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「星に願いを 月に祈りを(恋人編)」
ここに幸あり

ここに幸あり 4

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※YouTubeさんからお借りしました。









               十六時半 
 結婚式の出席者である招待客がロビーに集まり始めた。その頃になると、表にいたマスコミもロビーに詰めかけた。これから、やって来る芸能人にインタビューするためだ。
 すでに親族関係者は式場に入っている。
 テギョンは両親――ギョンセとヒョナと一緒に入口で招待客を出迎えた。
「今日はおめでとう」
「ありがとうございます」
 そんな言葉が次々と交わされる。
「テギョンさん」
 挨拶に来たのはヘインとソンギ、それからサークル仲間だった。
「来てくれたんだな」
「はい。本日はおめでとうございます」
「ありがとうございます」
「ほら、ソンギも」
 ヘインが隣にいるソンギをつついた。
「おめでとうございます」
「ありがとうございます」
 もうお互いの間に火花が散ることはない。
「ミニョは控え室ですか?」
「ああ。緊張してるはずだよ」
「ちょっと行ってきます。あ、ソンギはロビーにいてよ。花婿さんより先に花嫁さん見るのはダメだからね」
「分かってるよ」
 ムスッとしてソンギはロビーのソファに座った。
「モ・ファランだ! モ・ファランが来たぞ!」
 どこからともなく記者の声が聞こえた。
 テギョンはハッとして、少し伸び上がった。
 エスカレータをゆっくりと降りてこちらにモ・ファランが歩いてくる。チマチョゴリ姿なことに、みんなが怪訝な顔をする。
 無理もない。韓国の結婚式においてチマチョゴリを着るのは主に親族だけだからだ。その他の招待客はよっぽどのことがないかぎり、ラフな格好で出席する。
 ざわざわっと記者たちが騒ぎ始めた。
「母さん」
 テギョンは小さく呟いた。
 隣でその呟きをヒョナが耳にして、テギョンを見上げた。
 自分には見せたことのない母を慕う息子の顔だ。
 三人の前にモ・ファランが来たとき、ヒョナはすっと体を少し横にずらした。
「モ・ファランさん、どうぞ」
 手で、テギョンの隣に立つようにと言った。
「え?」
 モ・ファランだけでなく、テギョンもギョンセも驚いた顔をした。
「あの……私は……」
 モ・ファランは周りの目を気にして、動こうとしない。
「あなたはテギョンさんの母親でしょう? ここに立つのは当然です。さ、どうぞ」
「でも……」
「親子の名乗りをあげるおつもりで、今日はいらしたのでしょう? なら、躊躇うことはありません。堂々となさってください」
「ヒョナ……」
「先生――あなたもご異存はありませんね?」
 ギョンセに問う。
「ああ、いいよ。君も一緒に並びなさい」
「いいのですか?」
「ああ。ほら、早くしないと周りが騒ぎ始めたよ」
 モ・ファランは嬉しそうに頬を紅潮させて、テギョンの隣に並んだ。
「おい、どういうことだ? 何でモ・ファランがあそこに?」
「何がどうなってるんだ?」
「モ・ファランとファン・テギョンは親戚か?」
「いや、親戚は並ばないだろ。親ならともか……親!?」
 男性記者が大きな声で「親!?」と言ったため、会場はさらに騒然となった。慌てて記者やテレビカメラが四人の前に集まる。
「モ、モ・ファランさんは……ファン・テギョンさんの……?」
「ど、どうしてこちらに並ばれたんですか?」
「お二人はどういうご関係ですか?」
 あちこちからマイクが差し出され、質問攻めになった。
「すみません。今はご招待した方をお迎えしていますので、そのご質問には後日お答えします」
 テギョンはそれだけ言うと、近くにいたスタッフに「マスコミ関係を下がらせてください」と言った。
 数人のスタッフによってマスコミはロビーの隅に追いやられた。
「ありがとうございます」
 招待客にモ・ファランは少し緊張した様子で挨拶を始めた。

