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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
決別

決別 9

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 ミニョを宿舎に置いておくことがいいとは思えないミナムは、修道院にミニョを預けることにした。
 院長様の元なら安心できるし、何よりもマスコミの目からミニョを守れる。
 結婚式の翌日の新聞やニュースは、ミナムとユ・ヘイの結婚と同じぐらいにテギョンのことが大きく報道された。
 加えてミニョとの関係も取り沙汰され、放心状態のミニョがジェルミとシヌに抱きかかえられるようにホテルから出てくるのも撮られていた。
 そのため、さまざまな憶測を呼び、ミニョの行方を追ってマスコミが連日騒ぎ立てているのだ。
 ミニョが宿舎に匿われているなどと夢にも思わないマスコミは、あちらこちらに飛んでいるようだが、いつ宿舎に来るか分からない。
 修道院ならマスコミの目から避けられるから好都合だった。
 その日、迎えにきたミナムはあの日からずーっと抜け殻のようになったミニョを見て、思わず目をそらしてしまった。
 それほどミニョは痛々しかった。
「ミニョ……修道院に行こうな。院長様が待ってる」
「…………」
「ミニョ……。俺だ。ミナムだ。ミニョ……」
 ぎゅっと手を握った時だけ、ミニョはぴくっと小さく肩を震わせた。
「ミニョ……」
 ミナムは全身で妹を抱きしめた。さらに細くなった体はすっぽりと胸の中に収まってしまう。

 ユ・ヘイの車で修道院に向かう間も、ミニョはぼんやりと外を眺めたままで一言も発しない。
「あの子、大丈夫なの?」
 ユ・ヘイがそう聞かずにいられない気持ちも分かる。
「今は……大丈夫じゃないけど、院長様に会えば少しは好転するかも」
 それは一縷の望みだった。
 幼い頃から慣れ親しんだ母親のような存在の院長様。
「院長様ならミニョを優しく包み込んでくれるよ」
 今は院長様しか頼れなかった。こんな時に思う。
両親がいれば、と。

「まあ、ミナム! よく来ましたね」
「お久しぶりです、院長様」
「立派になって……。ジェンマは?」
 ミニョを洗礼名で呼ぶ院長様にユ・ヘイは首を傾げたが何も言わない。
「後ろにいます。ただ、お話ししたように放心状態というか、心ここにあらずというか……」
「分かっていますよ。安心なさい。私がしっかり預かりますからね」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。院長様にしか頼れなくて」
「いいんですよ。ここを思い出してくれて嬉しかったのですから」
「はい……ありがとう……」
 久しぶりに触れた院長様の大らかさにミナムは泣いてしまった。
「もう、どうしたらいいか……ミニョが……ミニョが……」
「大丈夫。泣かないのよ。大丈夫だから」
 ぽんぽんっとミナムの背中を優しく叩いた。
 ユ・ヘイがドアを開けてミニョを車から下ろした。
「ジェンマ……」
 院長様が駆け寄ってミニョの手を握った。ぴくっと小さく体を震わせたが、それ以外の反応はない。
「つらかったのですね……私のジェンマ」
 優しくミニョを抱きしめると、背中を撫でた。
「もう大丈夫ですよ。もう」
 院長様の温かさに触れたせいか、無反応だったミニョの目から一筋涙がこぼれ落ちた。
 みんながはっとしてミニョを見つめる。
 だが、ただ涙をこぼすだけで何も言わない。
「ミニョ……」
 ミナムは何度も振り返りながら、ユ・ヘイと帰って行った。

「ジェンマ……つらいことがあったのですね。大丈夫ですよ。主(しゅ)はいつでもあなたと共にあります。主のご加護があなたを守ってくれますよ」
 何も反応しなくても院長様はミニョに語りかけた。
「ジェンマ……泣きたい時は泣いていいのです。我慢せずにお泣きなさい。ここではいくら泣いてもかまいません。つらいことは主にお話しなさい。きっとあなたを助けてくれますよ」
 院長様の優しい声に、ミニョは反応するように涙をこぼし続けた。
「今は……何も言わなくてもいいのですよ。あなたが話したくなったら、お話しなさい。今はただ静かに、心を落ち着けましょうね。……ジェンマ」
 院長様もつらくなってミニョを抱きしめながら泣いていた。

