ALIVE~美男ですねのお話~

美男ですねの二次小説を妄想しながら書いています。幸せいっぱいなお話にしたいです。                ブロとも申請は休止中です。 お問い合わせにはお答えできません。ご了承ください。

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ちんまり 2

ちんまり

おはようございます。「ちんまり」は久々すぎて、お話の内容わすれちゃったよ! って言う方が多いでしょうね。すみません。ずいぶん間が空いちゃいました(汗)
シヌの恋バナかちんまりかで迷ったのですが、今日はこちらで……。



「あの……誰、かな?」
「ミニョ~~」
 泣きそうな顔でその男の子はミニョを見上げて言った。
「え? ええ? ミニョ? 私のこと知ってるの?」
「俺だよ! 分からないのか?」
「オ・レさん? 変わったお名前ね」
「ちがーーーーう!!!! 俺だ! 俺だよ!」
「だから、オ・レさんでしょ?」
「だーかーらー、違うって言ってるだろ!!!」
 男の子はじたばたとその場で地団駄を踏んだが、だぼだぼのズボンに足を引っかけてすっ転んだ。
「だ、大丈夫? 何でこんな大きな服を着てるの?」
 ミニョは慌てて男の子を抱き起こした。
「俺が分からないのか?」
「そう言われても……」
 困ったわね、とミニョは男の子を見た。
「でも、どうしてこんな大きな服を……って、この服オッパの服だわ。どういうこと?」
「だから、さっきから言ってるだろ。俺なんだって!」
 男の子はますます地団駄を踏む。しかし、また足が絡まって転んだのだが……。
「オッパが着せてあげたのかしら? それにしてもこんなだぼだぼな服にしなくても……」
 とは言うものの知らない男の子だ。
「オッパの知り合いのお子さんかしら?」
 ぶつぶつとミニョは言いながら、男の子を見た。
(俺だって分からないのか?)
 男の子――テギョンは不安そうに眉間に皺を寄せた。
(どうしよう……どうする?)
 テギョン自身、この状況を理解していなかった。あの小瓶の中身を飲んだら、こうなってしまったのだ。見た目は……五歳ぐらいの男の子だ。
「それより、オッパはどこにいったのかしら。こんな小さな子を一人にして」
 テギョンが理解できないことをミニョが理解できるはずもない。こうなったら仕方がない。
「ミニョ、来い!」
 そう言うとぐいっと小さな手でミニョの手を摑んで引っ張った。でも、だぼだぼのズボンは大きくて動きにくい。
「ああ、もう! 面倒だ! ミニョ、俺を抱っこしてくれ!」
「はい?」
「いいから、抱き上げて、二階に連れていってくれ!」
 言いながら小さな腕を思いっきりミニョに伸ばしてくる。
「早く!」
「は、はい」
 言われるままにミニョはちびテギョンを抱き上げて、二階に上った。
「俺の部屋に行ってくれ。仕事部屋だ」
「は、はい」
 小さいとはいえ、男の子だ。ミニョはふうふう言いながら二階に上った。部屋に入ると、ちびテギョンはミニョの腕からするりと降りて、据付の棚に向かった。
「ん~、ん~」
 背伸びをして何かを取ろうとしているが、小さすぎて届かない。
「どれ? どれが取りたいの? これ?」
「うん、それだ」
 ミニョが取ってあげたのは、綺麗な表装のアルバムだ。
 ちびテギョンはすごい勢いでアルバムのページをめくると、一枚の写真を見つけ、
「これを見ろ!」
 と指さした。
 ミニョが覗き込むと、そこには――モ・ファランと一緒に男の子が写った写真が……。
「モ・ファランさん? と、この子は……オッパ?」
 面影がちゃんとある。
「可愛い。オッパは小さい頃から可愛かったんだ。うふふ」
「そうじゃない! 確かに可愛かったけど、今はそこじゃない! これは、俺だ!」
「……え?」
「え? じゃない! この子は俺だ!!」
「…………」
 ミニョは写真とちびテギョンを交互に何度も何度も見た。
「…………」
 そして、何度目かちびテギョンを見た後、ぶわっと大粒の涙を大きな瞳に浮かべた。
「え?」
 ちびテギョンはびっくりして、ミニョを見た。
「何、泣いて……」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんん!!!!」
 その場に突っ伏してミニョは大泣きしている。
「ミニョ? どうした? どこか痛いのか? ミニョ?」
 ちびテギョンは慌ててミニョにしがみついた。
「うわあぁぁぁぁん! ひど……ひどいです。あんまりです!」
「何が?」
「お、お、オッパ……オッパに隠し子がいたなんてぇぇぇ!!!!!」
「はい????」
 ちびテギョンはびっくりしてその場にひっくり返った。







