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「星に願いを 月に祈りを(結婚編)」
終わりの始まり

終わりの始まり 10

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「今日、お集まりいただいたみなさんに私――ファン・テギョンからお願いがあります」
 改まった口調のテギョンに記者たちが、何事かと緊張した。
「どうか――どうか、妻をこれ以上傷つけないで下さい」
 深々とテギョンは頭を下げた。
「妻は――ただの一般人です。でも、私の立場を誰よりも理解してくれ、誰よりも応援してくれています。その妻が、これ以上傷つく姿は見たくありません。彼女は、俺よりも俺のことを愛してくれています。俺が辞めるって言った時、怒ってくれました。メンバーのこと、事務所関係者のこと、何よりファンの子たちのことを考えてくれ、怒ってくれたんです。俺は驕っていたんだと思います。彼女を守れるのは自分だけだって思いあがっていたのかもしれません。彼女とお腹の子供を守るために、芸能界を辞めようと思いました。でも、俺だけじゃない、彼女を守ってくれるのは、俺だけじゃないんです。みんなが守ってくれるんだと彼女が教えてくれました。俺には、彼女とお腹の子供以外にも守る人たちがいるんだとも教えられました。そんな強い彼女を、俺が唯一守れるとしたら、こうして頭を下げてお願いすることだけです」
 もう一度テギョンは頭を下げた。
「今、目の前にいるみなさんだけじゃなく、この会見をテレビで見ているみなさんにもお願いします。どうか、ミニョを温かく見守ってください」
 会場はしんとしていた。何一つ音がしない。
 皇帝ファン・テギョンが頭を下げる姿――。愛する妻のために頭を下げる姿はとても美しく、そこには驕りも高ぶりもなかった。
 腰が抜けたままのマ室長がパチパチっと小さく拍手をした。それを機に会場の記者たちからも小さく小さく拍手が起こった。
 今まで見たことのないテギョンのこんな姿。
 それに感動を覚えた記者たちからの拍手だった。

 パチパチパチ……。
 テレビで会見の模様を見ながら、ミニョは泣きながら拍手をしていた。
「オッパ……かっこいいです」
 あの、親指を立ててするポーズで画面の向こう側のテギョンに言った。
 テギョンが芸能界を辞めると言ったとき、ミニョはすぐに自分のせいだと思った。今までも何度となくテギョンに迷惑をかけ、心配をかけこんなことがあった。そのたびに、思いとどまってくれたが、今回はもうダメかもしれないと内心では思った。
 でも、テギョンの中にある「芸能界を辞めたくない」という気持ちもミニョには分かっていた。
 何よりもミニョが辞めてほしくなかった。
 後悔するよりも、後悔しない道を選んで欲しかった。自分のために辞めてほしくなかった。
 ステージの上で輝き続けるテギョンを応援したかった。ファンに愛され、輝くテギョンをずーっと見ていたいと思った。
 ファン・テギョンは自分の夫ではあるが、ステージの上に立つファン・テギョンはみんなのファン・テギョンだ。ミニョだけのものではない。
 そうして輝き続けるテギョンがミニョは一番好きなのだ。
「オッパ……かっこいいですよ」

 会見を終えて、控え室に戻ると、
「ヒョンのバカ!」
 いきなりジェルミが怒鳴りながら飛びついてきた。
「!!!?」
 びっくりして目を白黒させていると、
「このバカ!」とミナムが言い、「あんまり心配させるなよな」とシヌが呆れた声で言った。
「お前たち、何でここに?」
「何でじゃないよ! 何で俺たちには何も言ってくれないんだよ! 俺たちは仲間だろ! ヒョンのバカバカバカ!!!!」
 テギョンは苦笑した。
(ここにも俺にバカって言えるヤツがいたな)
「ごめん。悪かった」
「悪かったじゃないよ。俺……俺……」
 ぐすぐすっとジェルミが鼻をすすりながら、テギョンを睨みつける。
「今度勝手にこんなことしたら……絶交するからね」
 ぷくっと頬を膨らませるジェルミの頭をシヌが優しく撫でた。
「絶交って……小学生かよ」
 テギョンが呆れ顔に言ったが、
「ジェルミの言うとおりだ。今度こんな勝手なマネしたら、そのときは絶交どころじゃなく、おしおきだ」
 シヌまでもが頬を膨らませてみせる。
「分かったよ。本当に悪かった」
「ヒョン~。俺たちは仲間なんだからね。だから、一人で悩んだらダメだよ~」
 しまいには鼻水まで垂らしながらジェルミは泣き出した。
 その泣き顔に、三人は吹き出した。
「おいおい。アイドルが鼻水垂らすなよ。ほら、拭けよ」
 ミナムが笑いながらティッシュを渡す。
「だって……だって……」
「ありがとう、ジェルミ。シヌもミナムも、ありがとう。お前たちがいてくれて俺は幸せだ」
「当たり前だろ。俺たちはみーんな仲間だ!」
「ああ。そうだな」
「そうだよ! 仲間だよ。うえーん!!!」
「だから、鼻水を拭け――おい! 俺の服に鼻水をつけるなよ!! 離れろ! 離れろって!!!!」
 控え室は大きな笑い声と、大きな泣き声に包まれた。
 それを控え室の外でマ室長とアン社長は聞いていて、ほっと胸を撫で下ろした。

