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「星に願いを 月に祈りを(結婚編)」
ハネムーンに行こう!

ハネムーンに行こう! 9

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 翌日、ようやく二人で出かけることができた。二日前の晩のミニョの発言のおかげか、あれ以来、ジェルミたちが二人の部屋に押しかけてくることも、観光に誘うこともない。
 ようやく気を使ってくれたようだ。ミニョはジェルミたちが来ないことを不思議に思っていたが……。
今日は観光に行くことにした。ホテル前には観光客用のタクシーもあったが、二人が選んだのはトゥクトゥクと呼ばれる、小型の自動車を改造した乗り物。
 バンコクでは三輪車タイプが走っている。
 赤い車体が華やかで、観光客はそれに乗って市内観光に出かける。
 タイの人は英語が話せる。そのため、会話には支障がない。
「観光をしたいんだ。どこかお勧めはないですか?」
「それならお寺がいいですよ。それともサファリにしますか?」
「サファリって?」
「象に乗れますよ」
「象か……まさか、ミナムたちはいないだろうけど……」
「今日はお寺めぐりにしません? 時間が余ったらショッピングもいいですし」
「そうだな」
 トゥクトゥクが向かったのはワット・チャロンというプーケットで一番大きくて、格式の高い寺院。
 プーケットには29もの寺院があるが、このワット・チャロンはその中でも最も美しく有名な寺院として観光客が絶えない。
 入口の門からして豪壮だ。さすがは「タイのお寺!」という感じ。この寺院は公園のように広く、地元の人もお参りに訪れている。本道は真っ赤な屋根に金色の柱が、太陽にさらされ、輝いている。本堂の奥にはさらに金ピカな建物が建っている。
 本堂の周りにはお土産屋も多数あり、参拝用のお花や線香、金箔が売られている。中には宝くじなども売られていて、テギョンは苦笑した。
 ちょうど二人が本堂に入ったとき、ガイドが観光客に説明をしていた。
「こちらの三体の銅像はその昔、スズ鉱山の暴動を鎮めた高僧ルアン・ポー・チャエムとその弟子を祀っています。この高僧は不思議な魔法の力を持っていると信じられています。どうぞ、金箔をお持ちのお客様は仏像にご自分が健康になりたいと思う部分に貼り付けてください」
「金箔を? 売ってるのか?」
 テギョンがガイドの説明を聞きながらミニョに「俺たちも貼るか?」と訊いた。
「そうですね。オッパの健康をお祈りしないと」
 二人は金箔がいっぱい貼り付いた像にそれぞれ金箔を貼り付けた。
 お祈りをしていると、外からものすごい音がした。
「え? 何だ? 何の音だ?」
 テギョンはさっとミニョを抱きしめた。てっきりピストルが発射されたのかと思ったのだ。
 同じように思ったのか観光客が数人、驚いたようにパニくった顔でおろおろしている。
「大丈夫です。今のは爆竹ですから。みなさんもお参りが済みましたら、どうぞ爆竹を鳴らしてくださいね」
 観光ガイドが説明して、みんなの顔がホッと安心したものになった。
「どうしてですか?」
「はい。みなさんのお願いゴトを仏様に聞き届けていただくためです。仏様は耳を澄ませていらっしゃいます。お願いゴトをしましたよ、とお伝えするために爆竹を鳴らすのです」
 みんな納得。テギョンたちも納得だ。
「ミニョ、俺たちも早速鳴らしてもらおう」
「え。でも、怖いです」
「大丈夫だよ。ほら、行こう」
 本堂のそばには爆竹用の炉も用意されている。
 二人は派手に爆竹を鳴らした。
(仏様……どうか、オッパがいつまでも健康でいられますように。そして、私たちの赤ちゃんを授けてください)
(仏様……どうか、いつまでもミニョと一緒にいられますようにお願いします。それから、俺たちに赤ちゃんを授けてください)
 二人は爆竹の音に耳を傾けながらもう一度お願いした。

 その後もお寺巡りなどをして、二人は観光を楽しんだ。ようやく二人だけの新婚旅行だ。
 夕食はタイ料理のお店に入って、タイスキを頼んだ。タイスキは「タイ風しゃぶしゃぶ」とも呼ばれる料理で、煮立った鍋に野菜や海産物を入れて、火が通ったらタレに入れて食べるのだ。
「おいしいですね」
 ココナッツジュースを飲みながらミニョが満足そうに言う。
 他にも肉料理や魚料理がテーブルに並んでいる。
「明日は海にでも繰り出そうな。せっかくプーケットに来たんだからな」
「はい」
 
