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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
ここに幸あり

ここに幸あり 2

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※YouTubeさんからお借りしました。








                十一時五十分 
 ミニョはテギョンに手を取られて、メイク室に向かった。
 すでに表には報道陣やファンが大勢詰めかけている。混乱を避けるため、二人は数日前から、ミレニアム・グランドホテルに滞在している。
 今日、ミニョを綺麗にしてくれるスタッフは総勢十名だ。ファン家が総力をあげて集結させた、結婚式のヘアメイクのプロ中のプロだ。
「花婿さんはここから退出してください」
「え? 何で?」
「花嫁さんのお支度ができるまでは誰にもお見せすることができないんです」
「え? だって俺は……え? ちょっと?」
「はいはい。花婿さんはあちらのお部屋でお支度お願いしますね」
 体格のいい女性スタッフがテギョンを押し出した。
「……ええ!?」
 ぽかんとするテギョンの目の前でドアが閉じられた。
「テギョン!」
「え?」
 手を振りながら走ってきたのはミナムだ。
「お前、何でここに? って、まだ十二時だぞ?」
 テギョンが時計とミナムを交互に見る。
「あははは! ちょっと早く着きすぎちゃったかな」
「着きすぎちゃったって、お前。あれ? ユ・ヘイは?」
「え? ヘイ? ヘイなら……」
「ちょ、ちょっと、ミナム……あんた、妊婦である私を少しは……労わりなさいよ」
 ベビーピンクのショートドレス姿のユ・ヘイが息を切らしながら、大きなお腹を抱えるようにして歩いてきた。
「あ、ごめん。大丈夫か、ヘイ?」
「大丈夫か? じゃないわよ! あんたは妹の方が大事なの? あんたは……! あら、ファン・テギョン」
「あら、じゃねえよ。夫婦揃ってお早いご到着で」
「何よ! 悪いの?」
 ムッとしたユ・ヘイはテギョンを睨みつけた。
「それよりミニョは?」
「それより?」
 ユ・ヘイがムッとしてミナムを睨んだが、ミナムは無視だ。
「ああ、もう控え室に入ったよ。今頃準備が始まっただろ。俺は追い出されたぞ」
「当たり前だろ。花婿なんて後回しだよ。お前は準備まだいいんだろ? 何か飲もうぜ」
「そうよ。私はお腹がすいたわ」
 ユ・ヘイの怒りを鎮めるために、三人は下にあるカフェに向かった。

                  十二時
「マ室長、準備は万全か? 見落としはないだろうな?」
 アン社長がスーツ姿に身を包んで髪のセットを気にしながら言った。
「ありません。式場の方にも確認済みです」
「招待客の漏れは?」
「ありません。そちらも確認済みです」
「マスコミはどうだ? 海外からも来ているか?」
「はい。それはもう」
「よしよし、これを機にA.N.JELLを海外にアピールするいいチャンスだ。マ室長、抜かりなく頼むぞ」
「分かっています」
「OK、OK! じゃあ、あとは頼んだぞ」
「あの、社長?」
「ん? 何だ?」
「私も式に出席しますので、用意をしなければ……」
「マ室長も出席するのか!?」
「ええ!? 何を今さら!」
 二人して驚いている。

                  十二時半
「ちょっとフニは何してるのよ! まったく遅いんだから! あー泣かないのよ。パパは相変わらずノロマでちゅねぇ」
 息子のセジュをあやしながらワンコーディは遅いマ室長を心配した。
「今日は仕事はしないはずなのに……まったく!」
「いやーまいったまいった」
 頭を掻きながらのんびりとした口調でマ室長が事務室に入ってきた。
「何のんきなこと言ってるのよ! もう十二時半よ!」
「スウン、そんなに怒るなよ。俺は社長に呼ばれてて……」
「うるさい! さっさと支度しなさいよ! 遅れたらただじゃおかないわよ」
 片手でセジュを抱き、片手で握りこぶしを作って見せた。
「は、はい」
 マ室長は妻の怒りにごくっと生唾を飲み込んだ。
 息子のセジュはホテルのベビールームで預かってもらうことになっている。

                  十二時五十分
「いいところに来てくれたよドンハ。私を式場に連れて行っておくれ」
 ファン家にやって来たミン・ドンハに座る暇も与えずにジスクおばあさんは言った。
「え?」
「ギョンセときたら、暢気そのものなんだよ。私は気が気でなくて……」
「式は確か……夕方の六時からですよね? もう行くんですか?」
 時計に目をやってドンハは呆れた顔をした。
「お前までそんなことを言うのかい! 私は早く行っておきたいんだよ!」
「でも伯母上……」
 ドンハは苦笑して椅子に座ろうとした。
「座る暇なんかないよ! さっさとおし!」
「伯母上~~。少しぐらい座らせてくださいよ」
「ドンハ!」
 ジスクおばあさんの一喝にドンハは仕方なく立ち上がった。

