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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
過去の真実

過去の真実 10

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『は? 誰のことですか?』
『亡き夫の子供を養子にしたと聞いたが、その子はすぐに追い出して、私の育てている――いいや、私たちの……子供を今すぐ養子に迎えるのだ』
『…………今、何と言いました? 私たちの? 子供?』
 トンジェの顔が蒼ざめていった。
『義姉さん……いや、ヨンジャさん、それはどういう……』
『そのままの意味だ。シンナムは私とお前の子供だ。15年前、お前が見捨てた息子だ』
 一瞬、トンジェが泣き笑いのような顔した。
『お前は15年前、確かに私に言った。この償いは必ずすると。今――今、その償いをするのだ。シンナムを引き取って、いずれはお前の後継者にしろ』
 口調は厳しいものだった。有無を言わせないぞと言っている。
『我が子? 私とヨンジャさんの子? 生きていたのですか? 生きて……』
『何だと? 生きていたのか、だと?』
『ええ。私は亡くなった親に、子供は生まれてすぐに亡くなったと聞いたのです』
『な、何だと!? シンナムは生きている! 生きて日本にいたのだ!』
 トンジェはうわあっと泣き出した。
『私の息子が生きていた……私とあなたの子供が……』
 よほど嬉しかったのかトンジェはわあわあと子供のように大泣きした。
 その時になって、ヨンジャの中の何かがほろりとわずかだが崩れていく気がした。
(この人は私とシンナムを見捨てたんじゃなかった。本当は――愛してくれていたんだ)
 心から嬉しいと思った。
 すぐにトンジェはシンナムを養子に迎える手続きをとった。本来なら我が子として迎えるところだが、世間体を憚る息子であるためにそれはできなかった。
 亡兄の愛人が生んだ息子をすでに養子としていたが、跡取りはシンナムと決定づけた。
 当然のように家族の猛反対にあったが、トンジェは聞く耳をもたなかった。
『御前様。御前様は僕が邪魔になったのですか?』
 イム家に養子にもらわれると聞いてシンナムは泣きそうな顔をした。日本からもらわれてくる時と同じ顔だった。
『なぜそう思う? 私はお前を邪魔だなどと一度も思ったことはない。私はお前を愛しているのだ』
『じゃあ、なぜ養子に行けなどと。僕はここにいたいです』
『お前のためだ。お前の将来を思って考えた事だ。分かってくれ』
『イヤです! 僕は……僕はどこにも行きたくない!』
 泣きながら訴えるシンナムを手放すのはヨンジャもつらかった。それでもシンナムの将来を思うと、このままファン家にいるのはいいこととは思えなかった。
 心を鬼にしてシンナムに言い聞かせた。
『たとえ離れていても心はいつも一緒だ。私はお前をいつも見守っているゆえ、立派な男に成長するのだ。私のためにも立派な男になってくれ。――私のシンナム』
『御前様……。分かりました。世間に認められるような立派な男になります』
 シンナムを引き取って一年後のことだった。