 翌日もジェルミたちに邪魔されることなく、二人はクルージングに出かけることにした。
「船はチャーターしたから安心しろ」
「え? チャーターしたって? 観光船に乗るんじゃないんですか?」
「それじゃ、二人っきりになれないだろ。それにここも結構人目がある」
「?」
「お前、気づかなかったのか? 俺たちが到着してからずっと記者たちがここの周りをうろついてるんだぞ」
「ええ?」
 ミニョはまったく気づかなかった。まさかここまで追いかけてくるとは思わなかったのだ。
「どうせ、見出しに新婚旅行中の二人を突撃取材! とか何とか書くつもりなんだろ。そうはさせるかよ」
 記者たちの目から逃れるには、海の上は最適だ。
 タクシーで港まで向かうと、テギョンは船の鍵を受け取った。
「え? あの、運転手さんは?」
「俺だよ、俺」
「オッパが!? オッパ、船を運転できるんですか?」
「ああ。ファン家は船を所有してるからな。帰ったらクルージングに行こうな」
「はあ……」
 改めて感じるファン家の凄さみたいなものに、ミニョは少し戸惑いを覚えた。自分の育った世界とはあまりに違う世界。
(私で本当によかったのかな?)
 ふと、テギョンの顔を見ながらそんなことを思ってしまう。
 船のデッキに座って、ミニョは海風を受けながら少し落ち込んでいた。
 操縦を自動に切り替えたテギョンがデッキに上がってきた。
「どうした? 疲れたのか?」
 横にテギョンが座るなり、ミニョはぎゅっとテギョンに抱きついた。
「ミニョ?」
 いくら周りに人目がないと言っても、やっぱりミニョから抱きつかれるのは恥ずかしい。
「オッパ……」
「どうした? 寒いのか?」
 ふるふるっとミニョは頭を左右に振った。
「じゃあ、どうした? 何か嫌なことがあったか?」
 ふるふる。
「どうしたんだよ」
 くすっとテギョンは笑った。
「オッパ……抱いてください」
「………………ええっ!????」
 驚いてテギョンはミニョの顔を覗き込んだ。
「え? あの、何言ってんだよ。ミニョ?」
「私……私……不安なんです。オッパとあまりにも、育ちが違うから……だから……」
「だから、何?」
「だから……オッパに嫌われたらどうしようって思ったら怖くなって……だから……」
 テギョンはミニョの言葉にムッとした。ミニョの体を少し自分から離すと、顔を覗き込んで言った。
「俺はお前を愛してる。もう何度も言ったはずだぞ。育ちの違いが何だ? 育ちが違ったら一緒に暮らせないか? 俺にはお前だけなんだよ。俺こそお前に嫌われないように必死なのに、不安になるようなこと言うな」
「オッパ……」
「そりゃ、俺だって男だ。おまえが抱いてくれって言うなら、いつだって抱きたい。でも、不安だからとか、嫌われたくないからって理由では抱きたくない。俺の気持ちを疑われてるみたいで嫌だ!」
「オッパ……ごめんなさい。私……」
 ミニョがぎゅうっとまた抱きついた。
「ごめんなさい」
 泣きながらしがみつくミニョがいじらしかった。
「ミニョ……」
 顎に手をかけて上を向かせ、唇を落とした。
 ぬるっ……。
(ん? 何……?)
 泣いていたミニョの顔が赤くなった。
(オッパ……オッパの舌が……舌が……)
 ミニョの舌とテギョンの舌が絡まる。
「ん……っ、……ん……っ!」
「ミニョ……抱いてもいいか?」
 テギョンの胸に顔を埋めながらミニョはコクンと小さく頷いた。







おはようございます。今日は晴れそうです。
土曜日は大変失礼なことを書いてしまい、本当にすみません。みなさんに励ましていただき、また反省する部分もあることを悟りました。本当にありがとうございます。
また今日から頑張ります。コメ欄はまだ閉じさせてください。すみません。

今日も一日みなさんも笑顔でありますように。

いってらっしゃいといってきます。
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