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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
刹那

刹那 8

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 ユジュはあの日以来、部屋から出てこようしなかった。時々すすり泣く声が部屋の外まで聞こえる。
「オッパ……」
 心配なミニョはテギョンと顔を見合わせる。
「俺たちじゃどうにもできないさ。こればかりはな」
 テギョンも頭を左右に振るばかり。
 このままではいけないことは誰もが分かっている。この状態がいいわけないことも。
 その日、テギョンはイム・トンジェ議員の事務所を訪れていた。建て前は一応トンジェ議員の訪問だが、本音はヨンミンに会うことが目的だった。
 訪れたテギョンにイム・トンジェは驚いたが、大歓迎してくれた。
「せっかく来てくれたのに、これから他の議員たちと会食があってな。申し訳ないがこれで失礼するよ。おお、そうだ。ユジュは元気かな?」
「はい。とても」
 嘘だが、そう言うしかない。
「ヨンミン。イ・ヨンミン!」
「はい、先生」
「私はこれから出かけるからテギョンさんのお相手を頼んだぞ」
「はい」
 ヨンミンはちらっとテギョンを見た。
 イム・トンジェがいなくなると、二人っきりになった部屋でテギョンのコーヒーを飲む音だけが聞こえた。
「……まずいな」
「え?」
「いや、このコーヒーまずいなって思って」
「そうですか?」
 言いながらヨンミンも一口飲んでみる。
 そうでもないのにな、と首を傾げている。
 そりゃそうだろうとテギョンは思った。旨いコーヒーの味を知っているテギョンの舌に合わないだけで、これはこれで普通のはずだから。
「今日は……」
 ヨンミンはそう言って次の言葉を探すように目を泳がせた。
「お嬢様はお元気ですか?」
「いいや。毎日泣いてるよ」
「え?」
 テギョンははっきり言った。
「あんたが来て以来、毎日泣き暮らしてる。ばあやさんは側でおろおろしぱなっしだよ」
「お祖母ちゃんが……あ、いえ、祖母がですか?」
 素の自分を出してしまい、ヨンミンは慌てて言いなおした。
「あんたさ、いつもそんな風に堅苦しいのか?」
「はい?」
「いや……何でもない。で、彼女をどうするつもりなんだ?」
「お嬢様のことは……どうするつもりもありません。あなたと結婚するのが一番いいことなので」
「本当にそう思ってるのか?」
「……はい」
「あっそ。じゃあ、結婚はできないけど、愛人ぐらいにはしてもいいぞ」
「え!?」
 ヨンミンの顔が途端に険しくなった。
「だって、俺には結婚を誓った女がいるんだぞ。それでも彼女を俺にって言うなら、愛人にするしかないだろ? それでもいいなら――」
「この野郎!!!」
 言うが早いかヨンミンがテギョンの顔を殴った。
「ふざけるな! ユジュを愛人だと! ユジュを!? 彼女はそんな女じゃない! バカにすると俺が許さないぞ!」
 肩ではあはあと息をしながらヨンミンはなおも殴ろうと拳を握り締めた。
「嘘だよ」
 殴られた頬を押さえながらテギョンは言った。唇の端が少し切れている。
「え?」
「冗談に決まってるだろ。俺にはミニョっていう大切な彼女がいる。愛人なんか必要ない」
「じゃあ、なんでそんなことを……」
「あんたの本音がしりたかったからさ。堅苦しいことしか言わないからさ。それにしても殴られたのは予想外だったけどな」
「あ……申し訳ない。大丈夫ですか?」
「殴ったあとで遅いよ。あんただってホントのところは彼女と結婚したいんだろ? 彼女だってそうだ。じゃあ、そうしたらいいじゃないか?」
「それは……無理というものです。私は……僕は先生には数え切れないぐらいの恩を受けているので……その先生を裏切るような真似は……」
「何でそう考えるかな? 裏切るんじゃないだろ? 幸せにするんだろ?」
「でも、身分が……」
「あー、くだんねえ! 身分身分ってあんたもばあやもそうだけど、いつの時代の話いてんだよ! あんたも俺も同じ人間。彼女とあんただって同じ人間だ。ただ違うのは生まれた家だけだ。生まれた家でその人の価値が決まるのか? 違うだろ? あんたの価値はあんた自身だ。あんたが素晴らしい人間なら、それがあんたの価値そのものだろ」
「でも、僕には両親がいません。祖母はイム家に勤める……」
「俺の彼女のミニョにも両親はいない。家族は兄のミナムだけだ。しかもミニョは孤児院育ちだ。それでも俺は身分が違うとか、家柄とか気にしない。あいつも気にしていない。俺の母親も祖母もミニョを気に入っている。それは、あいつの人柄を気に入ったから、家なんか育ちなんか気にならなくなったんだ」
「テギョンさん」
「あんただってそうだと思うよ。イム議員があんたに目をかけて、秘書にまでしてるってことは、あんたの人柄を買ってのことだろ?」
「そうでしょうか? 本当に僕なんかで……」
 まだ迷うようなことを言うヨンミンをじれったく思ったが、言わなかった。
「ダメで元々だ。イム議員に話してみたらどうだ? もし、ダメでも」
「ダメでも?」
「その時は、奥の手を使えばいい」
「奥の手、とは?」
「駆け落ちだよ」
 何てことない、とテギョンは言った。







おはようございます。今日も朝から晴れています。
この週末は「痛い」思いをしました。まず、看板に頭をぶつけて、今日もまだズキズキしています(泣)
下を向いて歩いていて、ふいっと顔を上げたらガンッ!!!!! 
一瞬、くらっとしました(笑)
それから「歯痛」です。いつもならすぐに治まる痛みがなかなかひかない。薬を飲んでもその場しのぎで・・・。
私は歯医者が嫌いなんですが、昨日、日曜もしている歯医者さんに行きました。今の麻酔はすごいですね。まったく痛くないんです!
しかも唇がしびれない! でも・・・削られ始めると、「痛い!!!」
何で? 麻酔は? 顔を顰めた私に「あれ? 効いてないかな?」とまた麻酔。それでも痛い!!
また麻酔。ようやく効いたようで治療終了(泣)
やっぱり歯医者嫌いです(笑)

今日も暑くなりそうなので、熱中症にはお気を付けください。

いってらっしゃいといってきます。
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Re: りくさん

おはようございます。

テギョンが意外と行動派でしたね(笑)
自分たちの生活がかかってるのもあるでしょうが、ユジュの気持ちを考えてのことでしょうか。
痛い思いをしましたが、これでヨンミンが行動に移してくれたら、殴られ損にはならないかな?
ただし、「愛人発言」はマズイですね。
ミニョが知ったら、部屋に閉じこもりそうです(笑)
ミニョと出会ってからテギョンが変わったことは嬉しいことです。
ユジュとヨンミンもそういう関係になれればいいですね。

痛かったです(泣) 歯の痛みは治まったんですが、頭が・・・。
ちょっと触っただけでも、ズキズキしてます。
旦那は大笑いしてましたが(泣)
昨日のパレードすごかったみたいですね! 全国から駆けつけたみたいで。
メダリストだけじゃなく、出場した人全員がパレードできたらいいなって
旦那が言ってましたがホントにそうですね。
頑張ったことには変わりがないので・・・。
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