改めましておはようございます。今日は朝から曇ってます。お昼からひどい雨になるようです。
最近、豪雨ばっかりで嫌になりますね。今の楽しみは「百年の花嫁」です。ホンちゃんが可愛い!!
続きが気になって気になって。
そしてもう一つ! つい最近見つけた面白い動画(?)です。鹿児島実業の男子新体操部の演技です。
これは新体操の常識を覆しています。え? これ、新体操なの? って思うぐらい、面白いです。
大爆笑しちゃうので、落ち込んだときとかに見ると元気もらえちゃいますよ。
ただ、ぼーっとしたいときにもお勧めです。

今日もみなさんが一日楽しく過ごせますように。

いってらっしゃいといってきます。

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再会まで 3

再会まで

 新しい年が明け、ミニョはファン家の嫁として慌ただしい日々を送っていた。
 学生と嫁、ユグンの母という三役をこなすのは大変だ。
「ミニョ様、今日はポン家の奥様とお嬢さまがご挨拶にお越しになられます」
「ミニョ様、今日はご挨拶回りの日でございます」
「ミニョ様、今日は――」
 というように、ファン家の行事は目まぐるしい。
 ミニョはそれを一つ一つ頭にしっかり叩き込んで、学生をしながら合間に嫁として行事をこなし、ユグンの母親をしながら嫁としてこなしていった。
「無理はしなくてよいぞ」
 とジスクおばあさんが気を遣って言ってはくれるが、そこは名家の嫁である。それを許してくれない人たちもいるのだ。
「大丈夫です。私、身体は丈夫なんです」
 にっこりと笑い心配をかけないようにする。
 とはいうものの、最近は少しお疲れ気味だ。
「あーうー」
 ユグンがよたよたとミニョの足元にしがみついてきた。
「ん? 何? どうしたの」
「まんままんま」
「ご飯? さっき食べたばっかりでしょ」
「うーうー」
「遊びたいの? ごめんね、ママ今は忙しいのよ」
 ユグンはミニョの言葉の意味が分からないようで、頭を傾げてミニョを見上げている。
「ユグンは良い子だから、一人で遊べるよね?」
 ユグンの目線になって話しかけた。
「まんままんま」
 ユグンは手に持っていたおもちゃをミニョに見せる。ここ最近は忙しくて、ユグンの相手をする余裕がない。
「ごめんね。ママ、今からお出かけしなきゃいけないの。ユグンはお姉さんたちとお留守番しててね」
 聞いているのか、ユグンはおもちゃをあれこれとミニョに見せて何か言っている。
「ミニョ様。お車の用意ができました。大奥様がお待ちです」
 ガンヒがミニョを呼びに来た。
「あ、はい。ユグンのことよろしくお願いします」
「はい」
 ガンヒがユグンの傍に寄って、「お任せください」と言った。
「じゃあねユグン。ママ、行ってくるね」
 バイバイと手を振った途端に、ユグンが大泣きをした。
「ユグン?」
 わんわんと大泣きをして、慌ててミニョの足許までやって来た。
「ユグン……」
 我が子を抱き上げて頬ずりした。
「ごめんね。ママ、忙しいんだ。良い子にしてママのこと待ってて」
 いやいやするようにユグンはミニョの腕の中で暴れた。
「ユグン……わがまま言わないで。ママを困らせないでよ」
 ミニョの眉毛が下がり、本当に困ったという顔になった。ユグンはそのミニョの顔を見て、ぐずるのをやめた。
 すんすんと鼻をすすりながら、ガンヒに手を伸ばす。
「分かってくれたの? ユグンは良い子ね」
 親指をくわえながら、まだすんすん言ってはいるが、聞き分けたようだ。
「パパに似て良い子だね。愛してるわ」
 ちゅっとふっくらした頬にキスをして、バイバイと手を振って部屋を出た。

