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「星に願いを 月に祈りを(結婚編)」
離れていても

離れていても 3

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 テギョンはどんよりとした曇り空を見上げていた。
 入隊して二十日以上経った。基礎軍事訓練のため、部隊に配属されたが、毎日何とか訓練をこなすのがやっとだった最初の頃に比べると、身体も追いつくようになってきた。
 それでも、訓練は日に日に危険になっていき、「死」と隣り合わせなこともある。
 訓練初日は「銃の持ち方」を習った。初めて持つ銃の重さ、冷たさにひやりとした。
 自分が今持っているこの黒光りする鉄の塊が、引き金を引けば人を殺すことができる凶器に変身することが怖かった。
 必死で持っていたが手が震えた。
 冷や汗が背中をつーっとひと筋つたった。もし今、この国で戦争が起こったら自分は銃を持って戦地に向かい、人を殺すのかと思うと――やりきれなかった。
 しばらくの間、手の震えは止まらなかった。
 二週間も経つと「手榴弾」の訓練になった。一緒に訓練を受けた同期の若者たちは手の中にすっぽりと納まった手榴弾を持ったままどうしたらいいか判らずにいた。
 それはテギョンも同じだ。
 教官の「安全装置を外して向こうの茂みの中に投げろ!」という言葉に、怯えが走った。
「投げろって……これを?」
「本物だろ? 爆発したらどうするんだよ」
「手榴弾なんだから爆発するのは当然だろ」
「バカ! そういうことじゃなくて、このピンをはずした途端にドカン! ってなったらってことだよ」
「怖いこと言うなよ!」
 手の中の手榴弾を扱いかねて、同期の男の子たちはボソボソ話し合う。
「何をしている! 早く投げないか! ぼやぼやしてると暴発するぞ!」
 教官がひときわ大きな声で言ったため、男の子たちは「ひえっ!」とか「マジで!?」とか怯えた声をあげて、慌ててピンを引き抜こうとする。
「慌てて引き抜くんじゃないぞ! 慌てると事故に繋がるぞ!」
「それを早く言ってくれよ」
 ぶつぶつと男の子たちが声をあげた。
「うるさい! ちゃんと話を聞いていれば間違いや事故は起こらない。一人ずつ安全装置を抜いて投げろ!」
 一人、一人と安全装置をはずして茂みの向こうに手榴弾を慎重に投げていく。そのたびに茂みの向こうから激しい爆発音が耳をつんざくように響く。
 若い男の子などは耳を塞いで、その場にしゃがみ込んだりしている。
 テギョンの番になり、手の中に収まっている手榴弾の安全装置のピンに手をかけた瞬間、ミニョとユグンの顔が浮かんだ。
(これもミニョたちを守るためだ)
 自分にそう言い聞かせて、ピンを抜き、手榴弾を茂みの向こうに投げた。

 テギョンは曇り空から目を、目の前の無機質なコンクリートの建物に戻した。
「いいか? 今から行う訓練は死と隣り合わせの訓練だ。一歩間違えばお前たちはあの世逝きだ。心して訓練に取り組むように。決してふざけやいい加減な気持ちで行わないように!」
「はい!」
 みんなの表情がいつも以上に引き締まっていた。
「ではマスクを装着しろ」
「はい!」
 手渡されたマスクを顔に付ける。「ガスマスク」と呼ばれるものだ。
 今日の訓練は基礎軍事訓練の中でも過酷と言われる「ガス室訓練」だ。目の前のコンクリートの建物はガスで充満されている。その中に入って、実際マスクを取りはずし、数秒後外に出て来る。
 この訓練の意味するところは、どんな状況下にあっても冷静さを保てるようにするため。
 実際、体験してみないと分からない訓練だけに、指導する方もされる方も緊張した顔つきで、きりりとしている。
「次!」
 教官が合図をして順番に数人ずつ建物に入って行く。
 順番が近づくごとにテギョンは大きく深呼吸をした。
「次!」
 テギョンの順番が来た。
 マスクが装着されていることを確認して建物の中に入った。中には指導官がいて、マスクをしている。合図でマスクを外すように指示され、テギョンたちはゆっくりとマスクをはずした。
 その瞬間、ガスの充満した部屋のあまりの強烈な匂いと身体を包み込むような感触に「うっ」と口を覆った。
 目が開けていられない。頬に当たるガスがヒリヒリしてきて、喉が痛む。呼吸さえままならず、だんだん苦しくなった。
「死」というものをテギョンは初めて感じた。
(ミニョ! ユグン!)
「外に出ろ!」
 教官の合図でテギョンたちはもつれながら建物の外に飛び出した。
 咳き込んだり、その場に倒れこんで嘔吐する者たちがいた。
「大丈夫か? しっかりしろ」
 教官や他の男の子たちが駆け寄る。みんな顔が青ざめて、立っている者はいなかった。
 テギョンもその場にへたりこんだ。
「大丈夫ですか?」
 テギョンと同室の男の子が、咳き込みながら訊いた。
「え? ……ああ、まあ、何とか」
 見れば男の子は涙を目に溜めている。
「僕……怖かったです」
 テギョンに言っているわけではなさそうだ。あまりの恐怖感から呟いているだけのようだ。
「死ぬ! 俺は死ぬ!!!」
 一緒に入っていた男の子が狂ったように叫びながら、草の上を転がっている。よほど恐ろしかったようで、目が血走っている。
「救急車に連れて行け!」
 この訓練が行われる時は必ず救急車が待機している。パニックを起こして過呼吸になったり、失神したりする人がいるからだ。
 救急車に運ばれる男の子を見送りながら、テギョンも呟いた。
「ああ……怖かったな」








