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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
俺のそばにいて

俺のそばにいて 9

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 翌日、テギョンは朝からニコニコしていた。
「ヒョン、何かいいことでもあったの? あっ! 昨日、家を見に行ったんだよね? どうだった?」
 さっそく、ジェルミが訊いてくる。
「えっ? 何がだ?」
 ニコニコしたままテギョンは訊き返した。
「ヒョン……。何か、怖いよ……」
 いつもと違うテギョンにジェルミはとまどって、恐怖さえ感じる。
「何が怖いんだ?」
 いきなり真顔になってテギョンは言った。
「えっ? いや、別に!」
「いいことなんてそうあるわけないだろ。いちいち訊いてくるな」
 と言いながらも、もう顔がニコニコしている。
「やっぱり、変だ……」
 ジェルミは小さな声でつぶやいた。
 会社の車が迎えに来てもテギョンは笑いっぱなし。
「どうしたんだ、あいつ?」
 ミナムが気味悪そうに小声でジェルミに訊いた。
「多分、家が見つかって嬉しいんじゃないか」
「ああ、昨日見に行ったんだろ?」
「よっぽど気に入ったんじゃないの? ずーっと笑ってるもん」
「家が見つかったことよりも、ようやくミニョと一緒に暮らせるから嬉しいんだろ」
「そうか、そういうことか」
 二人はもう一度テギョンの顔を見た。
 シヌも二人の会話を訊きながら、テギョンのニコニコした横顔をじっと見ていた。
(ミニョと一緒に住めることが嬉しいか……。羨ましいよ、お前が……)
 小さな嫉妬の炎がシヌの胸をちくちくと刺す。

 事務所に着くと、テギョンはすぐにアン社長にミニョと一緒に暮らすことを話した。
「彼女と一緒に暮らす?」
「ああ。もう家も見つけたし、近いうちに引っ越すつもりだ。だから、数日の休みを……」
「ま、待て待て! そんな話し訊いてないし、認められないぞ!」
「何でだ?」
 ムッとしたテギョンは訊き返した。
「お前は、自分の立場が分かってるのか? A.N.JELLのリーダーであるお前が宿舎を出て行くなんて認められるわけないだろ! 彼女を近くに住まわせるとかしたらいいじゃないか」
「断る。一緒に住むことに意味があるんだ」
「ファン・テギョン! いい加減にしろ!」
「認めないって言うなら……事務所をやめる」
「なっ! 何だと!? や、やめる?」
 テギョンのひと言にアン社長の顔が蒼ざめた。
「ああ。別に俺は構わない」
「お、お前……」
 アン社長はぱくぱくと口を動かすだけで、言葉が出て来ない。
「それでもいいなら、反対しても構わない」
「お、お前……俺を脅す気か?」
「人聞きの悪いこと言わないでくれ。俺はただ認めてくれって頼んでるだけだ」
「おい、テギョン。お前、本気か?」
「ああ」
 テギョンはどこまでも強気だ。
 本物のミナムがメンバーとなった時は、一時はテギョンの人気も下降気味だったが、あのコンサートでの告白以降、人気は不動のものとなり、A.N.JELLにとって、なくてはならない存在となっている。
 そのテギョンが彼女一人の問題で「やめる」発言をした。
 アン社長は驚いた。
(コ・ミニョという彼女がここまでテギョンを変えるとは思わなかった。待てよ、これはいい傾向だぞ。このことが話題になれば、テギョンの好感度はますます上がるし、A.N.JELLの人気も不動のものとなる!)
 素早く頭の中で計算をしたアン社長は、次の瞬間にっこりと笑った。
「OK、OK。お前の熱意には負けたよ。そこまで彼女のことを思っているなら、俺も認めるしかないな。分かった。許そう!」
「本当か? ありがとう」
 アン社長の真意など知らないテギョンはまたニコニコして社長の手を握った。