 兵役中の三人はそれぞれの訓練所で厳しくも慌ただしい毎日を送っていた。
 芸能人というくくりで見られがちな三人は、時として嫌な目に遭うこともある。特に新入りのシヌへの風当りは強い。
 それもあって、シヌは兵役の中で最も厳しいとされる海軍への入隊を希望していた。芸能人だからという目で見られたくなかったからだ。
 しかしこれにはアン社長が猛反対した。何かあってからでは遅いからだ。説得に説得を重ねて、陸軍への入隊が決まった時は、アン社長は泣いたほどだった。
 だからこそ、シヌは人一倍入隊した訓練所で頑張った。他の同期たちが尻込みしてしまうことでも、果敢に挑んだ。
 いつしか、「芸能人だから」という言葉を言われなくなった。むしろ、尊敬の眼差しで見られるようになっていた。
 その点、ミナムは真面目なのか不真面目なのか分からない態度で、周りを煙に巻いてはうまくやっている。
 これはこれで天性のものなのかもしれない。
 またミナムのいる訓練所へ妻のユ・ヘイが慰問公演にやって来たのも、彼のサプライズでもあった。普段、女性たちと接する機会のない兵役中であれば、アイドルがやって来るというのはまさに地獄にオアシスのようなもの。
 熱狂的になるのも無理は無く、ユ・ヘイもご満悦の様子だった。
 ユ・ヘイが慰問公演を行ったと聞いたテギョンのいる訓練所では、わあわあと皆が羨ましがった。
「ここにもユ・ヘイさん来ないかな?」
「少女時代がいいな、俺は」
「誰でもいいよ、来てくれるなら!!」
 と若い子たちはうるさい。
「テギョンさん。ユ・ヘイさんって確かテギョンさんの義理のお姉さんですよね? 来てくれるように頼んでくださいよ」
 ドンワンが目を輝かせて言った。
「ええっ!? ヤダね!」
 即答だった。
「ヤダって……。親戚じゃないですか」
「親戚でもヤなもんはイヤなんだ」
「ええーーーーーっ!」
 ドンワンはつまらなそうに唇を尖らせた。
(ユ・ヘイなんか呼んだら何を言われるか分かったもんじゃない!)
 ユ・ヘイよりもミニョをここに呼びたかった。そして、みんなに自慢したい。
『俺の愛する妻だ』と……。
 ミニョのことを思うと、胸が締め付けられるテギョンだった。






おはようございます。今日のこちらは朝から雨です。
大変ご無沙汰しています。一ヶ月以上更新してませんでした。ごめんなさい。
焦るばかりで、気持ちが追いつかない状態でした。仕事先の上司が交代したり、仕事が忙しかったりで、毎日旦那に愚痴る日々でした。
気持ち的にはまだまだ落ち着きませんが、これ以上更新しないとヤバイと思いながら、今日になってしまいました。
私としては、もういい加減二人のラブラブが書きたいので(笑・ただのわがままですが)早々とテギョンに除隊してもらいたいです(笑)
また、更新が滞ることがあるかもしれませんが、そのときは大目にみてください。

今日という日がみなさんにとってよりよい一日でありますように。

いってらっしゃい。

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再会まで 2

再会まで

 季節は過ぎていき、もう年の暮れになった。
 ミニョの大学生活も充実していて、週末にはユグンをジスクおばあさまに預けて、ボランティア活動に勤しむこともできるようになっていた。
 この冬、初めての雪が降った日、ユグンは大はしゃぎをした。空から白いものがちらほら落ちて来るさまは、ユグンの目には奇異に映ったようだ。
 庭に少しずつ積もってゆく雪に目をキラキラさせながら、窓にへばりついて見ている。
「ユグン。そんなに見てたら寒くなって風邪をひくわよ」
 部屋は暖房が効いていて温かいが、窓際はやはり雪のせいでうっすらと白くなっている。
「オッパもこの雪を見てるかな?」
 ユグンを抱き上げて空を一緒に見上げた。
 二人が離れて初めて過ごす冬だ。
「オッパに会いたいね」
「うん」
 意味が分かって頷いているのか、ユグンはコクンと頭を上下に振った。
「ふふふ」
 ミニョはユグンの顔の中にテギョンを見つけて、少しだけ心がほっこりした。

