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「星に願いを 月に祈りを(結婚編)」
幸福絶倒

幸福絶倒 5

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 ジスクおばあさんの指示によって、あれこれと料理が用意されたが、ミニョはどれを見ても吐き気をもよおして、一口も食べれなかった。
「ごめんなさい。せっかく用意してくださったのに……」
 吐き気に苦しみながら、ぽろぽろと涙をこぼす。
「何を言うんだい。いいんだよ。食べれないなら無理をすることはない。また何か作らせようね」
「おばあさま……ごめんなさい。お姉さんたちも……ご迷惑おかけして……」
「何を謝る事があるんだい? 謝らなくていいんだよ。さ、ゆっくりお休み。つわりは病気ではないが、こればかりはなった女でなければ分からぬツラさじゃ。ガンヒもダルもこれから結婚をして、妊娠をすれば経験するであろう」
「まあ! 私は結婚など!」
 途端にガンヒが顔を真っ赤にした。
 ジスクおばあさん以外の3人の中では一番の年かさだ。それを気にして恥ずかしくなったのだろう。
「照れることはあるまい。まだまだそなたも若いぞえ」
「大奥様! おからかいくださいますな」
 ますます赤くなるガンヒがおかしいと言って、ようやくミニョの顔にも笑みがこぼれた。
「笑ったね。よかったよ、安心した」
「すみません」
「いいんだよ。ただ、ミニョの笑顔が見れないと、どうも一日が始まった気がしなくてね……」
「おばあさま」
 ジスクおばあさんはミニョの頭を優しく撫でた。
「私も昔、ギョンセを妊娠したとき、それはそれはひどいつわりに悩まされた」
「おばあさまもですか?」
「ああ。それこそ、一日中吐き気に襲われ続けて、このままお腹の子供と一緒に死ぬのではないかと思うほどだった」
「そんなに……」
「そんなとき、義母に言われた言葉が今でも忘れられない。“つわりがひどいのはお腹の赤ちゃんが元気に育ってる証拠だ”とな。あの時は、そうだ、お腹の子供のために栄養をとらなくては、と必死で食べた。それこそ泣きながらな。苦しいのもツライのもお腹の子供のためだと思ってだ」
「はい……」
「だがな、ミニョ。私はお前にはそんな無理強いはさせたくない。あんなつらくて苦しい思いをお前にはさせたくないのだ。食べたくなければ食べなくてもいい。食べられそうな時に、食べられそうなものだけを食べればいいのだ」
「でも、お腹の赤ちゃん、栄養がいかないんじゃ……」
「大丈夫。お腹の子供とて、母親が無理をして食べている姿は見たくないはずだ。少しずつでもいいから、食べれそうな物を食べなさい」
「本当に……大丈夫でしょうか?」
 不安そうなミニョの瞳が揺れた。お腹の赤ちゃんを一番に考える母の瞳。
「大丈夫。私は経験者じゃ。不安なら、モ・ファランさんを呼ぼうか? あの人も経験者じゃ」
「モ・ファランさん、ですか?」
 ミニョの顔が少し和らいだ気がして、ジスクおばあさんはそれを少し切なく思った。
(ミニョも年の近い義母のほうが頼りになると見えるな)
「もう、お休み。食べたくなったらいつでも食べるのじゃぞ」
「はい」
 ミニョはゆっくりと目を閉じた。
 しばらくして、寝息が聞こえてきて、ジスクおばあさんはほっとした様子で部屋を出て行った。
「ミニョにはあまり無理をさせないようにの」
「はい」
 二人にそう言うと、ジスクおばあさんは自分の部屋に戻った。

「……うっ!」
 ミニョは目を開けると同時に吐き気にまた襲われた。
 慌ててベッドを抜け出して、バスルームに向かう。
 朝から何も食べていない胃からはもう何も出るはずもなく、ただ吐き気がするばかり。
「大丈夫?」
 そっと背中をさすってくれる。
「お姉さん……ツライです」
 大粒の涙をこぼしながらミニョが吐き続けていると、
「ツライのね。無理しないでいいのよ」
 ガンヒとは違う声がした。
「お姉さん?」
 顔をあげると、モ・ファランがそこにいて、ミニョの背中を撫でていた。
「モ・ファラン……さん?」
「ミニョさん。ツライでしょうね」
 言いながら、ミニョの大きな瞳から零れ落ちる涙を手で拭ってくれる。
「モ……」
 ミニョは泣きながらモ・ファランに抱きついた。
 母のいないミニョにとって今、頼れるのはモ・ファランだけだった。

