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「星に願いを 月に祈りを(結婚編)」
先見の明

先見の明 9

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「私は……分かりません」
 それが今のミニョの正直な気持ちだった。
「オッパがもし兵役に行くって言ったらって考えただけで怖いです」
「だろうね」
「国の義務だ、男子の義務だ、と分かっていても、やっぱり心では分かりません。多分、恋人やご主人、息子さんを送り出す女性すべてがこんな気持なんだと思います」
「ああ、そうだろうね」
「私は……分かりません」
 ミニョはもう一度同じことを言った。
「ミニョ」
「はい」
「私はね、若いうちに亡くなった主人に嫁いだんだよ。日本の統治時代が終わってまだ十年も経っていない頃だった。あの頃は韓国戦争(朝鮮戦争)が勃発してて、多くの男性が兵役に行った。せっかく戦争が終わったと思ったのに、また戦争だった。私は主人まで兵役に行かされるのではないかといつもヒヤヒヤしていたよ。幸いなことに主人は一人息子だったこともあって、招集されることはなかったけど、息子のギョンセが生まれた時は正直、不安だった。この子もいずれ兵役に行ってしまうかもしれないと」
「おばあさま……」
「まだ、あの頃は一人息子だったら兵役に行かなくていいという風潮があった。今はちょっと違ってきたみたいだけどね。だから私はテギョンが生まれた時、同じように不安になったものだよ。ギョンセは一人息子だったからその心配はないけど、ミニョが不安に思う気持はよく分かるよ」
「はい」
 ジスクおばあさんはミニョの手をぎゅっと握った。
「ミニョ。心配だろうし、不安だろう。でも、テギョンを信じてあげて欲しい。あの子は決して間違ったことはしないから。またミニョを哀しませたりもしないはずだ」
「おばあさま……」
 ミニョはたまらずに涙をぽろぽろと零した。
「もし、もしもだが、テギョンが兵役に行くと決めたら――その時は、自分の気持をはっきり言ったらいい。夫婦なんだ。とことんまで話し合えばいいよ」
「はい……はい」
「ミニョ……。可愛い子だね。さあ、泣かないでおくれ」
「おばあさま」
 ジスクおばあさんは子供をあやすようにミニョの背中をぽんぽんっと叩いてくれた。

「ミニョ、話があるんだ」
 数日後、仕事から帰って来たテギョンの顔は思いつめたものだった。
「はい」
 ミニョはこの前のようにはぐらかさずにテギョンと向き合うことにした。
 ユグンはすやすやと眠っている。
 テギョンはしばし、我が子の穏やかな寝顔に見入り言葉を探しているように見えた。
 ミニョは何も言わない。テギョンが話すのを待った。
「ミニョ。俺……」
 話し出したのに言葉が見つからないのか、テギョンは口ごもった。
「オッパ。オッパの言いたいことを言って下さい」
「うん。ミニョ、俺は……兵役に行こうと思う」
「…………はい」
 びっくりしなかったわけではない。驚いた。ズキンと胸が痛くなった。
「本来なら俺は一人息子だから兵役は免除される。それでも、俺は行こうと思う」
「はい」
「……驚かないのか?」
「驚いてますよ」
「そ、そうか」
 テギョンはどう話したらいいかと悩んでいるように見えた。
「どうして……行こうと思ったんですか?」
「うん……。まず最初にミナムが兵役に行く話をしたからだろうな。それで意識したのかもしれない。あいつも家長の身だから兵役に行く必要はない。それなのに、行くだなんて言うからさ。それから兵役のことを考えるようになった」
「はい」
「やっぱり一番はユグンのことを思ったんだ」
「ユグンですか?」
「ああ。俺はユグンにとって誇れる父親になれるだろうか? って考えたんだ。俺自身、父さんが兵役に行ってないけど、父さんは俺にとっては尊敬できる人だ。兵役に行ってないからダメだなんて思ったことは一度もない。でも……」
「でも、何ですか?」
「ヒーローではない」
 テギョンは苦笑した。
「尊敬できる人だが、俺の中ではヒーローじゃないんだ。俺たちの親子関係を如実に表してると思うけど。俺はユグンに尊敬もされたいが、ヒーローでありたいとも思う。僕のパパが一番だって思ってもらいたいんだ」
「それが兵役に行く理由ですか?」
「そういう訳じゃないけど、将来ユグンに兵役に行ってないことで寂しい思いやツライ思いをさせたくないんだ」
 テギョンはミナムから聞いた友達にのことを話した。
「ひどいですね。国で許されていることなのに」
「子供にはそんなこと通用しない。子供は時に残酷だからな。ユグンが大きくなって胸を張って言えるようになりたいんだ。肩身の狭い思いだけはさせたくない」
「オッパ」
「ミニョ……俺の気持ちを分かってくれないか?」
「オッパ。私は……正直、オッパの今の気持ちを訊くまではすごくすごく不安でした。オッパに何かあったらどうしようとか、オッパに会えない時間が長いことが怖かったんです。でも、オッパはちゃんと自分の気持を話してくれました。ありがとうございます」
「うん」
「不安がないと言ったら嘘になります。怖くないと言ったら嘘になります。お兄ちゃんまで兵役に行っちゃって、オッパまでって思うと不安だらけです。離れている時間が不安です。でも……私、オッパがしたいようにしてくれたほうがいいです」
「ミニョ」
「ユグンのカッコいいパパでいてください」
「ミニョ……ありがとう」
 テギョンはぎゅっとミニョを抱き締めた。
「分かってくれてありがとう」
「オッパ……」
 ミニョはテギョンに抱き締められながら泣いていた。