 あれから四十年近く経った。イム・トンジェの後継者としてシンナムは頭角を現した。ソウル大では常に首席の成績であり、そのまま卒業。トンジェの秘書をしながら外交官の道に進んだ。
 その後、財閥家の娘と結婚し一男一女に恵まれ、今は駐英大使として英国に住んでいる。
 遠くからシンナムの成長をみつめ、時には手助けをした。
 ヨンジャにとってシンナムは希望であり、誇りでもあった。だからこそ、その娘であり、我が孫であるユジュとファン家直系の後継者のテギョンを結婚させたかったのだ。
 孫の代で自分とトンジェの血がファン家と結びつく。これこそ、ヨンジャのファン家への復讐の完結でもあった。
 またジスクへの復讐の完結とも言える。
 だが、ジスクおばあさんの「孫娘まで不幸にするつもりか」という言葉に胸が詰る思いがした。
「私はただ……ユジュを手元におきたかった……祖母として名乗れないなら、せめて手元に置いて可愛がってやりたいと……」
 嗚咽まじりに御前様が言葉をつむぐ。
「こんなやり方で側に置いてもツライだけでしょうに」
「お前には分からぬ! 息子も孫も側にいて幸せな年を取ったお前には私の気持ちは分からぬ!」
「ええ、分かりませぬ。分かるはずがありません。私はあなたと違って努力をしました。夫を愛し、息子を大切にし、孫を可愛がってきました。あなたは何をしましたか? 一つでも努力をしたのですか? ガンジェさんを愛しましたか? シンナムと引き離されないように努力しましたか? ――あなたは何もしなかったんです。それが今のあなたに繋がっているんです」
「…………」
「…………お義姉さん。今からでも遅くはありません」
「何がじゃ?」
「今からでも、シンナムと親子の名乗りをしてはどうでしょうか?」
「な、何じゃと?」
「トンジェさんの奥様はお亡くなりになっています。もう誰憚ることはないはずです。世間体を気になさるなら、表向きにはしなくてもいいではありませんか。ただ、ひっそりと親子の名乗りをして老後を過ごされてはどうですか?」
 ほほほ、と泣き笑いを御前様はした。
「老後じゃと? 私はすでに棺桶に頭だけを残して入っておるわ。くだらぬことを申すな」
「くだらぬことですか? このままでいいのですか? 思い残すことはありませんか?」
「…………」
「どうか、どうか悔いは残さないでください。縁あって義理の妹となった私の願いです。――お義姉さん、あなたにも幸せになってもらいたいんです」
「ジスク?」
「あなたが私を嫌っていたとしても、私は……そこまで嫌っていませんよ」
 にこっとジスクおばあさんは笑った。
「何じゃ……たわけたことを言いおって」
 口では文句を言いながら、その顔にはさっきの険しさはもうなかった。
「……ジスク」
「はい」
「これまで……すまなんだ。私が悪かった」
「お義姉さん。いいんですよ。ここから、義姉妹としてやり直しましょう」
「ああ……ああ、そうだな」
 二人は泣きながら手を取り合った。

 部屋にギョンセが呼ばれ、事情が説明された。
「では、あのイム・シンナムが伯母上の子供だったんですか?」
「ああ、そうだ」
「そんな……」
 驚きを隠せないギョンセに、ジスクおばあさんは言った。
「すぐにイム家と連絡を取り、テギョンとユジュさんの婚約は破棄にするように進言するのじゃ」
「え? それは……」
「当然であろう。若い二人に人の道をはずれた真似をさせるわけにはいかない。トンジェさんも分かってくれるはずじゃ」
「はい。はい」
 ギョンセは満面の笑みを浮かべて、慌てて部屋から出て行った。
 ジスクおばあさんは御前様を見て、お互いでにこっと笑いあった。

 長く続いたファン家での確執がようやく終わりを迎え、明るい日差しが見えてきた――







おはようございます。今日は晴れています。昨日も朝は晴れていたんですが、突然の雨でびっくりしました。
ラブレインがレンタルされましたね。旦那が早速借りてきたんですが、いつもなら「旧作になるまで待って」というのに、今回は新作で借りてきたんです。
おやおや? 何かやましことでもあるのか? と思ったら(笑)、違いました。
仕事帰りに通るレンタル店が新規オープンしたらしく、全作品50円!で借りらえるそうなんです。
なるほど! じゃあ、あれもこれも借りてきてほしかったと思いました(笑)
ラブレインを見ながら思うことは、せつなくてじれったいなあってことです。
でも、グンちゃんが可愛いので、満足してます。

秋雨が降ったら涼しくなるそうなので、もう少しの辛抱ですね。

いってらっしゃいといってきます。
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~ Comment ~

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すっきりしました!

予想外の展開でびっくりしました。面白かったです。
本当に凄いな!なつあおい様!!