 ジェルミはソロ活動に専念していた。最初の頃こそ、音楽番組に一人で出たときは緊張のあまり歌詞をど忘れしたが、それも慣れてしまうと、活き活きとしてソロを愉しんで見えた。
「マ室長、今日のスケジュールはどうなってる?」
 ジェルミはスティックをくるくる回しながら訊いた。
「今日は、このあと雑誌の取材が二本と音楽番組の収録に、ラジオ収録が入ってるな。うんうん。お前ひとりでも立派にA.N.JELLだな」
 感無量という顔をしてマ室長はジェルミを見た。
「それどういう意味?」
「いやぁ、正直、最初はお前一人で大丈夫かと心配だったが、何とか危なっかしいながらもやれてるもんな。一安心だ」
「なんか、誉められてるのかけなされてるのか……複雑」
「誉めてるんだよ! さすがはA.N.JELLのジェルミだって思ってるさ」
「ふーん。まあ、そういうことにしておくよ。あ、そうだ! この前の話どうなった?」
「この前の?」
 何のことだとマ室長は首を傾げる。
「忘れたの!? つい二、三日前なのに? まあいいや。ほら、ハヌルのいるVenusとコラボしたいって話だよ。社長に通してくれた? ジュンスたちとのコラボは社長が乗り気だって話だけどさ。俺はどっちかっていうとハヌルのほうがいいんだけどな」
「ああ、それか。うーん、無理っぽそうだな。事務所がらみになると、社長は嫌がるからな」
「えーーーー! もう一回交渉してみてよ。ダメなら、俺、ジュンスたちともコラボしない!」
 ぷくっとジェルミは頬を膨らませた。
「おいおい、そんなワガママ言うなよ。そんなのが許されると思ってるのか?」
「思ってないよ。でも、嫌なものは嫌だ! だいたいさ、ヒョンのワガママは通用したのに、何で俺のワガママは通用しないわけ? おかしいよ。俺もヒョンみたいにワガママ言う!!」
 ますますふくれっ面になるジェルミに苦笑しながら、
「分かった分かった。もう一度交渉してみるよ。ワガママ言うのはテギョン一人で十分だよ」
 マ室長はA.N.JELLを一人で支えるジェルミの「ワガママ」を聞くのもいいかもしれないと思った。

 テギョンは冬空を見上げながら、今年も終わるのかと思っていた。
 クリスマスは祝日だというのに、24時間勤務の日(24時間寝ないで当直)だったため、休暇もとれずに仕事に励んだ。初めてミニョと過ごさないクリスマスだった。
 空からちらほらと雪が降ると、人恋しくなる。
(ミニョ……ユグン……)
 感傷に浸っているテギョンの背後から、
「おわっ! また雪降ってきましたね! 積もらないといいな。積もったら朝から雪かきだよな。かったるいなあ」
 ドンワンの元気でうるさい声が飛んで来た。
 テギョンは振り返ってじろっと睨みつけた。
「え? どうしました?」
「お前という奴は~~!!」
 両腕でドンワンの首を挟むとぎゅうぎゅう締めつけた。
「痛ッ! 痛いですよ!」
「うるさい! 人が想いに耽ってるっていうのに!」
「想い? あ、また奥さんのことですか? テギョンさんはホントに奥さん大好きなんですね」
 からかうように言ったものだから、さらに締め付けられるハメになった。

 その頃、シヌも想いに耽っていた。
 入隊して二ヶ月。毎日の訓練のキツさに加え、「芸能人」ということへの当たりの強さにしばしば辟易していた。
 ここしばらく芸能人の入隊後の問題行動がマスコミで暴かれ、叩かれ、問題となったことで、新しく入隊してくる芸能人への風当りはキツイ。
 テギョンが入隊した時もそういうことはあったのだが、彼の性格上そんなことは「屁」とも思わないようで、相手にもしなかったことと、問題行動を起こさずひたすら真面目に訓練に励む姿に、同期たちは見方を変えてくれた。
 しかし、シヌの場合はそう簡単ではない。彼はテギョンほど威張っていないし、性格も穏やかだ。それがまた気に入らないといって、軽い苛めのようなことがあった。
「まったく……小学生かよ」
 ため息を一つついて、窓の外を見た。
 今も、同じ部屋の中にいても、シヌは無視された状態だ。一塊になった同期たちはひそひそと何か話している。
 シヌはそういうことには慣れっこになってしまった。このまま二年後の除隊まで行くのもいいかもしれないと思ってさえいる。
(所詮、芸能人ってことでひとくくりにされるんだよな)
 ふと、ある人の顔が浮かんだ。
(あの子だったら、きっとこういうときは――)
『あんたたちと仲良くしなくたって大丈夫よ!』
(とか、言うんだろうな)
 と思ったら笑いが口元に起こった。
 そんなシヌを同期たちは怪訝そうな顔で見ているが、もうそんなことさえ気にならなかった。