「オッパ!」
「ただいま」
 病室に入って来たテギョンは昨日までの表情が嘘のように晴れ晴れとしている。
「おかえりなさい。会見、ボムルと一緒に見ていましたよ」
「そうか。どうだった?」
「……かっこよかったです」
「ありが――」
「ミーニョ!」
 テギョンの後ろからひょいっとジェルミが顔を覗かせた。
「ジェルミ! お兄ちゃん! シヌさんも!」
 次ぎ次ぎと三人が顔を見せた。
「ミニョ、具合はどうだ?」
「起きてて大丈夫なのか?」
「はい。もう大丈夫ですよ」
「お腹の赤ちゃんは?」
「ボムルも大丈夫です。この子は強いんですよ」
「ボムル? もう名前決めてるの?」
「え? 違いますよ。お腹の中にいる間の愛称です。オッパがつけてくれたんですよ」
 幸せそうなミニョの母親の顔に三人も思わず笑顔になった。
「ミニョ。ありがとう。ヒョンのこと止めてくれて。渾身の“バカ!”だね」
「そんな……。ただ必死だっただけです」
「よく言うよ。必死っていう顔してなかったぞ。俺はお前があんまりにも冷たいからがっかりしたぐらいなんだから」
「がっかりするぐらいなら、辞めるなんて言わないでくださいよ」
「まあまあ。夫婦喧嘩は俺たちが帰ってからにしてよ」
「そうそう。ミニョの顔も見れたし、安心したよ」
「うん。大丈夫そうでよかった」
「ホントだ。じゃあ、俺たちは帰るよ。ミニョ、またな」
「はい。ありがとうございます」
 三人を見送って帰ってきたテギョンはミニョの手を握って聞いた。
「ホントに大丈夫か? 会見をしたからと言ってマスコミの手が緩くなるとは限らないぞ。むしろしつこくなる可能性のほうが大きい。これは終りじゃなくて始まりかもしれない。それでも――」
「一緒に戦うんじゃないんですか? 私は戦いますよ。大切な人を守るためなら、戦います」
「ミニョ……。守るだけじゃなく、戦うのも一緒だな」
「はい。一緒です」
 テギョンはミニョのお腹を撫でた。
「ボムル。ママは強いぞ」
「はい。ライオンにだって虎にだってなれちゃいますよ!」
「せいぜい猫にしててくれ。その方が可愛い」
 頭を引き寄せてちゅっと唇にキスをした。
「見てますよ」
「え?」
「ボムルが見てます」
 くすっとミニョが笑って言った。
「見てたっていい。今から両親のラブラブさを見せ付けてやるんだ」
「オッパったら!」
 二人の唇がまた重なった。寒い夜空から雪がちらちらと舞い降りてきた。

 ボムルを一緒に守る――。
 二人の新たな誓いの始まりだった――







おはようございます。今日は朝から小雨が降ってます。関東でも今日は積雪になるみたいですね。転倒などしないようにお気をつけ下さい。
昨日、ディズニー映画の「美女と野獣」を見ました。
「こんなのだったかな」って思い返しながら見ました。でも、見ながら「ここはこういう風にしたらいいな」とか「このキャラは誰がいいかな?」とか「ここ面白くできそうだな」って思いながら見ていたので、二回見ました(笑)
でも、見れば見るほど妄想ばっかりが頭の中に膨らんで、まともに見れません。
私は「美女と野獣」はこれしか知らないので、これをベースにお話を仕上げるつもりです。
なるべくコメディにならないようにしたいと思っています(笑)

今日も一日みなさんが笑顔でありますように。

いってらっしゃいといってきます。
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NoTitle

ボムボム♡〜、
君のアッパは本当にカッコよかったょーーーーv(≧∇≦)v


脳内ピンク色に染め上げて
コラボ話、楽しみにしています(((o(*゚▽゚*)o)))

NoTitle

めちゃかっこいい~~~(親指立ててます!)
女性は家族の為にライオンになれますよね!!私も一度・・・
メンバーも心配してくれたんですね。ますます絆が強くなりましたね。
きっとおばあさまも会見をテレビで見て、安心して嬉し泣きですね。良かった~~~

なつあおい様
おはようございます。コラボ楽しみにしています!コメディも好きで~~す!!
  • #17271 まごまごピンク 
  • URL 
  • 2013.02/06 08:23 
  •  ▲EntryTop 

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NoTitle

こんにちは。こちらは雪です。 テギョン、かっこよかったですね♪ ジェルミの『絶交だからね』に笑いました!(*⌒▽⌒*)そう言えば、子供の頃は『絶交』って言葉はかなりドキッとする言葉でした☆(笑) 私は昨日、初めてのディズニー映画『美女と野獣』を見ました!荒くれていた野獣の心が徐々に素直に優しくなっていき、ベルを父の元へ帰してあげるところがすごくよかったです。(*^ー゚) 14日も楽しみにしています!!!