 翌日の新聞やテレビ番組で、
『A.N.JELLのボーカル、ファン・テギョンさん、彼女と同棲! 自ら社長に直談判! 彼女との同棲を認めてくれないのなら、A.N.JELLをやめます!』
 と言う見出しがデカデカ紙面やテレビ画面に躍った。
「やられた。どうりであっさり認めたわけだ……」
 テレビを観ていたテギョンはアン社長の商魂にため息をついた。
「ヒョン! すごいよ。ファンクラブの書き込みがもうパンクしそうな勢いだ。みんな、おめでとうございますって応援メッセージばかり。よかったね、ヒョン」
 ジェルミが嬉しそうにパソコンを見ながら言う。
「社長は上手いこと売り込んだな。これでA.N.JELLの人気も不動だ」
 ニヤニヤ笑いながらミナムは言った。
「これで心置きなくミニョと一緒に住めるな」
「ああ……」
 テギョンには一つ気がかりがあった。
 シヌのことだ。
 ジェルミやミナムはミニョと住むことに納得しているし、祝福もしてくれた。
 でも、シヌだけはそのことに一切触れてこないし、何も言わない。
(ここを出て行く前に、あいつと一度話すべきだろうな……)
 テギョンはジェルミの時以上に気持ちが重かった。



まだあと数話続きます。住むまでが長いですね
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~ Comment ~

私も、どきどき・・・

ついに、来ましたね。

私もどきどき・・・してます。
シヌひょんの気持ちを考えると、
泣きそうです。

傍にいけたら、ハグして、いっしょに泣きたい・・そんな
感じさえ、してます。
泣き明かして、美味しいお茶飲みましょう・・・

妄想コメント・・・になってしまった(笑)

Re: yaoiさん

私もドキドキです。
書いてて、ああ、シヌが可哀相ってi-241

でも、いつかは決着をつけなきゃいけないし。

私もいろいろ妄想して、書きました。

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Re: muyumuyuさん

まさにタイトルどおりですね。
シヌヒョンの恋は愛しくて切ない・・・・。
彼の恋はすごく切なかったから、どうしても幸せに
してあげたい! って思っちゃいます。
もちろん、ジェルミも幸せになって欲しい。

アン社長なら言いそうですね。
読んでて大爆笑です! 
いつも楽しいコメントで、もう大笑いしちゃって、近所から
苦情こないか心配ですe-350

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Re: ぴっぴ!!さん

おはようございます。
ツッコミありがとうございます。
まさに、その通りですi-229
自分でも書いてて、一括って!!  ってツッコミました。
でも、ローンで、なんて言ってるテギョンを想像できなくて・・・。

たしかにこんな豪邸、たった二人で住むには
寂しすぎますよね。書いてて、夜一人って嫌だなって思いました。
ミニョは愛されて幸せ者ですが、この家には一人は、って自分で
書いたんですけどね。

シヌ問題も避けては通れないことですから、どうにかしたいです。

ありがとうございまーす☆

こんにちは、はじめまして。
仕事の合間に偶然見つけて、読ませていただきました!
以前からチャン・グンソクくんが大好きで、3人の息子たちに向かって、「3人もいるのにグンチャンみたいな子がいない」と憤慨して、白い目で見られてたんですが…”イケメン”は息子たちも夢中になって観て、みんなドラマのファンになりました。
ドラマの終わりが物足りなかった私は、続編が見たいと切望して悶絶してました(笑)でも、なつあおいさんの作品を読ませていただいて…人心地つきました。情景が浮かぶんです、文章通りに。行間にもドラマがあるって言うか…ドラマでキャラが細かく描かれなかった本当のミナムも、生き生きしてて、あぁこんな子だって納得。本編のイメージを壊すことなく、素敵にお話が膨らんでる気がします。これからも楽しみにしてます、頑張ってくださいね!仕事の合間にちょっと見る気が、しっかり全編読んじゃいました。お礼が言いたくて書き込ませていただきました。

Re: ゆきままさん

こんばんわ、はじめまして。
コメントありがとうございます。嬉しいです。
仕事の合間に読んでいただけるなんて、感無量です。

夏に観たイケメンにはまってしまい、抜け出せないままに秋になって、
ふくらみにふくらんだ妄想をお話にしてみました。
私はイケメンでグンソクの魅力にとりつかれ、ダンナを見るたびに、
「グンソクならねえ」って言っては、あれこれ妄想してます。
まあ、似ても似つかないですが……。

情景が浮かぶなんて、最高の褒め言葉です。
書いてて思うのが、言葉が伝わってるかなってことです。
だから、そう言うお言葉をいただくと、もう、泣くほど嬉しいです。
いつも、コメ読みながら泣いてる私にダンナは笑ってます。
「またかよ」ってi-237

読んでもらって、コメまでいただいて、私は幸せ者です。
これからも、いつでもお越し下さい。
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