                  十三時
「はい。これでヘアメイクは終了です。花嫁さんはいまのうちに食事をしていたほうがいいですよ」
 さっきの体格のいいスタッフの女性が笑ってそう言った。
「どうしてですか?」
「ああ、式本番が近づくと食べる暇もないぐらい忙しいからですよ。今のうちにお腹に何か収めておきましょうね」
「はい。ありがとうございます」
 ミニョはコクンと頷いた。
 本日、花嫁となったミニョのヘアメイクは落ち着いたものである。これは目上の人や年配者が多く訪れる結婚式でいい印象を残すためのものだ。儒教の国、韓国ならではの文化と言える。(ちなみに、なつあおいは結婚式のとき、宝塚もかくや!? というほどバッチリメイクでした)
 スタッフに用意してもらった軽食を食べながら、ミニョは一息ついた。
(オッパは何してるのかな?)
 もぐもぐと口だけは休むことなく動いている。
 その頃、テギョンもようやくメイク室に入っていた。
「さあ、今度は花婿さんを韓国一のイケメンに仕上げますよ!」
「仕上げるも何も、俺はアジア一のイケメン――」
「はい、黙ってください!」
 言うが早いかいきなりメイクを始めた。
「うっぷ!」
「口はしっかり閉じてくださいね」
 テギョンはスタッフをじろっと睨みつけたが、口はしっかり閉じた。
 口は悪いがその女性スタッフのメイク術はやはり一級品だった。鏡に映る自分に思わずテギョンは見蕩れた。
「さすがはアジア一のイケメンを誇るだけはありますね。お肌のノリもよくて、最高のデキですよ」
「と、当然ですよ」
 鼻高々にテギョンは言ったが、本当にこれまでのどの自分よりも最高だと思った。
「ありがとうございます」
 テギョンは深々とスタッフに頭を下げた。
「いえ、これは私たちの仕事ですので。おめでとうございます」
 スタッフ一同に祝福されて、テギョンは自分の控え室に戻った。

                  十三時四十分 
 ミン・ドンハを従えてジスクおばあさんは到着した。
「まったく、親族がこんなに遅れるなんてあんまりじゃないかい」
 ぶつぶつ言いながら、式場の中に入る。
「早いほうだと思いますよ」
「どこがだい?」
「おばあちゃん!」
 ミナムがジスクおばあさんの姿を見つけて飛んできた。
「おや、ミナムくんじゃないかい」
「早いですね」
「ミナムくんのほうこそ早いね」
 お互いを見合って二人はふふふっと笑いあった。
「伯母上、こちらは?」
「ああ、ミニョさんの兄だよ」
「ああ、言われて見ればそっくりだ。どうも、ミン・ドンハです」
「どうも、コ・ミナムです」
 簡単に挨拶を済ませるとミナムはジスクおばあさんを会場に案内した。
「ほうほう、さすがはミレニアム・グランドホテルだね。立派なものだ」
「でしょう? おばあちゃんの席はあっちだよ」
 親族席には四人分の席が設けられている。
「……そうかい。ここかい」
 自分とギョンセ、それからヒョナが座る以外にもう一つ……。
「来るといいんだがね……」
「来るよ」
 二人の会話をドンハは素知らぬ振りで聞いていた。
 親子の会話をヒョナは口を挟むことなく聞いた。

                 十四時二十分 
 ジスクおばあさんに遅れてギョンセとヒョナも到着した。
 控え室にいるテギョンの元に二人で向かった。
「父さん、ヒョナさん」
「テギョン。おめでとう」
「テギョンさん、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
 タキシード姿の息子にギョンセは目を細めた。
「彼女は?」
「まだ……」
「そうか」
 親子の会話にヒョナは加わらなかった。自分が加わっていい領域ではないからだ。
 モ・ファランを式に出席させる。ヒョナにとっては決して喜ばしいことではない。でも、テギョンにとってそれが一番いいことなら、自分は何も言わずにおこうと思った。
 モ・ファランも母。自分も――母だ。そう思うことで、モ・ファランを許せると思った。テギョンの喜ぶ顔が見れるなら……。

                十四時四十分
「お久しぶりです」
 モ・ファランはファン家の親族控え室に姿を見せた。
「来たんだね」
「はい。ご無沙汰しています。本日はお招きいただき……」
「呼んだのは私じゃない。テギョンだよ」
「……はい」
 モ・ファランは俯いたまま顔を上げようとしない。
「……今日は、よく来たね。テギョンも喜ぶだろう」
「はい。ありがとうございます」
「モ・ファランさん」
「はい」
「昔、私と夫がギョンセとの結婚を反対したのは……間違いだったかもしれない。結果的にテギョンを苦しめ、悲しませたからね。でも、こうして……縁があって今はあなたを母として式に呼んだのはテギョンの思慕だろう。私はそれを……受け入れますよ」
「お義母さま……」
「悪いが私はあなたの姑ではないから、そう呼ばれたくないね」
「すみません」
「だがテギョンの母ではある。あの子は今日、あなたとの親子の名乗りをあげるみたいだから、そのつもりでいなさい。母として出席したらいい」
「はい……ありがとうございます」
 ジスクおばあさんはモ・ファランの格好を見て、
「どうしてチマチョゴリで来なかったんだい?」
 と訊いた。
「それは……」
 ヒョナへの遠慮からだった。ギョンセの妻はヒョナだ。テギョンの「母」もヒョナということになる。自分がチマチョゴリを着ては失礼になると思ったのだ。
「遠慮はしなくていい。あなたもチマチョゴリを着なさい。それが最低限の礼儀というものだよ」
「はい」
 モ・ファランは嬉しそうにようやく笑みを浮かべた。







