が悪さをすると義姉が「ゾウさんに電話して来てもらうけん」って言うと、顔を真っ青にして窓から外を見ていました。「ほらほら、来よんよ。ドスンドスンいいよんよ」って義姉がさらに恐怖をあおると、
「ママ、ゾウさんに来んように電話して」って(笑)
あの頃の甥っ子は可愛かったです。あ、今ももちろんかわいいですよ(笑)

今日は寒いようなので、風邪をひかないように気をつけてくださいね。

いってらっしゃいといってきます。
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png ちんまり
もくじ  3kaku_s_L.png 中編
もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 99の恋のお話
もくじ  3kaku_s_L.png てのひらのお話
もくじ  3kaku_s_L.png 甘甘なお話
もくじ  3kaku_s_L.png コラボ企画
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 2012CRISHOW Ⅱ
もくじ  3kaku_s_L.png tinnmari
  • 【思惑 2】へ
  • 【思惑 4】へ

~ Comment ~

マジかよ・・・

ちょっと天然系のダヒョンと、彼女を見守ってきたジュンソ。
なぜか、ミニョとミナムを思い出しました。
これから部員も増えるだろうし、シヌの運命はどうなるのでしょうか(笑)
子供の発想は面白いですよね!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

秀でるもの。

ダヒョンのお茶の知識、素晴らしいですね。
深い知識って、あこがれます。
秀でる知識って、その人を輝かせて見せてくれます。
シヌも、そんな姿に惹かれるものがあるのではないでしょうか。
ジュンソが、気の毒な感じがしてきましたが…

Re: 銀のタルさん

こんばんわ。

マジです(笑)ちょっと天然なダヒョンとジュンソの関係、結構好きです。
多分、小さい頃からダヒョンに振り回されてたはずですよ(笑)
これからシヌはどうなるんでしょうか?

Re: りらりらさん

こんばんわ。

シヌはきっとこのサークルでさらにお茶を極めますよ(笑)
同じくお茶好きなダヒョンとはどうなるかな?
ジュンソと三角関係? 韓国ドラマではよくあるパターンですね(笑)
ジュンソがヤキモチ妬いてテギョンみたいになっちゃうかも??

Re: ともるん

こんばんわ。

何かに秀でてる人ってカッコイイですよね。
ダヒョンとシヌ、通ずるものがあると思います。
このまま恋に発展するかな?
もし恋になったらまさに三角関係ですね(笑)
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【思惑 2】へ
  • 【思惑 4】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。