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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
過去の真実

過去の真実 4

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 一瞬、部屋の空気が固まったような気がした。
「…………私の子供だと?」
 数秒の間をおいて、御前様が眉間の皺をひくつかせながら言った。
「そ、そうです」
 ごくりとギョンセがツバを飲み込む。
「一体、お前は何の話をしておるのだ? 私の子供? おほほほ! 子供?」
 高笑いをしているが、目は笑っていない。
「私に子供がおるというのか? どこに? どこにおる?」
「それは……」
 ちらっと隣に座る母の顔を見た。
『子供』の名前を口にするのは簡単だ。またその子供の父親の名前も。でも、それを言うのはやはり躊躇われた。
「バカげたことを簡単に口にするでない!」
「嘘だとおっしゃるのですか? 真実ではないと?」
「真実ではない! 私は子供など産んでおらぬ!」
「いいえ、伯母上は子供を産んでいらっしゃいます。その子供の名前は――」
「ギョンセ!」
 ジスクおばあさんが息子の名前を呼んだ。
「……お前は黙っていなさい。いいえ、お前はここから出て行きなさい。話は私と……お義姉さんだけでします」
 しっかりと御前様に目を見据えて言った。
 ギョンセは渋々といった顔で部屋を出て行った。
「そなたの口から『お義姉さん』などと呼ばれるのは何十年ぶりであろうな?」
「さあ……もう覚えていないぐらい昔でございます」
「まだあのバカげた話の続きをするつもりか?」
「私は知っています」
 御前様の言葉にかぶせるようにして言った。
「何?」
「私は知っているのです。あの人が……主人が亡くなる前に教えてくれました。お義姉さんが……子供を産んだことを」
「!!」
 御前様の顔色が一気に蒼ざめた。
「たわけたことを申すな! わ、わ、私が……子供を産んだだと?」
「はい。そしてその子の父親の名前も教えてくれました。子供の父親は……」
「黙れ! 黙れ黙れ!!!!」
 発狂したのかと思うほど御前様は大声で叫んだ。
 部屋の外で中の様子を伺っていたギョンセにもその声は聞こえた。
「いいえ、黙りません。この問題は私の大事な孫のテギョンにも関わってくることです。もう黙ってなどいられません」
「黙れと言うに! 黙らぬか!」
「黙るのはあなたの方です!」
 ぴしゃりとジスクおばあさんが怒鳴りつけた。
「これまで私はあなたが何をしようと黙ってきました。でも、もう黙りません。この家の真の当主が誰なのか、今こそあなたに分からせます!」
「…………」
 ジスクおばあさんの反抗に御前様は怒りで唇を震わせたが、言葉が出て来ない様子だ。
「……私はあなたのことを憎んできました。あなたが私を憎んだようにです。それでも、不幸にも出戻ったあなたには同情さえしました。あなたが手放さなければならなかった子供のことも含めて」
「…………」
「でも、あなたは狂っています。こんなバカげたことをしようとするなんて、あんまりです。韓国中を敵に回すおつもりですか? 非難を浴びてこの先生きて行けと?」
「…………お前のせいだ」
「…………」
「お前が、お前がすべて悪いのだ。私から何もかも奪い、私を不幸にしたのはお前だ!」
「身勝手な」
「身勝手だと? お前さえ、ファン家に嫁いで来なければ、弟が、あの子が私を蔑ろにすることもなかったのだ。すべてはお前のせいだ!」
「あなたの歪んだ愛が、主人には重荷だったのですよ!」
「黙れ!」
 ジスクおばあさんは悲しい目で御前様を見つめた。

 今から五十数年前――。
 まだ二十歳になったばかりのジスクおばあさんは、ファン・ギュワン――御前様の弟と結婚した。
 婚約時代から愛を育み、二人はお見合いとは思えないほど仲睦まじい夫婦となった。
 しかし、そこに割って入ったのが御前様だった。すでにイム家の嫁となっていたが、夫とは結婚当初からうまくいっておらず、しょっちゅう実家に帰っては弟夫婦の邪魔をしていた。
 そこには実の弟であるギュワンに対しての、歪んだ愛があったのだ。
 御前様の亡くなった夫は放蕩者で、外に愛人がいた。そのせいもあって、夫婦仲は良くなく、ギュワンに愛され幸せそうなジスクおばあさんが憎らしかった。
 ジスクおばあさんが結婚からほどなくしてギョンセを妊娠したときは、嫉妬で怒り狂ったほどだ。
 同じ頃、不幸にも御前様の夫が病死した。晴れて未亡人となった御前様は実家に帰ることを望んだ。
 しかし、それを阻んだのが思わぬ自身の妊娠だった。
 当初は誰もが亡くなった夫の子供だと思った。そのためイム家では、亡き長男の忘れ形見だと喜んだ。
『このお腹の子供の父親は亡くなったあの人ではありません』
 そう御前様が爆弾を落としたのはなぜだったのか。
『このお腹の子供の父親は――』
 その名前を聞いた時にその場にいた人の驚きはいかばかりだったか。
 それを想像しただけでジスクおばあさんは恐ろしくなった。
「あなたの産んだ子供の父親は――」
 ジスクおばあさんはごくりとツバを飲み込んで一気に言った。
「イム・トンジェさんですね」







おはようございます。今日は久々の晴れです。
私はお話を書きながらいつも内容が二転三転します(笑) 最初に考えていたことよりも面白い内容が浮かぶと、それを採用しちゃうので、たまーにちぐはぐになっちゃうことがあります(笑)
あら? 今回もそんな感じじゃない? と自分で思いながら書いてますが、修正をちゃんとしようと思います(笑)
もし、おかしな点が見つかったら「ああ、ちぐはぐなんだな」って思って笑って見守ってください。

今日も暑くなりそうなので、熱中症にお気を付けください。

いってらっしゃいといってきます。 
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Re: りぃちゃんさん

こんばんわ。

韓国って血縁関係にすごく厳しいですね。
ジスクおばあさんがここまで黙ってた理由はきっと、ファン家のためでしょうね。
でも今後に関わってくるので、ここではっきりさせて御前様には退いてもらわないと。

Re: うめちゃんさん

こんばんわ。

いよいよ始まったおばあさん同士の対決!
ここで負けるようなジスクおばあさんじゃあないですね!
テギョンにも関わることなので、やっぱり黙っていられない?
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