                十六時四十分
「ミーニョ」
 ひょいっとドアからヘインが顔を覗かせた。
「ヘイン! 来てくれたのね!」
「何言ってんの。当たり前でしょ! うわぁ……」
 ヘインは感嘆の声をあげた。
「ミニョ……すっごく綺麗よ」
「ありがとう。照れちゃう」
「こんなの見ちゃったらソンギが惚れ直しちゃうかもね。大変だ」
「ヘインったら、やめてよ。ソンギさんは?」
「ロビーで待ってるよ。まさか、ここに連れてくるわけにもいかないしね」
「うん。そうだね。あ、そうだ。スンアさんは来てる?」
「チョン・スンアのこと? あの子もやっぱり誘ったの? 見かけてないけど」
「そっか……やっぱりダメかな……」
「ミニョ、諦めなよ。多分……来ないよ」
「うん。そうだね……」
 ミニョは寂しそうに笑った。

 チョン・スンアはホテルの入口まで来ていた。ただ、入ろうかどうしようかもう三十分以上悩んでうろうろしているのだ。
 招待客らしき人がホテルに入るたびに、それに釣られて一緒に入りそうになったが、頭を大きく左右に振って踏みとどまる。もうずっとその繰り返しだ。
 このままではいけないと思ったのか、スンアはくるっとホテルの玄関に背を向けた。その瞬間、目の前に一台の車が止まり中から、ジュンスたち、fascination(ファシネーション)の四人が降りてきた。
「きゃああああああああ!!!!!」
 途端に表にいたファンの子たちが黄色い歓声をあげる。 
ホテルのスタッフが出迎え、マスコミが彼らへと殺到する。
「え? あの……ちょ、ちょっと……どいて、私は帰る……あれ? ちょっと~~~」
 マスコミの一団の波に押されるようにスンアはあっさりとホテルの中へ――。
「ジュンス! ヒチョル!」
 シヌとジェルミがジュンス、ヒチョル、スロン、キソプを出迎えに玄関まで来ていた。
「久しぶりだな」
「はい。お久しぶりです。ヒョンはお元気でしたか?」
 マスコミが六人のショットを収めようとフラッシュがたかれる。
「ああ。お前たちも頑張ってるみたいだな。テギョンに挨拶しろよ」
「はい」
 ドンッ!!
 マスコミに押される形でスンアがシヌにぶつかった。
「いたっ!!!」
「大丈夫?」
「大丈夫じゃないわよ! 何なのよ一体! 私まで巻き込まないで――」
 頭を抑えながら立ち上がろうとしたスンアの腕をシヌが掴んでいた。
「大丈夫ですか?」
「あ……」
 目の前にシヌの顔があった。
「どこか打った?」
「いえ……あの……」
「あれ? キミ、どこかで会ったよね?」
「え?」
「ちょっと、シヌヒョン、こんなところでナンパ?」
 ジェルミがニヤニヤ笑いながら言った。
「バカ! 違うよ。確か……ミニョの大学の友達だ。そうでしょ?」
「え? ……はい」
 シヌの優しい笑顔にスンアは素直に頷いていた。

                   十七時 
 親族や友達に続いて、芸能人の招待客が次々と式場に現れた。その度に表ではきゃあきゃあと大きな悲鳴が上がる。
 そしてこちらでも……。
「ちょっとちょっとミジャ! あ、あれはトロット歌手のキム・ヨンジャじゃないかい?」
「ミジャ、ミジャ。あっちの人は女優のファン・シネじゃないかい。相変わらず綺麗だね」
「あらあら、こっちには……誰だったかね?」
 例のおばさん三人組が次から次へとやってくる芸能人に目を輝かせている。
「お義姉さん、これで分かったでしょ? リーダーはすごい芸能人なのよ。こーんなにすごい人たちがお祝いに駆けつけるぐらいなんだから」
 自分の結婚相手でもないのに、ミジャおばさんは鼻高々だ。
「本当だねぇ。あの子もすごいんだね。見直したよ」
「ほんとほんと。言われて見ればテレビで見たことあるよ」
「そうだねえ」
 おばさんたちの感想はまだまだ続きそうだ。
「本日はおめでとうございます」
 挨拶に来たのは、イ・ユナだった。
「お前……いや、ありがとうございます」
「ホントに結婚しちゃうとはね……ファン・テギョンさんもかなり一途なんですね」
 自分と重ねたのかイ・ユナはくすっと笑った。
「はい、一途なんですよ、俺様は」
 テギョンも笑った。
 続々とやってくる芸能人の招待客は入口で挨拶するテギョンの隣にモ・ファランがいることに驚いた表情を見せるものの、そこは芸能界の恐ろしさも何もかも飲み込んだ強者達。にこやかに笑顔で「おめでとうございます」とさらりと流して式場に入っていった。
 今日の結婚式には三千人の招待客が出席する。その大半がテギョンや事務所、またはファン家の関係者だ。
 ミニョの親族は少なく、出席者もほんのひとにぎり。
「すごい数の招待客ね」
 ヘインたちと式場に設けられた席についたサークルメンバーはただただその招待客の多さにびっくりしている。
「芸能人と結婚するとこんなにすごいの?」
「俺、芸能人と結婚したいな」
 驚きながらもソンホはそんなことを言う。