おはようございます。すごくすごーくお久しぶりになってしまい、ごめんなさい。
毎日・・・暑さにやられて、うだってます。往復1時間半以上の歩きは、キツイです。仕事から家に帰り着くと、滝のように汗が流れ落ちます。
よく熱中症にならないものだと自分でも不思議ですが(笑)
今日もまた暑くなるようなのでお気をつけ下さい。ゲリラ豪雨も怖いですね。

みなさんが笑顔でありますように。

いってらっしゃいといってきます。

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再会まで 1

再会まで

「じゃあ、いってくるよ」
 シヌは笑顔だった。坊主頭のシヌが新鮮すぎて、ミニョは笑って見送ろうと思ったのに――笑えなかった。
「シヌさん……」
「泣くなよ、ミニョ。笑顔で見送る約束だろ」
「はい……そうなんですが」
 ううっとミニョは言葉を詰まらせた。母に抱かれたユグンが不思議そうにミニョを見ている。
「ユグンのママは泣き虫さんだな。ユグン、ママのこと大切にするんだぞ」
「シヌヒョン! 俺にも何か言ってよ!」
 ぐすんぐすん泣きながらジェルミが言う。
「お前は泣くにはまだ早いだろ。訓練所までついてくるくせに」
 苦笑しながらジェルミの頭を軽く叩いた。
「だって……だって、ミニョが泣いてるから……つ、釣られちゃって」
「バカだなあ。今生の別れじゃないんだぞ」
「わ、わがってるよ。でも、でも……」
 事務所の前。今日、入隊するシヌをミニョとユグンはここで見送る。マ室長とジェルミは訓練所まで付いていく予定だ。
 アン社長は、というと別れが寂しいからと言って、社長室に挨拶に行ったシヌにぐっと涙をこらえて「頑張ってこい」とエールを送った。
「ミニョ、ユグン、またな」
 ぐりぐりっとユグンの頭を優しく撫で、ぽんぽんとミニョの頭を優しく叩いて、シヌは車に乗り込んだ。
「シ、シヌさん!!!!」
 窓が開いてシヌが笑顔で二人に手を振った。
「シヌさん! 頑張って、頑張ってくださいね! 元気で、帰ってくるの待ってますから!」
 ミニョは大声で泣きながら言った。
「行って来る! ミニョ、元気にしてろよ!」
「シヌさん……シヌさん!」
 ミニョは空いている手を大きく振った。車が見えなくなるまでずーっと降り続けた。
「いってらっしゃい、シヌさん」

 ユグンのトルチャンチの一ヵ月後、シヌはジェルミや大勢のファンに見送られて、入隊した。
 マスコミも多くかけつけ、盛大な入隊となったことをミニョは翌日の新聞やニュースで知った。
「シヌさんも行っちゃった」
 新聞を読みながらミニョは寂しそうに呟いた。
「私も頑張らなきゃ! ね、ユグン」
 朝からご機嫌なユグンは、オリニチプに行く用意をガンヒとしていた。