おはようございます。今日も晴れそうです。洗濯日和だーー!!
昨日、月1の病院の日だったんですが、すごく痛い思いをしました。
そう、大嫌いな注射です。私の採血をしてくれたのは、どう見ても新人さんっぽい看護師さん。
いやーな予感がしました。それでなくても血管が見えにくい私の腕。昨日もやっぱり浮き出てなくて、ちょと困ってるふうでした。
それでも、採血に・・・。毎月、採血をされてるせいか、「あ、血管に入ってない」ってのが分かるんですよね(笑) 分かりたくないんですが(笑)
案の定「一旦、針抜きますね」と(泣) その後も、刺されること数回・・・・。
「誰かに代わってもらいます。すみません!」と。最初からベテランさんに代わってもらてほしかったです。あー、痛かった(笑)

今日も暑くなりそうなので、熱中症にはお気をつけください。

いってらっしゃい。
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Re: みうさん

こんばんわ。

テギョンが決心しました。
ミニョにとってはツライことです。2年って長いですから。
でも、二人で頑張って乗り越えたらきっとあっという間ですね。
そうあってほしいです。

注射針・・・私は基本見ないようにしてるんですが、この前たまたま見ちゃって、血の気が引きました(笑)
注射嫌いには1回でも嫌なんですけどね(笑)

Re: りくさん

こんばんわ。

兵役は行かなくていいならそれが一番です。
テギョンも悩んだと思います。でも、ユグンのためにヒーローでありたいという気持があったから、行くことを決めたんだと思います。
2年間離れているのは寂しいことです。特にユグンは可愛い盛りですからね。
離れている間にユグンの成長を見れないのは親としてツライですが、休暇とかにも会えますからね。
でも、ミナムに続いてテギョンまで入隊するって知ったらアン社長発狂しないといいですが・・・。
入隊前にバンバン仕事入れそうですね(笑)

私の場合、両方血管が出にくくて、左なんてまったく出てません(笑)
そのせいで、よっぽどのベテランさんじゃない限り2回は刺されます。
内出血で黒くなることもしばしば・・・。
毎回ベテランさんを指名したいぐらいです。

Re: うめちゃんさん

こんばんわ。

決断したテギョンもツライですが、告げられたミニョもつらかったでしょうね。
こんな時に思うのはきっと若い時に行っておけばってことだと思います。
ユグンに会えない日が何日とかじゃなくて2年ですからね。
入隊まで親子・夫婦で楽しく過ごしてほしいです。

看護師さん、毎日注射してるように思うけど、慣れないんでしょうか。
もっと上手になって人前にデビューしてほしいです。

Re: とりこさん

こんばんわ。

兵役事情はしょうがないとはいえ、やっぱり行くほうも待つほうもツライですね。
ミニョとヘイが今回は待つ側です。
二人とも夫を送り出す側として、いろいろと助け合えたらいいですね。
それから、シヌ。彼も兵役ですね。
一気に3人いなくなっちゃうことも・・・。

看護師さんで注射が上手い人に当たるとホッとします。
「あれ? 出てないな」なんて小声で言われちゃうと、ドキッとします。
あなた、大丈夫!?? ってブルブルしちゃいます(笑)

Re: あかぴさん

こんばんわ。

テギョンも悩んだと思います。
ミニョが怒らずに分かってくれてよかったです。
ユグンのためにって思ったんでしょうね。
将来、この決断が良かったって思えるように、テギョンには頑張ってほしいです。

Re: 小鹿09さん

こんばんわ。

テギョンが兵役に行く。
随分悩みました。行かなくていいなら、それが一番ですよね。
誰だって行きたいはずはないから。
でも、ユグンのことを考えた時、テギョンならきっとこうするなって思いました。
2年は長いですが、その2年の間に家族がそれぞれ成長できたらいいですね。
兵役に行く前にたくさん家族で幸せになってほしいです。
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