生グンちゃんを楽しんできて下さいね。羨まし~~い!
  • #14935 まごまごピンク 
  • URL 
  • 2012.09/06 08:06 
  •  ▲EntryTop 

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うれし~

素敵~な展開ありがとうございます。
本当によかったです。

「あなたが私を嫌っていたとしても、私は……そこまで嫌っていませんよ」
に、ズキュンときました。ジスクおばあさん、ミニョと相通じるものをもっていますよね。
御前様もただ孫娘の近くにいたいとう気持ちが根底にあったんですね。復讐っていうのは自分のプライドを守るための後付の理由でしかなかったんですね。
一様の決着をみたので、これからは甘々な展開がまっているのかな?楽しみですv-238

レンタルできたんですね、しかも50円!!
うらやましいです~、旦那さんgood jobv-218
家の近くのレンタル屋さんは全部貸し出し中で借りれないです(泣)

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幸せになってもらいたい

こんばんは!

ようやく、御前様も素直になれたかなぁ…
ジスクおばあさんとも、ちゃんと向き合えたみたいで、ホッとしました(^∇^)

御前様にも、悲しい過去があった分、幸せになって欲しいです。
あと、ミニョのことも、気に入ってくれるとよいなぁ…

  • #14941 にこにこひまわり♪ 
  • URL 
  • 2012.09/06 18:59 
  •  ▲EntryTop 

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Re: ぴっぴさん

こんばんわ。

御前様とジスクおばあさんが仲直りしました。
すごーく長かった確執だっただけに、残りの人生は
老婆仲良くって感じでしょうか?
私も早く結婚させたいです(笑)

昭和の香りがぷんぷん! まさにそんな感じです。
ちょうど私が生まれた時代のお話しですね。
だからか母の若い頃を見ているようでなんか懐かしいです。
「みんな変わってないね」 つっこみたくなりますよね(笑)
変わってるだろ! 大いに変わってるだろ!って(笑)

Re: まごまごピンクさん

こんばんわ。

私自身、予想外の展開でした(笑)
当初考えていた内容とは大きく違っちゃいましたが、
最後は笑顔で終われそうです。

Re: おかんさん

こんばんわ。

ようやく明るいきざしが見えてきました。
今回の功労者はジスクさんですね。
彼女の活躍なくして、ファン家の平和はんかったはずです。

私、ラブレイン見ながら涙涙です。
何度見てもこのじれったさがいいです。

Re: ring輪さん

こんばんわ。

ようやくの仲直りです。
きっと今の二人は笑顔だと思います。
これでようやくみんながほっとできますね。
御前様の気持ちも分かって、ジスクおばあさんも心ではほっとしてると思います。

旦那に感謝しながら見ています。

Re: うめちゃんさん

こんばんわ。

御前様の意地もあったんでしょうね。
ユジュをファン家に迎えることによって、
愛する弟の孫と結婚させる。
ジスクおばあさんへの復讐だとか言っても、
結局は自分の血をファン家にって思ったのかもしれません。

レンタルできたのはラッキーだったんですね。
よかった~。

Re: dejitokki2009 さん

こんばんわ。

長いトンネルから抜け出せたんですね。
そう思うと私自身ほっとしてます。
このまま二人がいがみ合ってたら可哀想ですもんね。
テギョンとミニョにとってもいいことです。

Re: りぃちゃんさん

こんばんわ。

仲直りしました。
私も一安心です。
これでテギョンとミニョの結婚を阻むものはなくなりましたね。

記念切手ですよね!
あれ、すごーく欲しいです。
でもお値段が・・・。旦那と交渉中です。

Re: にこにこひまわり♪さん

こんばんわ。

悲しい過去があったからこそ、これからは楽しい人生にしてほしいですね。
素直になったらきっとシンナムとも親子になれますね。
ミニョのことを気に入ってくれるのがまずは大事ですね。

Re: とりこさん

こんばんわ。

御前様は今後シンナムとちゃんと話して、
親子の関係を取り戻せたらいいですね。
長く離れていたから、その分幸せになってほしいです。

これが昼ドラだったら、テギョンは愛のない結婚をして、
外にミニョを囲うんでしょうね(笑)
それぞれに子供が生まれて、女の子同士だったら、いがみ合うか、
または仲良くなるか・・・・ってドラマ見すぎですね(笑)
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