 シヌが入隊して、A.N.JELLのメンバーとしてただ一人残ったジェルミは――やっぱり不安そうだった。
「マ室長……俺、大丈夫かな? やれるかな?」
 スケジュール確認中のマ室長に恐る恐る訊いてみる。
「あ? ああ、大丈夫だろ」
「ちょっとちょっと! ホントにそう思ってる? 心こもってないよ」
「え? ああ、大丈夫だろ」
「マ室長!!!!」
 ジェルミが不安になるのも無理は無い。一人で何かをするということはこれまであまりなかったのだ。バラエティ番組は一人でもこなせたが、音楽番組となるとそうはいかない。
 ソロ活動をするのは初めてだ。
「俺はやれる。俺は大丈夫」
 ぶつぶつ独り言を言うジェルミを、マ室長は苦笑しながら見ていた。
シヌが入隊したことで、事務所側としても主力メンバーを三人も欠く状態となってしまい、A.N.JELLにとってかわる(言葉は悪いが)若手を売り出すことになった。
 とは言っても事務所の看板アイドルはやっぱりA.N.JELLだ。その存在を脅かすことなく、二枚看板、三枚看板として事務所を支ええるアイドルを育てることも重要だった。
「まずはこいつらだな。だいぶん、国内では名前が浸透してきたからな。次は日本進出だな」
 満足そうに書類に目を通しながらアン社長は頷いた。
「ああ、私だ。キム室長を呼んでくれ」
 内線で秘書にそう言うと、ついでにコーヒーも頼んだ。
「ああ、そうだ。ミンドゥルレのコーヒーにしてくれ」
 ミニョがバイトをしていた店のコーヒーを注文した。ユグンを妊娠・出産したことで、バイトは自然と辞める形になってしまったが、事務所との繋がりは今でも続いている。
 すぐに呼ばれたキム室長が社長室にやってきた。
「お呼びでしょうか?」
 三十代半ばの眼鏡をかけた真面目そうな男性だ。ひょろりと背が高いところがマ室長と正反対で、性格も正反対。
「ああ、かけてくれ。あいつらは順調か?」
 アン社長のいう「あいつら」とは、A.N.JELLの弟分と目されている「Fascination」のことだ。
 最初こそ華々しくデビューしたが、ひと悶着ふた悶着あり、デビュー後はひっそりしていた。A.N.JELLが不在となった今、彼らを一気に売り出すのも一つの手だった。
「はい、彼らはとても頑張っています」
「そうか。じゃ、今後は雑誌や音楽番組の出演と仕事を増やしてくれ。調整は頼んだぞ」
「はい。お任せください」
 彼らのマネージャーを務めるようになってまだ一年ちょっとのキム室長ははりきっているようだ。
「うまく事が運べば、ジェルミと絡ませてもいいな。期間限定でユニットを組ませてもいい」
「はい! ありがとうございます」
 我がことのようにキム室長は何度も頭を下げて礼を言った。

「ユグンくん、お迎えが来ましたよ」
 今日も積み木で遊んでいたユグンは、ミニョの姿を見つけると、嬉しそうに急いではいはいしてきた。
「ユグン。ただいま。いい子にしてた?」
 大学の帰り。こうしてユグンを迎えにくるのも日常茶飯事になってきた。
「逢いたかったよ~」
 ミニョはユグンを抱き上げると、柔らかいほっぺに、
「これはママの分」
 ちゅっとキスをすると、「これはパパの分」と言ってまたキスをする。
 そんな光景を先生たちは苦笑しながら見ている。
「今日もありがとうございました。ユグン、先生にバイバイして」
 ひらひらっとユグンが手を振ると先生だけじゃなく、お迎えにきていた他のママたちまで振り返してくる。
 ファン・テギョンの奥さんと息子。それが分かると、周りのママさんたちはミニョと仲良くなろうと必死だった。娘を息子をユグンの友達にしようと躍起になった。
 ミニョは深く関わることはしなかった。自分の立場を分かっているからだ。「ママ友」がほしくないわけではないが、考えてもしまう。
 自分の行動一つが大事になると……。
「でも、ユグンはたくさんお友達を作っていいからね~」
 愛おしそうにユグンにキスをして、ミニョは家路を急いだ。








おはようございます。今日は朝から雨です。お久しぶりになってしまい、すみません。
最近、私がハマっているのが、「猫mix幻奇譚とらじ」という漫画です。主人公はとらじという「長靴はいた猫」みたいな仔猫なんですが、この子が可愛い!
主人(?)と旅をしながらいろいろ成長していくお話しなんですが、とらじの可愛さに癒やされています。
あ、あと、ハムスターが新聞記者として出ているのも可愛くていいです。

今日もみなさんが楽しく過ごせますように。

いってらっしゃいといってきます。

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ちんまり 1

ちんまり

おはようございます。このお話は不定期連載となります。とある漫画を読んでいて、書いてみたくなりました。設定時期は、テギョンとミニョがまだ恋人時代です。なので、ユグンは出てきません。
愉しんでもらえたら嬉しいです。