「少しは落ち着いたかしら? もう少し飲む?」
「いいえ、もう大丈夫です。落ち着きました」
 ミニョは冷たいレモン水の入ったコップをテーブルに置いた。
「顔色があまり良くないわね。朝から何も食べてないって聞いたわ」
「はい。匂いがダメで……」
「そうでしょうね。私もそうだったからよく分かるわ。ツライでしょうね。食べれそうな物を見繕ってみたのよ。少しは食べてみる?」
 言いながら、果物やアイス、トマト、お寿司などがテーブルに並べられた。
「果物は冷やしたら食べやすいのよ。トマトもそうね。あと、ほら、お寿司。これも意外と食べれるのよ。ご飯が冷えてるし、酢飯だから食べやすいわ」
「ありがとうございます」
 真っ白な顔のミニョを見て、モ・ファランはつらそうな顔をした。
「一人でつらかったでしょう。テギョンは? テギョンはどうしたの?」
「あ……オッパはお仕事です」
「まあ。ミニョさんがツライときくらい休めばいいのに。まったく気がきかない子ね」
「オッパは休もうかって言ってくれたんです。でも、私が断って」
 イチゴやグレープフルーツは食べやすいサイズにカットされていた。それを口にするたびに、ミニョは食べれるという喜びを感じた。
「おいしいです」
「そう? よかったわ」
 モ・ファランは甲斐甲斐しくミニョの世話を焼いた。
「あ……でも、どうしてここに?」
「電話をもらったのよ。ミニョさんがつわりで苦しんでるから側にいてやってくれって」
「おばあさまですか?」
「ええ、そうよ。ここで大切にされてるみたいでよかったわ」
「大切にされすぎてます」
 くすっと笑ったミニョにモ・ファランも笑った。







おはようございます。今日も朝から寒いです。
旦那が昨日の夜、少し発熱。体もだるいというので、早々に寝てもらいました。
こういう時の旦那は甘えがひどくなります。前に寝込んだときは、二階から「おーい」と何度も呼ぶんです。そのたびに階段を上り下りしてこちらはくたくた。
それもたわいがないこと呼ぶので、しまには「いい加減にして!」と怒鳴ったことも(笑)
「水が欲しい」「ポカリあるやん」「暑い」「服脱いだらいいやん」「背中がかゆい」「はいはい」
しまいには、「熱ないかな?」「・・・あるから寝てるんやろ? そこに体温計あるやん」
今回は、寝ていたら熱も下がったので、旦那は仕事に行きました。
寝込まれたら・・・と思うと、少しホッとしています(笑)

今日もみなさんが一日笑顔でありますように。

いってらっしゃいといってきます。
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~ Comment ~

NoTitle

おはようございます。今日も雪です。 さっそくモ・ファランさんを呼んでくれたんですね。ジスクおばあさまの優しさが心にしみますね‥(・_・、) 具合の悪い時に甘えられる、頼れる誰かがいるって幸せなことですね☆

Re: kouさん

おはようございます。

やっぱり頼りになる人が側にいるのは安心できますよね。
ジスクおばあさんもミニョの気持ちを考慮してくれたんだと思います。
テギョンとは違う心の支えになってくれたらいいです。

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素敵です…

ジスクお祖母様の思いやり…胸がじーんとしました。
モ・ファランさんにすがりつくように
抱きついたミニョ…お母さんがいらっしゃったら
こんな風にしたのかもなぁって…
モ・ファランさんの優しさに,心が暖かくなりました。

お身体の大丈夫でしょうか?
旦那様とのやりとり~つい笑ってしまいました☆

Re: あかぴさん

こんばんわ。

今がツライと人の優しさが沁みますね。
ミニョは一人じゃないから、安心です。
ジスクおばあさんの優しさ。モ・ファランさんの温かさ。
それに支えられて、ツライ時期を乗り越えてほしいです。

Re: うめちゃんさん

こんばんわ。

ツライ時って頼りになる人がいてくれるだけで安心できますよね。
ジスクおばあさんも頼りになるんでしょうが、やっぱり遠慮がある。
モ・ファランさんは「母」だから、母親のいないミニョにとっては頼れる存在かもしれません。
ジスクおばあさん、ちょっと悲しかったかも。

Re: ともるんさん

こんばんわ。

ミニョの気持ちを一番に考えてジスクおばあさんはモ・ファランさんを呼んだんでしょうね。
若いミニョにとって母の存在は大きいですから。
ジスクおばあさんの優しさ、ミニョにも伝わってるはずです。
実母が生きていたら、きっと抱きしめて、ミニョの不安な気持ちやつらさを
分かってあげれたでしょうね。

体調のほうは良くなりました。
ありがとうございます。
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