おはようございます。今日は・・・晴れているでしょうか? 雨の予報なので雨かな?
日曜日は旦那が休みなので、仕事の送り迎えをしてもらい、お昼ごはんにチューハイを飲んじゃいました(笑)
お酒を飲むのはもう数年ぶり・・・。そのせいか、一気飲みしたチューハイ(アルコールは8%です)で酔っ払いました(笑)
陽気な気分になり、やたらとへらへら笑って、ベラベラしゃべりまくって旦那に「うるさい!」と言われてしまう始末。
自分の部屋にいってしまった旦那を追いかけてふらふらする足で二階に上る頃には、もう酩酊状態(笑)
そこからはずーっと笑っていました。意識はしっかりあるのにやたらと笑っちゃって。そのままお昼寝しちゃいました。
仕事終わりにビールを飲む人の気持ちが初めてわかりました。おいしかったです。でも、昼酒はほどほどにしないと駄目ですね。

今日も一日みなさんが楽しく過ごせますように。

いってらっしゃいといってきます。
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~ Comment ~

NoTitle

なつあおい様
訓練ってこんなに厳しいものだったんですね。想像以上です。逃げ出したくもなりますね。今夜はみんな寝床で泣きますね。この状況をミニョが知ったら気を失いますね。あ~~ 無事に2年間を終えられますように(祈)

陽気なお酒はいいですね。旦那さまはうるさいと言いながらも「可愛いやつ」と思っていることでしょう!!
  • #18784 まごまごピンク 
  • URL 
  • 2013.09/03 15:13 
  •  ▲EntryTop 

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Re: まごまごピンク さん

こんばんわ。

私も訓練がこんなに厳しいものだとは思いませんでした。
しかもまだ「基礎訓練」ですから・・・。
これが本格的になったらどんなに過酷になるんでしょうか??
ミニョが訓練内容を知ったら毎日心配で泣いちゃいますね。

Re: うめちゃんさん

こんばんわ。

私も「基礎訓練」っていうから簡単なものだと思ってました。
それがこんなに厳しいとは・・・ツライですね。
常に家族の顔が浮かぶでしょうね。

昼酒なんてはじめてだったので、すぐに酔っちゃったんだと思います(笑)
でも、気分良かったです。

Re: みうさん

こんばんわ。

いきなり「銃」を持てって言われても一般人には恐怖しかないですよね。
確かに戦争になったらすぐ扱えるようにしないといけないんでしょうが、そうならないことが一番なんですが・・・。
手榴弾にしても普段なら絶対手にすることがないものだから、やっぱり緊張と恐怖があるでしょうね。
恐怖と戦うのは自分一人。でも、やりたくはないでしょうね・・・。

旦那の前で酔ったのは久しぶりです。昔は酔った私を「可愛い」といったものでしたが・・・。
今は「うるさい」になるとは・・・(笑)
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