「ミニョ……」
 雨が降っていた。テギョンは窓に打ち付ける雨粒をただ見つめていた。
「ミニョ……」
 名前を呼ぶことしかできない自分が情けない。
 別れを告げたのは本心ではないと、何度言いたかったか。
 お前を愛している。このまま一緒に逃げよう、と言ってやりたかった。
 でも、それが無理なことはテギョンが一番知っている。
(お前のためなんだ……。こうすることがお前にとって一番いいことなんだ。でも、俺が一生をかけて愛するのはお前だけだ……)
「テギョンさん」
 いつのまにいたのか、ユジュが後ろに立っていた。
「何を考えていらっしゃいますの?」
 白く細いしなやかな指がテギョンの手に重ねられた。
 綺麗な手なのに、ミニョとは違うと思った。冷たくて、どこかよそよそしい手。
 ミニョの暖かく、ふっくらとした柔らかい手を思い出してテギョンは、乱暴すぎるほど手を引いた。
「テギョンさん?」
「あ……すみません。考え事をしていたので」
 じっとユジュがテギョンを見つめる。
「あの方のことですか?」
「え?」
「コ・ミニョさんとかおっしゃる……」
「…………」
「よろしいのですよ。テギョンさんが忘れてくれるまで私、待ちますから」
「……はっきり言っておきます。俺の心の中からミニョが消えてなくなることは一生ありません。俺が一生愛するのはミニョだけです。あなたとは政略で結婚します。それでもよろしいですか?」
 ユジュは表情一つ変えずにまたテギョンを見て、
「かまいません。私にとってもこの結婚は政略以外何物でもありませんから」









おはようございます。朝から雨です。
昨日までに比べて、だいぶん咳が落ち着いてきました。ようやく薬が効いてきたのかな?
思い返してみれば、体に無理を強いてたなと思います。ちょうど仕事でストレスを抱えるようなことがあり、その頃から体調がおかしかったのに、大丈夫って過信してやり過ごしていました。
寝不足になってもしたいことを優先。体が怒ったんだろうなって思ってます。
でも、結局無理しちゃいます(笑) 特に仕事に関しては休めない状況がこの先も続いちゃうのがツライです。 今は一日も早く治して、元気になりたいです。
たくさんの温かいコメ、ありがとうございます。
また今日も頑張れそうです!

今日も一日みなさんが幸せでありますように。

いってらっしゃいといってきます。
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~ Comment ~

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ハッピーエンドになりますよね

別れを告げたお話は仕事場にもかかわらず泣いてしまいました。婚約者も悪い人ではなさそうなだけにツライです。是非ともハッピーエンドでお願いします
私も3月までストレスで大変でしたが4月転勤できて今はとっても楽しいです。仕事は好きなのですが上司との関係が最悪だったのでしんどかったですがなつあおいさんは大丈夫ですか?お話更新して頂くことがストレス解消になることを願っています

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そうか!

こんにちは。体調まだつらそうですね。無理しないでくださいね。


そうか。院長様がいらっしゃいましたね。


このままだと誰も本当の意味で幸福にはなれないと思います。

新婚の二人とて同じですよね。


お願いします。早く謎解きをして皆を幸福にしてください。

婚約者にも実は好きな人がいるのでしょうかね?ミニョの素性って孤児っていうわけだけではないのでしょうか?

ファン家と何か関係でもあるのでしょうか?