おはようございます。今日は・・・曇ってます。どんよりしてます。
お話がなかなか先に進まなくてすみません(汗) 書いていて、どこでどう区切ったらいいものやら分からずにいたら、長くなってしまうし、書き加えることばっかりで、余計に長くなってしまいました。
二人の幸せな姿はもう少しお待ちください。お待たせしすぎですね(笑)
今日の音楽はまた違ったものをと思いました。こちらもいい曲です。novy&ivoryさんの「指輪」という曲です。
男性の目線から歌ったものです。

今日もみなさんが一日幸せでありますように。

いってらっしゃいといってきます。
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~ Comment ~

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おはようございます。

いよいよミニョの花嫁姿・・・見たときのテギョンの反応が楽しみです。

結婚式までのカウントダウン ドキドキしながら毎日楽しみに読ませていただいてます。

二人の幸せが伝わってきて 心がほっこりします。

今日もありがとうございます。

私からも
「いってらっしゃーい♪ と いってきます♪」
  • #15455 あんにょ~ん♪ 
  • URL 
  • 2012.10/16 07:40 
  •  ▲EntryTop 

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Re: kimukimu さん

こんばんわ。

幸せな結婚式にしたい! ただそれだけなんですが、
それだけなのに、何かあれもこれも書きたくなっちゃって(笑)
二人が周りを幸せにしてくれたら嬉しいですね。

私は10年前です。とにかくバタバタでした(笑)
後から、あれもしたかったこれもしたかったと思いましたね。
もう一度できるなら、今度は自分で全部考えます(笑)

Re:あんにょ~ん♪さん

こんばんわ。

どんどん近づいてきてます。
でも、あれもこれもってなったら長くなっちゃって(笑)
明日、テギョンがミニョのウェディングドレス姿を見ます。
さて、どんな反応でしょうか?

Re: yoppyさん

こんばんわ。

ありがとうございます。最高の褒め言葉ですよ(泣)
二人だけのことを書くのもいいんでしょうが、私は周りの人の幸せな気持ちも書きたかったです。
でも、それだと遠回りですね(笑)
少しずつですが、二人の幸せな気持ちも書いてますので、一緒に幸せになってもらえたら嬉しいです。

Re: みうさん

こんばんわ。

二人の式までもうすぐです。
周りの人の思いを伝えたくてこんな感じで書き進めてます。
結婚式はホントに大変です。
ミニョもそうなのかな?
テギョンがミニョのドレス姿を見たらどんな顔するでしょうか?

Re: たくみままさん

こんばんわ。

ミナムとジスクおばあさん。この二人がくっついたらもう怖いものなし?
今後もいろいろとやってくれそうです。
可愛く綺麗になったミニョを見てテギョンはどうなるでしょうか?

Re: りくさん

こんばんわ。

ありがとうございます。ホッとします。
廻り道ばっかして、最後の最後まで廻り道しちゃてます(笑)
二人の幸せをみんなが望んでくれてるので、やっぱりみんなのことははずせません!
テギョンは今、一分一秒ミニョと離れたくないんでしょうね。
綺麗になったミニョを見てどんな反応するでしょうか?
今から楽しみです。うぷぷ・・・。
モ・ファランにとってはファン家とのわだかまりも取り去ることができるチャンスですね。
ジスクおばあさん、口は悪いですが、きっと心の中では許してると思います。
まだまだゆっくり進みますが、二人の幸せになっていく姿を見守ってくださいね。

Re: ring輪 さん

こんばんわ。

ありがとうございます。嬉しいお言葉です。
ゆっくり進めちゃうと、二人のことより周りのことのほうばっかになっちゃうので(笑)
でも、周りの人の気持ちも大事だなって思いました。
結婚するのは二人ですが、お祝いしてくれる人も大切な人たちです。
幸せな時間を大切に書いて行きます。

Re: ミニグンさん

こんばんわ。

ドラマでのミニョのドレス姿もきれいでしたね。
テギョンのタキシード姿なんて、もう、もう・・・鼻血ものでした(笑)
続編してくれるなら、ぜひしてほしいです。
ドラマで動いてる二人を見れるなら、今のグンちゃんで十分です!(笑)
シネちゃんは大人っぽくなったので、見たいですね。
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