スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←もしも、なたに届くなら 10 →君は僕の宝物 1
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png ちんまり
もくじ  3kaku_s_L.png 中編
もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 99の恋のお話
もくじ  3kaku_s_L.png てのひらのお話
もくじ  3kaku_s_L.png 甘甘なお話
もくじ  3kaku_s_L.png コラボ企画
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 2012CRISHOW Ⅱ
もくじ  3kaku_s_L.png tinnmari
  • 【もしも、なたに届くなら 10】へ
  • 【君は僕の宝物 1】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

短編

七夕と親子

 ←もしも、なたに届くなら 10 →君は僕の宝物 1
「ユグン! もういい加減寝なさい」
 ママがドアを開けて顔を見せた。
 僕は慌てて書いていたものを隠した。
「ユグン? 今、何を隠したの?」
「な、何にも」
「ウソ。隠したでしょ」
「隠してないよ。ぼく、もう寝るね」
 慌ててベッドにもぐりこんだ。
「怪しいわね~~」
 布団から目だけ出した僕に、ママは笑いながらこっちを見ている。
「お、おやすみなさい」
 急いで布団を頭までかぶった。
「おやすみなさい」
 ママはそう言うと、部屋の電気を消して出て行った。
 ママがいなくなると僕はそっと布団から顔を出して、ベッドの横の明かりをつけた。
 握りしめた紙は手の中でぐしゃぐしゃだ。
「また、書き直さなきゃ」
 ふうっとため息をついて僕は紙を丸めてゴミ箱に捨てた。

 僕の名前はファン・ユグン。年は6歳です。少し成長しました。
 今日は幼稚園で先生が、
「もうすぐ七夕ですね」
 って言って、七夕のお話をしてくれました。
 僕はそれを聞きながら、ママとパパのことを思い出しちゃった。
 ママはよく僕にパパとのことを話してくれます。
 パパのことを話すママはいつもニコニコです。
「織姫と彦星さまはこうして、一年に一回しか会えなくなったのです。みなさん、日本を知っていますか?」
 突然先生がそんなことを言いました。
 お友達は知っている子が少なかったです。でも、僕は知っています。だって、パパがよく日本にお仕事に行くからです。
「ユグンくんは知ってるかな?」
 先生はパパのお仕事を知ってるから、僕にそう聞きました。
「知ってます」
「そうよね」
 にっこり笑った先生は、パパのファンです。
「日本という国でも七夕は行われるの。でも、あちらの国では短冊という紙に願い事を書いて、笹の葉に吊るすとその願い事が叶うという風習があるんだよ」
「ギュリ先生。風習って何?」
「ギュリ先生。短冊って?」
 お友達が先生に聞きました。
「風習っていうのは昔から行われてることよ。昔から、それこそみんなが生まれるずーっとずーっと前ってこと。短冊っていうのはね……これです」
 そう言って先生が見せたのは細長い折り紙のようにいろんな色のついた紙でした。
「うわぁ、きれい」
「この紙に願い事を書いて、笹の葉に吊るしたら叶えてくれるんだよ」
「何でもいいの?」
「じゃあ、僕、おもちゃがいっぱいほしい」
「私はお嫁さんになりたい」
「僕はお菓子がほしい」
 お友達はお願いごとをいっぱい言います。
「じゃあ、みんなでお願いごとを書いて笹の葉に吊るそうか? どうかな?」
「わーい!!」
 みんなで集まってお願いごとを書いたけど、僕だけ何も思いつかなかった。
「あれ? ユグン君は書かないの?」
 先生が真っ白な紙を見て言いました。
「うん……」
「どうしたの? お願いごとはないかな?」
「う~~ん」
 そう言われちゃうと分かんなくなっちゃった。
 だってママはいつも言うもん。
「ママは幸せだな。家族が元気でこうして仲良く暮らしてるからね」
 僕はママが幸せなら、僕も幸せだもん。
「じゃあ、ユグン君はおうちで書いてきてね。七夕の日に飾るから」
 七夕に幼稚園でお遊戯会をします。ママやパパ、それからジェルミやシヌおじちゃん、ミナムおじちゃんも来るよ。みーんな来るんだ。
「ママやパパたちにお願いごとをその時、見てもらおうね。それまでは秘密だよ」
「はーい」