辛いお話が続くと、限界が・・・。早く終わって欲しいです。


読まないと気になるし読むと悲しくなるし、どうすれば良いのだろうか。私は。

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Re: 水夢さん

こんばんわ。

修道院はミニョにとって実家みたいなものですね。
院長様もいるから、きっと安心できると思います。
ツライことばかり続いてるミニョなので、もう悲しい思いはさせたくないです。

そのお客さん面白いですね。
でも、たまーにいますよね。

Re: こにこにさん

こんばんわ。

別れを告げるのはテギョンにとってもツライことだったと思います。
ミニョはそれ以上に。
今のところ婚約者のユジュが優しい顔しか見せないので、
何を考えてるか分かりませんが、これから徐々に明らかにしたいです。

仕事のストレスって半端ないですね。
なにげに気をつかって、毎日ぐったりです。

Re: ケロちゃんさん

こんばんわ。

テギョンの気持ちは変わらずミニョだけです。
それは断言できます!
でも、何かの事情があってユジュとの結婚を選んだ。
でも、それって相手にも失礼ですよね。
政略結婚って虚しいものだと思いますが・・・。

うう・・・ありがとうございます。
まだまだ望みは捨ててません! 絶対会いたいので。

Re: メイナママさん

こんばんわ。

咳がだいぶん治まってきて、ようやく一安心と思ったら、
体のあちこちが痛いです(泣)
咳のしすぎですね。夜もなんとかぐっすり休めるようになりました。
徐々に回復に向かってるようなので、ホッとしてます。

人は支えあって生きてるって金八先生も言ってました(笑)
一人じゃ生きていけないんですよね。
側に誰かがいて、自分を必要としてくれて。それで初めて自分の存在価値を
知るみたいなところがあると思います。
ミニョとテギョンもお互いを求め、必要としてるので、
きっと元に戻れますよ。
そうじゃなきゃ、書いてる私が怒ります(笑)
私の未来計画が~~!

Re: りぃちゃんさん

こんばんわ。

今のミニョが一番安心して心を預けられるのは院長様だけだと思います。
修道院で疲れた心を休めて、また前に進めるといいです。
ですよね。あんまりツライ話しばっかりだとキツイですよね。
正直、そこらへんを思案中です。
逆からを書いてみるとか(笑)
うーん・・・悩みます。

Re: みうさん

こんばんわ。

ご心配おかけしてます。
体調のほうはあれやこれやで崩しがちでした。
年ですね(笑)
少しずつ治ってきていますので、ありがとうございます。

ミニョとテギョンを引き離すいやなオバサマ。
いや、おばあちゃま?(笑)
こういう場合、馬に蹴られて何とかって言うんでしょうが、
この方の場合、逆に蹴り返しそうです(笑)
婚約者のユジュの出方もまだ分からないので、これから明らかにしていきたいです。

Re: とりこさん

こんばんわ。

ミニョの姿を見るのはみんながツライでしょうね。
院長様ならきっとミニョを優しく包み込んで、安心させてくれると思います。
ミニョやミナムにとってはお母さんのような方ですから。
婚約者のユジュが何を考えているのかまだ分かりませんが、
悪い人ではないと思います。

仕事は「お休みさせてください」と言える状態じゃないんです(泣)
突然一人辞めちゃって、それでなくても人が足りないのに、てんやわんやです。
咳がひどかったんですが、だいぶん治まってきました。
でも、まだ続くようならもう一度病院に行こうかと思ってます。

涙涙・・・・

こんばんは なつあおいさん
今 決別まで読み進みました

もぉ~私の予想を覆す
テギョンの 
婚約者との結婚
ミニョとの決別
宣言中

泣けて泣けて・・・・

仕事してても 続きが気になる
今朝は 3時に目が覚めて 
そのまま 出勤直前まで 読みふけり
今は その続きを読みつつ
目にウルウル水分たまって
感動のコメントです 

Re: グルグルさん

こんばんわ。

この時のお話を書いてる時、私自身辛かったです。
こんな内容にしちゃって大丈夫?
この先戻れるのって、自分でも多少不安でした。
でも、二人の絆が強かったので、大丈夫です!
朝早くからお話を読んでくれてありがとうございます。
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