                   十七時半 
 コンコンと控え室のドアがノックされた。
「はい」
 ゆっくりとドアが開けられ、入ってきたのは院長様だった。
「……院長様」
 鏡に向かっていたミニョははっとして振り返った。
「ジェンマ……まあ……綺麗になって……」
 今日の院長様はいつものシスター姿ではなく、淡いベージュのスーツ姿だ。
「院長様……院長様……」
 ミニョはたまらずに院長様に抱きついた。
「おめでとう、ジェンマ。本当におめでとう。こんな日を迎えられるなんて……私は嬉しいですよ」
「ありがとうございます……私……」
 子供のように泣きじゃくるミニョに院長様はただ優しく背中を撫でてくれた。
「さあ、花嫁さんが泣くのはおやめなさい。今日はあなたが世界で一番幸せになる日ですよ。ジェンマ――いいえ、もうミニョと呼ばなければね。私のミニョ、さあ、笑顔を見せてちょうだい」
「はい……はい、院長様」
 にっこりと涙でぐしゃぐしゃになった笑顔を見せた。
「綺麗ですよ、ミニョ。世界で一番綺麗ですよ。おめでとう、ミニョ」
「院長様~~~~~…………」
 
                   十七時五十分 
 すべての招待客が式場に入った。テギョンは一旦メイク室で最終の仕上げに入り、ギョンセたちは式場の席に着いた。
 式場にもマスコミのカメラは入っていて、ファン家側の親族席に向かったモ・ファランに一斉にカメラが向けられる。
 席にやってきたモ・ファランにジスクおばあさんは笑みこそ見せないが、自分の隣に座るように目で椅子を指し示した。
 モ・ファランも軽く頷いて用意された椅子に座った。
 ようやく全員が席に着いた。
 式場には先にテギョンだけが入った。上段には主礼(ジュレ)と呼ばれる媒酌人の男性が立っている。
 すべての用意が整った頃、新婦の介添えを務めるミナムが控え室にやって来た。
「ミニョ。行こうか」
「うん」
 ミナムの手を取って、ミニョは控え室を後にし、会場に向かった。
 ドアの前まで来るとミニョは大きく深呼吸をした。
「緊張するか?」
「うん。すっごく」
 何度も深呼吸をするミニョにミナムはくすっと笑った。
「今日のお前は世界一綺麗だよ。世界一の花嫁だ。お前は俺の自慢の妹だ。天国の父さんと母さんも喜んでるはずだ」
「お兄ちゃん……」
 ミニョは思わず涙ぐんだ。
「泣くなよ。化粧が落ちるぞ」
「だって……」
「今日の主役が今から泣いてどうする」
「うん……」
「さ、花嫁さん。出番ですよ」
 その瞬間、目の前のドアが開いて、一斉にフラッシュの光がミニョを包み込んだ。









おはようございます。今日は少し暗いですが、晴れそうです。
毎日頭の中は結婚式のことばかりです。結婚式のあとは新婚旅行ですね。
テギョンたちはどこに行くんでしょうか? 一番人気はプーケットみたいです。国内だと済州島も人気のようです。
それからペアルック(笑) 新婚旅行先では着るみたいです。
テギョンもミニョと・・・・想像しただけで笑っちゃいます。
いよいよ明日、二人の結婚式が始まります。韓国の結婚式をあれこれ調べながら書きましたが、不備や漏れがあるかもしれません。その時は、すみません。
今日の音楽はケツメイシの「幸せをありがとう」です。