 僕は家に帰って、ずーっとお願いごとを考えてたんだ。
 お友達みたいに「おもちゃ」とか「お菓子」とか書こうと思ったけど、なんか違うなって思ったんだ。
 なんだろ? 僕のお願いごとって……。
 結局、寝る時間になっちゃった。
 ふわぁ……眠くなってきちゃった。また明日考えよう。

 って、もう七夕の日だよ!!
 僕のお願いごとはまだ『短冊』に書かれてない。
 う~ん……う~ん……。どうしよう。
「ユグン、幼稚園に遅れるわよ」
「早くしろ、ユグン」
 ママとパパに言われて、僕は二人の顔をじーっと見た。
「何? どうしたの?」
「どうした? 遅れるぞ」
 その時、僕はお願いごとがひらめいた。
「ちょっと待ってて!」
 慌てて部屋に戻って短冊にささって書いたんだ。それをカバンに押し込んで、幼稚園に出かけた。
 パパが幼稚園に現れると、いつもお友達のママたちがきゃあきゃあと騒ぎ出す。今日は、さらにその声が大きいような気がするな。
「無理もないわよね。ジェルミもシヌさんもお兄ちゃんもいるし」
 ママがくすっと笑った。
 そう。今日は僕の大好きなみんなも来てくれたんだ。
「ユグン~~」
 抱き上げて真っ先に頬ずりしてくるのはジェルミ。僕の大好きな大きなお友達。
「ジェルミ。下ろしてよ。僕、赤ちゃんじゃないよ」
「いいじゃないか。抱っこさせてくれよ」
「じゃあね、僕のお願い聞いてくれる?」
「うんうん。何でも聞くぞ」
 ジェルミの耳元でゴニョゴニョと囁くと「任せとけ!」と言ったと思ったら、もう走り出してた。
「ギュリ先生!」
 ジェルミに抱かれたまま、僕は先生のところに行った。
「はい、なーに…………きゃあ!!!!!」
 先生はびっくりして、顔を真っ赤にしてる。
「じぇじぇじぇジェルミさん!!!」
 あれ? パパのファンじゃなかったのかな? まあ、いいや。
「先生。はい、これ」
 僕はさっき書いた短冊を先生に渡した。
「あ、これ……」
「うん。ササノハにつけてね。パパとママにはヒミツだよ」
「え? ヒミツって……ユグン君!」
 またジェルミが僕を抱っこしたままで走ってくれた。

 お遊戯会の後、幼稚園に飾られたササノハをみんなで見たんだ。
「へ~。日本の風習か。珍しいな」
 パパがササノハを見上げて言った。
「この紙は何だ?」
 たくさんのキレイな色の紙がぶら下がってる。
「何か書いてますね。――お願いごと?」
 ママが一つ一つ見て、
「これ、子供たちのお願いごとですよ、オッパ」
「え?」
 パパもママと一緒に短冊を見てる。
「ユグンのはどれだ?」
「僕の?」
「うん。ユグンのだ。何て書いたんだ?」
「僕のは……」
 パパが短冊を見て探し出しちゃった。
「見ちゃダメ! お願いごとなんだよ!」
「え~~。何でだよ。いいだろ」
「ダメダメダメ!」
「オッパ。ユグンがそう言ってますから、見ないことにしましょう」
 ママが止めてくれなかったらきっとパパは見てたはず。
 空が暗くなって、お星さまが出てきた。今日は雨じゃないよ。
「今年はうれし涙を流さなかったんですね」
「ああ。でも、日本風に言うなら会えて二人はラブラブしてるはずだろ」
「もう、オッパは!」
 ママとパパもラブラブしてるけどね。

「ねえねえ、シヌヒョン。これ見てよ」
「うん?」
「これこれ」
 ジェルミが見せたのはユグンの可愛らしい字で書いた短冊。
 二人はそれを見て、ふふっと笑って両親に囲まれて夜空を見上げるユグンを見た。
「このお願いごとなら、天の神さまじゃなくたって叶えてくれるよね」
「ああ。絶対だ」
 また二人はふふっと笑った。