 それは、ある日突然起こった――
  
 その日、ミニョは朝から大学に行っていた。テギョンは久々の休みだったため、家にいた。そこに荷物が届いたのだ。
「はいはい。誰にだ」
 ハンコを押して荷物を受け取った。
「ん? コ・ミニョ様? ミニョ宛てか?」
 差出人は――「あなたの僕(しもべ)」とあった。
「あなたの僕だぁ? 誰だ!?」
 途端にテギョンの口がむうっとひん曲がった。
 差出人を気にしながら、荷物をリビングのテーブルの上に置いた。
 気にすまいと思って、リビングを離れたが――気になる。
 あなたの僕……あなたの僕……。
 その妙な名前がやたらと気にかかった。
「――ストーカーか!?」
 テギョンはとっさにそう思った。
「そういえば、この前、変な男が家の近くまでついてきてたとか言ってたよな」
 むむむ……。荷物を睨んで、どうしたものかと考えた。勝手に荷物を開けるのはルール違反だ。でも、もし中身が変態男から送られてきた、変な物だったら……。
「ミニョにはキツすぎるだろ!!」
 荷物に手をかけようとしたが、ミニョが勝手に開けたことを知ったらと思うと、躊躇してしまう。
「いやいや、これもミニョのためだ!! 決して俺の思い過ごしなんかじゃない! そうだ! これも人助け……いやいや、ミニョ助けだ!」
 何のかんのと言い訳をつけて、荷物に手をかけた。

「……何だこれ?」
 中から出てきたのは小さな小瓶。透明の液体が入っている。いかにも妖しそうなシロモノだ。
「……毒、なわけないか」
 コルク栓を開けて匂いを嗅いでみたが、無臭。
「なんだこれ? 香水? 違うか。匂いがしないしな」
 軽く振ってみたが、色は変わらない。
「ん?」
 箱の中には小瓶の他に手紙が入っていた。
「ま、まさか、ラブレターか!?」
 ぶるぶる震える手で、手紙を手に取った。宛名はコ・ミニョ様だ。
「誰からだ~?」
 テギョンの口元が不規則に歪む。もうその時には、ミニョに怒られるとかいう問題はテギョンの頭から吹っ飛んでいた。
「コ・ミニョ様。いつもお疲れ様です。どうか、これを飲んで疲れを吹っ飛ばしてください。わが社の新製品のドリンクでございます。ご感想などお聞かせ願えれば幸いです。あなたの僕社 担当オ・セミ? 何だこれ? ただの栄養ドリンクの押し売りか?」
 ホッとしたら喉が渇いた。
「俺も疲れている」
 と言うと、テギョンは小瓶のドリンクを一気に飲み干した。
「ミニョにバレたらまずいから、片付けて――ん? 何だ? ぐらぐらする」
 そう言った瞬間、テギョンはバタッとその場に倒れてしまった。
「や、やっぱり……ど、く……」
 そのまま意識を失ってしまったのだ。

「ただいまー」
 ミニョは玄関のドアを開けて入って来た。
「オッパ? いないんですか?」
 靴を脱ぎながら声をかける。大学が終わったら迎えに来ているはずのテギョンがいなかったのだ。携帯に電話しても、呼び出し音が鳴るだけで、テギョンは出なかった。
「オッパ?」
 リビングに入ると、コツンと何かが足に当たった。
「?」
 何だろうかと思って拾い上げると、空の小瓶だ。
「何、これ? オッパ? オッパ?」
 呼びかけるが返事がない。
「どこにいったのかな? 仕事でも急に入ったのかしら?」
 小瓶をテーブルに置いて、二階に上ろうとしたとき、ソファーの陰に誰かいることに気が付いた。
「だ、誰? オッパですか?」
 声をかけると、人影はびくっとした。
(まさか、泥棒!?)
 ミニョは足がすくんだ。今、この家には自分一人。
(泥棒だったらどうしよう!)
 ゴクッと喉が鳴った瞬間、その人影が飛び出してきた。
「きゃああああああ!!!!!!」
「ミニョ!!!!!!!!」
 同時に叫んだかと思うと、何かが――何か小さなモノが、ミニョにしがみついてきた。
「えええええっ!!!???」
 恐ろしさに目をつぶっていたミニョは、恐る恐る目を開けた。
「………………はい?」
 自分にしがみついてきたのは――――小さな男の子。
「…………誰?」







改めまして、おはようございます。今日のこちらは曇りです。
つい先日、髪の毛をばっさり切りました。もうベリーショートです(笑) 後ろから見たら「男の子」だそうです(笑)
この短さだと湿気も怖くありません! もう、なんでも来い! って感じです。
ただ今、私がめっさはまっているのが、LINEゲームのツムツムです(笑) 高得点はまったといっていいほど出ないんですが、とにかく朝から晩までやっています(笑)

今日もみなさんが楽しく過ごせますように。

いってらっしゃい。

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プロフィール

なつあおい

Author:なつあおい
なつあおいです! 美男ですねにハマッて二次小説まで書いています。拙い文章ですが、楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。


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リンクをしたら教えていただけると嬉しいです。

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