今日もみなさんが幸せでありますように。

いってらっしゃいといってきます。
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~ Comment ~

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いよいよですね\(^o^)/

なつあおいさん、おはようございます。

時間が進むにつれ、涙が…
感動の涙です! これでは、明日は私タオル準備しなきゃいけない(笑)

もう、ドキドキです。
  • #15493 にこにこひまわり♪ 
  • URL 
  • 2012.10/18 08:28 
  •  ▲EntryTop 

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華燭の典ですね。

あ~~、ドキドキが最高潮になってきました。
BGM付きで、ホント贅沢です。嬉しいです。
登場人物がみんな愛に溢れていて感動しています。

なつあおい様
ありがとう!ありがとう!ありがとう!!
  • #15495 まごまごピンク 
  • URL 
  • 2012.10/18 09:09 
  •  ▲EntryTop 

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Re: たくみままさん

こんばんわ。

幸せな二人を書くのはやっぱりいいですね。
気分がウキウキしちゃいます。
韓国の結婚式も余興みたいなものはありますが、やっぱり日本とは全然違いますね。
儒教の国ってなんかすごいです!

Re: にこにこひまわり♪ さん

こんばんわ。

こんなにあれこれある結婚式ってないでしょうね(笑)
でも、みんなが幸せな笑顔になってきてるので・・・。
明日は・・・感動してもらえるといいな。

Re: kajyさん

こんばんわ。

やっとです! もうもう・・・なんて言ったらいいか。
明日はみんなが幸せな笑顔で二人を祝福できるようにしたいです。
二人にはいつまでもラブラブでいてほしいです。

Re: まごまごピンク さん

こんばんわ。

ドキドキしてます、私も。
もう毎日ドキドキです。
じりじりさせた結婚式ですが、明日は・・・感動してもらえたら嬉しいです。

Re: メイナママさん

こんばんわ。

いつも嬉しいコメをありがとうございます。
私もドキドキしてます。結婚式ってドキドキしますね。
そして泣けますね(笑)
私は友達の結婚式も従姉の結婚式も泣きました。
妹のは・・・泣きましたね(笑)
ミニョとミナムの兄妹。これからはテギョンがミニョを守るんですね。
明日は感動してもらえると嬉しいです。

Re: ring輪さん

こんばんわ。

母の愛。兄の愛。みんなの愛。
二人の結婚式はいろんな愛で溢れてますね。
ヒョナさんの立場からしたら、テギョンとモ・ファランの関係は羨ましいでしょうね。
でも、義理でも母としてテギョンの幸せを願ったんでしょうね。
テギョンは母に恵まれていますね。

Re: ROSE・KISS さん

こんばんわ。

ここで終わっちゃいました(笑)
明日は二人が一番輝く日です。一番幸せになる日です。
あーこの感動をグンシネカップルで味わいたい!!!
明日も頭の中ではこの二人で更新したいと思っています(笑)
少しずつみんなが幸せになってますね。
二人のラブラブは地球を救う!?(笑)
明日、感動してもらえたら嬉しいです。

ファランさんを,テギョンの横に
立つように促したヒヨナさんの
心の広さ,優しさに感動しました。

あ~ドキドキ☆
ミニョの手を引くミナム…
きっとお父さんのような気持ちでしょうね。
扉が開いて,光に包まれました…
ヴァージンロードを歩き出すミニョ
先に待つテギョンの元に…
明日が,楽しみです。
なつあおいさん,有り難うございます。

Re: ともるんさん

おはようございます。

モ・ファランを一緒に並ばせたヒョナの気持ち。
きっといろいろな葛藤があったと思います。でも、テギョンの母として、
テギョンの喜ぶ顔を見るために、そうしたんでしょうね。
両親のいないミニョの父代わり。
ミニョと一緒に歩くバージンロードはきっと感慨深いと思います。
テギョンの手に渡すとき、ミナムは辛いかも(笑)
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