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親指ビシッと!

テギョンさん、一番格好いいです(親指ビシッと!)
もう、先週からドキドキしっぱなしでしたから夫婦で出した素敵な答えに号泣。
そして、ミニョの渾身の「バカ」が大好きで、この一言で思いが通じ合う2人が羨ましいです。
そんな2人を取り囲む素敵な仲間も羨ましいですね!


ディズニー映画好きな自分ですが「美女と野獣」は2人の愛に泣きました。
そして、大広間のシャンデリアの美しさにウットリしてました(笑)
14日も楽しみにしています!

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かっけぇ

なつあおいさま こんばんは☆

テギョ~ン・・・超絶にかっけぇーーーーーd(≧Δ≦)b
テギョンにここまでの言葉を言わせることができたのも
『大切なもの』に気づかせてくれたのも・・・
やっぱり、ミニョだけですね・・・

テギョンの頭を下げる姿で、本体くんの・・・膝に頭が付く程の
深いお辞儀を思い出しました。。。
滅多なことでは、頭を下げない男の、その姿には
周りにとやかく言わせない、、、説得力がありますね~

Re: みうさん

こんばんわ。

愛する人を守るためならプライドもかなぐり捨てる。
なかなかできることじゃないですよね。
人に頭を下げるってことは屈辱じゃないですが、プライドの高いテギョンには
絶対無理だったことです。
でも、ミニョのためなら頭だって下げちゃいます。
漢ファン・テギョン、ここにあり!

Re: JKSjunさん

こんばんわ。

今日のテギョンの姿をいつか大きくなったボムルと三人で見る日がくるんでしょうか?
その時、また母子で「パパ、かっこいい~」って言えたらいいですね。

脳内ピンクですか?
ご期待に添えるように・・・できるかな?(笑)

Re: まー君ままさん

こんばんわ。

いえいえ、コメントは気にしないでくださいね。
お話を読んでくれて、幸せになってもらえたらそれで満足です。
だんだんと母親の顔になって強くなっていくミニョ。
テギョンも父親として夫としてミニョとボムルを守ることができました。

Re: Kouさん

こんばんわ。

かっこいいと言ってもらえてよかったです。
ジェルミの「絶交」の言葉、私も書きながらおかしかったです(笑)
子供の頃、友達に「もう絶交やけん!」って言われたときは悲しかったです。
ドキッとしちゃう言葉ですね。
「美女と野獣」は見ていて、心がほかほかしてきますよね。
荒れていた野獣の表情が優しいものになっていくのが、感動でした。

Re: うめちゃんさん

こんばんわ。

ブラボー!!のお言葉ありがとうございます。
嬉しいです。
かっこいいテギョンを書けて大満足です。
愛する家族に大切な仲間。いるってことは素晴らしいことですね。

朝、ニュースで八王子から中継してたときは、「積もってきました」
「バスはチェーンを巻いてます」って言ってて、すごいんだなって思ってました。
間引き運転をしてるから、お早めにって言ってたのに、たいしたことなかったんですね。
それはそれでよかったんですが・・・混むのは嫌ですよね。

Re: ring輪 さん

こんばんわ。

てへへ。お恥ずかしいです。
でも、お褒めの言葉をいただくのは嬉しいです。
大事な人のために頭を下げるのはなかなかできることじゃないですね。
でも、ミニョのためならテギョンは土下座でもしそうです。

Re: 小鹿09さん

こんばんわ。

嬉しい! かっこいい、いただきました!
二人で出した答えは一緒に戦う。一緒に守るです。
テギョンもミニョのためにマスコミに頭を下げました。
簡単にはできることじゃないですね。
ミニョの「バカ!」が効いたかな?

「美女と野獣」の二人って可愛いですよね。
あんな大広間でダンスしてみたいです。

Re: とりこさん

こんばんわ。

テギョンパパ、頑張りました。
このテギョンの気持ちがみんなに伝わるといいですね。
そうしたら、ミニョも安心できます。
ジェルミの絶好に、シヌのおしおき(笑)
この二人にだったら、テギョンもされても怒らない・・・ことはないですね。

Re: chibikin さん

こんばんわ。

男がプライドをかなぐり捨てて、愛する人のために頭を下げる姿って・・・いいですよね。
ミニョを守りたい一心だったと思います。
その気持ちが伝わるといいんですが・・・。
ミニョのおかげでテギョンはまた一つ男になれました。
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