 ママとパパの子供に生んでくれてありがとう。これからもずーっとママとパパの子供でいられますように。  ファン・ユグン 6歳。

 そう書かれた短冊は星降る夜空の下、いつまでも涼風にたなびいていた。








おはようございます。今日は七夕です。
朝からなぜか(?)晴れています。昨夜はいきなりの土砂降りに雷で目が覚めちゃいました。しかも、停電があったらしいです。
久々に「ユグン」のお話を書きました。本編がツライので、せめて未来は明るく・・・と思いました。
いずれは、このユグンが大人になって、恋をしてテギョミニョカップルがおじいちゃんおばあちゃんになるのまで書きたいなって思ってます。
きっと、チャーミーグリーンのような老夫婦になりますよ。・・・ってチャーミーグリーン知ってますか?
私はあの老夫婦のようになるのが、夢です。
七夕のお願い事・・・・みなさんの健康と幸せを。
私個人としては・・・・旦那といつまでもラブラブで(笑)・・・というのは二番目で、もっとグンちゃんに会いたいです!!

では、よい七夕をお過ごしください。

いってらっしゃいといってきます。
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png ちんまり
もくじ  3kaku_s_L.png 中編
もくじ  3kaku_s_L.png 短編
もくじ  3kaku_s_L.png 99の恋のお話
もくじ  3kaku_s_L.png てのひらのお話
もくじ  3kaku_s_L.png 甘甘なお話
もくじ  3kaku_s_L.png コラボ企画
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png 2012CRISHOW Ⅱ
もくじ  3kaku_s_L.png tinnmari
  • 【もしも、なたに届くなら 10】へ
  • 【君は僕の宝物 1】へ

~ Comment ~

あ~ 楽しかった!

幸せな気分になれました。最高です!!ありがとうございます。
ラブラブな二人からラブラブな三人というのもいいですね。

私の願い事は…なつあおい様のブログをず~っと見ていたい。
そう短冊に書いてもいいですか?
  • #14467 まごまごピンク 
  • URL 
  • 2012.07/07 09:25 
  •  ▲EntryTop 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re:まごまごピンクさん

こんばんわ。

ありがとうございます。
そんな風に思ってもらえるとすごく嬉しいです。
本編はツライお話し中なので、せめて短編は明るく楽しいお話を。
家族が増えて、これからますます幸せになるファン家ですね。

Re: たくみままさん

こんばんわ。

今は小さいユグンですが、これから成長していく過程も書きたいと思ってます。
もちろん誕生秘話も。
ドタバタしそうですね。

チャーミーグリーンのCMって可愛かったですよね。
今でも忘れられません。

Re: りらりらさん

こんばんわ。

近い未来にこんな風に親子で七夕をする日がくるんでしょうね。
子供を可愛がるテギョンパパ。う~~早く書きたいです。
七夕って思うと一年って早いですね。
私も去年お話を書いたことで、雨でも会えるということを知りました。
今年は・・・どうだったんでしょうか?

Re: ROSE・KISS さん

こんばんわ。

家族になると幸せって二倍にも三倍にもなりますよね。
家族の数だけ幸せがあります。
近い未来にテギョンとミニョもいっぱい幸せにあふれた家族になって欲しいです。

いい旦那さまですね。
「人生楽しまなくちゃ」まさにその通りです。
現在を楽しまなくて、いつ楽しむんだ!(笑)
きゃあ! 福岡に来られるんですね! しかも二日とも!!
羨ましいです。同じ会場で応援できると思うと嬉しいです。

Re:うめちゃんさん

こんばんわ。

顔はテギョン似、性格はミニョ似・・・であろうユグンです(笑)
お遊戯会は大パニックだったでしょうね。
いつもはテギョン一人なのに、この日は4人勢ぞろいですから。
楽しい(うるさい?)お遊戯会になったと思います。

Re: あかぴさん

こんばんわ。

いつかこのユグンも彼女ができたら両親のようにラブラブな七夕を過ごすのでしょうね。
そんな先の先まで考えちゃいました(笑)
ユグンの成長はそのまま家族の成長ですね。

Re: ROSE・KISS さん

こんばんわ。

そうだったんですね。
分かりました。
大事なことなので、ナイショですね。
でも、教えてくれてありがとうございます。
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【もしも、なたに届くなら 10】へ
  • 【君は僕の宝物 1】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。